みんなを幸せにする企画・企画書を作りましょう!

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2006.10.29
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カテゴリ: 書評
この本では、
マニュアルを創ることが
感動的に描かれている。

一般的なマニュアルとは、
業務の標準化であり、
それを社内や部署で共有することによって、
仕事の効率や業務の生産性を高めることにある。

しかし、マニュアルはそれだけの問題ではないのだ。

そういうことが、この本を読むとわかる。


自分で仕事を行うことで気付いたこだわりや小さな工夫、
そして、サービスを提供する中で
さりげない心遣いなどが出てくるもの、
それがマニュアルである。

だから、マニュアルには、
その会社ならでは、その部署ならではだけでなく、
その人ならではのやり方やノウハウが
つまったものになる。

この「その人ならでは」というところが肝心である。

しかし、そうはいっても、
いろいろ苦労して自分で工夫した仕事の知恵であっても、


ふだん言葉にする習慣のない人たちには、
この言葉にする作業が、特に難しいのである。

それでも、マニュアルのプロである著者は、
マニュアル作りのフレームワークは示すものの、
マニュアルは働く人に直接書かせる。


マニュアルの構成そのものも、
働く人が自分で考えることになる。

そうすると、問題なのが、
自分なりのマニュアルにはならないで、
一般的なこと、常識的なことを
書こうとしてしまう人が多いこと。

そういう人に対して著者は、
書く人の自分の仕事へのこだわりの部分を聞き、
それを中心にして書くように指導していく。

そうすると、マニュアルそのものが、
格段によくなっていくという。

まさにプロならではの指導法である。

著者は「仕事の中で言語化できないものはない」という。

マニュアルとは
「暗黙知」を「形式知」にするものだが、
どんな仕事でもそれは必ずできるという。

できる営業マンは、やるべきことが、
きちんとマニュアルのように整理されている。

つまり、こういう人は、
「暗黙知」を「形式知」にすることを
自分の中で確実に行っているのである。

だから著者は「ひとり標準化」という、
自分の仕事をマニュアル化することをすすめる。

そうすることで、自分の仕事を確認し、
自分のやっていることに自信をつけ、
さらにステップアップできるようになるのである。

こうして指導してきたマニュアルづくりにおいて、
働く人が書いたマニュアルを
著者はたくさん読んできた。

その中には、
たくさんの感動的な話があるそうである。

そこには、
平凡に見えるかもしれない仕事の中に、
小さいけれども、人の心を打つ
さりげない話がでてくるのである。

世間一般のマニュアルのイメージとは違って、
「マニュアルとは感動的なものである」
ということが、
よく描かれている好著である。

あなたもこの本を参考にしながら、
「ひとり標準化」を行い、
感動的なマニュアルを作ってみては!

#読書時間 3時間
★5つ ★★★★★

いきいき〈社内マニュアル〉の作り方

**********************************
有限会社リレーションメイク  羽切 徳行





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最終更新日  2006.10.29 09:38:59
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