はあと・めもりいず

はあと・めもりいず

2006/04/16
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カテゴリ: 読書録。
”もうすぐ16歳になろうというある日、交通事故にあってしまったリズ。気がついた彼女は地上での人生を終えた人々が暮らす地<ドコカ>にいた。そこは1年に1歳ずつ若返っていく不思議な世界。”

天国からはじまる物語

~ヒトは死んだらどうなるのだろう?・・・リズは死んで”ある場所”にたどり着き、もうひとつの人生を与えられる。その場所は、わたしたちの生きる世界とほとんど変わらないのだが、ただひとつ大きくちがうところがある。そこでは人は年を重ねるのではなく、若返っていくのだ。・・・早く大人になりたかったリズは、この新しい人生を受け入れることが出来ず、「私の人生は地上にあった。ここには私の人生なんて無い」と反発する。ひどく落ち込み、身なりもかまわず、生きている人の世界を覗き見ることが出来る<見晴らし台>に入り浸り、家族や友達の様子を見ることだけを”生きがい”とする。しかし、この新しい世界でもいろいろな人との出会いに恵まれ、自分の才能を生かせる仕事も見つけて、リズは、だんだんと自分らしく生きるようになる・・・(訳者あとがきより)~

生まれかえるまでに今まで生きたのと同じ分だけの”裏”人生を生きる。同じだけの時間を戻っていくことによって、生きてきた時間がどんなに大切で重いものだったかを知ることになるのだろう。若くして死んでしまった人はそれだけ早く地上に戻れるということでもある。充分に生きた人は(100歳であっても充分ではないのかもしれないが)、ゆっくりと地上に帰る日を迎えることになるのだ。
もちろん、過去の記憶も無く別の誰かとしてだが、、、。

リズは、<ドコカ>で生きていく上でのやりがいを見つけるわけだが、見つけてその暮らしを楽しみ始めたら非情にも地上に返されてしまうわけだ。それでも、人は(動物も<ドコカ>で暮らしことになるらしい)、どこの世界であろうとも精一杯、今の人生を生きていかなければならないのだ。そして、それには、”逃げない勇気”が必要であると語りかけてくる。
生命が、人生が、どんなにかけがえの無いものであるか、自分の人生がとてもいとおしく感じられる、温かく優しいお話。。。

天国からはじまる物語

オススメ度:★★★★☆

小学校高学年くらいから読めると思うが、同級生を亡くしたばかりの長男(小5)には、今はちょっと辛いだろうか、それとも、かえって心に沁みることになるのだろうか、、、。





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Last updated  2006/04/16 04:03:52 PM
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