はあと・めもりいず

はあと・めもりいず

2006/04/17
XML
カテゴリ: 読書録。
ハードボイルド (hardboiled) とは、 ミステリの分野のうちでも、感傷を排して、ことさらに文体や主人公の性格、行動などの冷静さ、一部には冷酷を装った内容をもつ作風の小説や映画のことをいう。
内容が、犯罪や謎を解決するものが主であることから、ミステリーの1ジャンルとして分類されることが多いが、謎の論理的な解決の過程を描くことを主眼とする本格推理に対し、 <探偵役である主人公の行動を描くことを主眼とする傾向が強いのが特徴。 主人公のタイプは、軟弱な生き方を拒否することが多いため、冒険小説にも分類されることが多い。 最も典型的な主人公像は、トレンチコートに身を包みソフト帽を被ったタフガイというものである。しばしばバーボンやタバコの紫煙も小道具となる。 こうした特徴は完全に記号化されているため、この点を逆手に取ったパロディも多く存在する。

推理小説は好きだが、ハードボイルドはちょっと苦手な私。調べてみると↑のような特徴があるらしい。
そのハードボイルド作家として有名な 東 直己 (あずま なおみ 1956年 - は、北海道札幌市出身の日本の小説家。北海道札幌東高等学校卒業、小樽商科大学中退、北海道大学文学部西洋哲学科中退。大学中退後、土木作業員、ポスター貼り、タウン雑誌編集者など様々な職を転々とした後、1992年、 探偵はバーにいる で作家デビュー。ススキノ探偵<俺>シリーズ、畝原探偵シリーズ、榊原シリーズなど、ハードボイルド小説中心に次々と作品を発表している。2001年、 残光 で第54回日本推理作家協会賞を受賞。現在も札幌市に在住しており、札幌を舞台にした作品を多く発表している。)さんとの出会い(?)は、UHBの午前中に放送されている奥様・主婦向け番組”のりゆきのトークで北海道”にコメンテーターとして出演されているのを見たことだ。

番組で拝見すること数回、時々紹介される作品に興味を持ちながらも、読んでみる気にはなれずにいたが、偶然書店で 酔っ払いは二度ベルを鳴らす をみつけて、エッセイなら良いかもと購入して読んだら、TVの画面から受ける印象そのものの文章に惹かれ、これは本来の小説も読んでみなくては、と思い立った。
さて、取っ掛かりは何が良いだろうと考えて、結局↑でも紹介されているデビュー作と受賞作が無難だろうと読んでみた。

探偵はバーにいる
札幌の歓楽街ススキノで便利屋をしている<俺>に来た依頼は、大学の後輩の同棲している彼女が戻ってこないので探してほしいというもの。どうせたいしたことあるまいと想いながら惹きうけた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して、やくざがらみの危ないことに、、、。

登場する<俺>が、東さんを連想させてしまうのは、温かい北海道弁のせいか、ふっくらとした体型のせいか、、、。だらしないけれど、こだわりのある<俺>の事件解決への推理と行動は、愛すべきキャラクターだ。はじめ、事件の全体像や人物のつながりがなかなか見えてこないので、これはちゃんと解決できるのか!?と心配したが、後半は畳み掛けるように進み、ハラハラドキドキしながらも、<俺>を応援していた。これがハードボイルドなら読まず嫌いだったのだろう。北海道・札幌を知っていたら、さらに楽しいと思う。
オススメ度:★★★☆☆

残光
凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今では人目を避けて山奥で暮らしていたが、ある日偶然テレビに映ったかつての恋人の姿を見る。そして、その息子がある事件に巻き込まれたのを知り、救うべく札幌へと向かう。しかし、彼女の息子がまきこまれたのは、単なる人質事件ではなかった・・・。

かなり危ない元・ヤクザ屋さんのお話なのだが、どんなに人を殺してしまうことになっても、健三のことを憎めないで、応援したくなってしまう。常識的ではないのだが、仁義(とでもいうのかな)を感じてしまうのか。
健三の援護をしてくれる周りの人物達が、探偵やヤクザといった”探偵はバーにいる”の登場人物と重なっていて、とても親しみを感じる。札幌という事件の舞台と知っている人達(活字上の人物ではあるが)の登場で、身近に感じられるのがなんとなく嬉しい。
健三の人物像が、ハードボイルド的なんだろうと思わせる。悪をばっさばっさと倒していく、孤独な正義の人・・・犯罪者なんだけど、カッコイイなあ。
オススメ度:★★★☆☆


(もし機会があれば、ススキノでご一緒したいです。。。)







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/04/17 04:05:07 PMコメント(0) | コメントを書く
[読書録。] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: