はあと・めもりいず

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2006/07/08
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カテゴリ: 読書録。
「終末のフール」伊坂幸太郎

終末のフール

~2***年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年が経った。恐怖心が巻き起こす、殺人、放火、強盗…。社会に秩序がなくなり、世界中が大混乱に陥る中での、仙台市北部の団地に住む人々の葛藤を描く。自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親(「終末のフール」)、長らく子宝に恵まれなかった夫婦に子供ができ、3年の命と知りながら産むべきか悩む夫(「太陽のシール」)、妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟(「籠城のビール」)、世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー(「鋼鉄のウール」)、落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク(「天体のヨール」)、来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工(「深海のポール」)など8話で構成される短編小説集。 ~

それぞれが別の家族(すでに家族ではなくなった人たちもいるが)のストーリーだが、同じ”ヒルズタウン”に住んでいる住人達で、なんとなくつながっている。
死が逃れようのないこととなって、自分たちの目前に迫ってきたとき、社会には秩序がなくなり、人々には生きる気力がなくなり、混乱するが、不思議なことにだんだんと落ち着きを取り戻していく。そして、その平和にさえ思える日常の中で、期限付きの未来を見つめ日々生きていく住人たち・・・。

こういう時に、本来の姿がみえるんだろうな、きっと。

もし、後8年とカウントダウンされたらどうするだろう?確かに世の中は混乱し、先の見えない将来に何の期待も出来なく、喪失感・絶望感に押しつぶされることだろう。
それでも、わたしは、家族といっしょに、今と変わらず平凡で淡々とした日々を、怒ったり笑ったり泣いたりする毎日を、過ごしていけたらなあと思う。
今が一番幸せと感じる日常を、”ヒルズタウン”の住人のように生きていきながら。。。






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Last updated  2006/07/09 02:26:54 PMコメント(0) | コメントを書く
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