はあと・めもりいず

はあと・めもりいず

2009/04/10
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カテゴリ: 読書録。
「蝶々喃々」小川糸



~東京・谷中でアンティークきもの店を営む栞。ある日、店に父親とそっくりの声をした男性客が訪れ…。少しずつふくらむ恋心や家族との葛藤を、下町の季節やおいしいものの描写を交えながら丁寧に描く。~

静かにやさしく時は流れている。なんだかゆったりとした、そして、あったかい気持ちになるのは、昭和を感じさせる下町の人付き合いと、ふつうの食べ物の丁寧な描写のせいかもしれない。

こんな風にゆったりとまったりとほっこりと、自分好みのものに囲まれて、損得でつながっていない人たちに囲まれて、自然に暮らしていけたらと思う。

前作の 食堂かたつむり
を読んだときのようにさらさらとした気持ちよさ、心地よさを感じる作品だった。

このお話を読んでいると、路地裏や昔ながらの商店街なんかを散策してみたくなったり、毎日の変わり映えしないお惣菜を丁寧に作ってみたりしたくなる。。。

ただ、ひとつ残念なことは、優しく温かい男女の関係が不倫であるということ。二人だけの世界でいるときには、純愛と呼べるのかもしれないが、他人から見たら、別の角度から見たら、それは許されない関係であって、自然な関係とはいえなくなってしまうのが残念だ。

★★★☆☆





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Last updated  2009/04/10 04:30:47 PMコメント(0) | コメントを書く
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