はあと・めもりいず

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2010/07/16
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「夜行観覧車」湊かなえ


夜行観覧車

~父親が被害者で母親が加害者ーー。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。~

近頃、実際に起きている、ニュースでワイドショーで連日のように報道される、家族の事件・・・親が子どもを虐待する、子どもがきれる、きょうだいがきょうだいを殺す、自分の家に放火する、祖母が孫を刺す、などなど・・・。

少し前までは、2時間ドラマのドロドロした家族関係にしか登場しなかったような事件が、実際に数多く起きている現実。

これは、一つの作品なのだが、そういった家族の事件の一つに数えられてしまうような出来事だ。

家族間で起きた事件・・・これが殺人事件じゃなかったら、ニュースになることも警察沙汰になることも、もしかしたら無かったかもしれない。つまり、この事件の一歩手前の事件は、実はたくさんおきていて、それぞれの家族が家庭の中の事として、解決し(もしくは、無かったことにし)通り過ぎていっているのかもしれないという、恐怖。

「許すなんて、親やきょうだいで使う言葉じゃないよ、きっと。どんな感情を持っていても、家族であり続けなきゃいけないんだから。わたしもいろいろ思うことはあるけど、家族同士で誰が悪いのか責め合うなんてことはしたくない。」

この作品の家族たちが迎えるラスト・・・これでよかったのか!?ときになるところではあるのだけれど、家族が家族を法律以外のもの・こと(感情など)で裁くということを考えてしまった。。。

長年暮らしてきたところでも、一周まわって降りたときには、同じ景色が少し変わって見えるんじゃないかしら。


それにしても、この作家さんの作品の登場人物はいつも少ない(こんがらがらなくていいけれど)。そして、狭い世界で事件が起きて終結する。これも、個々の告白形式をとる文体や、後味の悪さ、に加えてこの作家さんの特徴なのか、、、。

★★★☆☆





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Last updated  2010/07/16 11:07:01 AM コメント(2) | コメントを書く


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