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カーク船長4761さんコメント新着
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フィンランドに到着した日、サウナに入った後で、レストランに行くと、閉店していました。
サンドウィッチが売っていたけれど、買うのをやめて部屋に戻りました。
窓の外を伺いましたが、オーロラは見えません。
その時に、気が付きました。オーロラを見るためには、起きて待っていなければならないこと。
せっかちなmaiko33にとって、いつ現れるかわからないものを待つのは、一番苦手なことなのです。
フィンランドのホテルでは、サウナに行く時に、バスローブを着てホテル内を歩くことが可能です。
なので、バスローブを着たまま、日本で買って来た、お結びをほおばり、そのまま、ベッドで寝てしまいました。
しばらくして、電話で起こされました。
添乗員さんから電話で「maiko33,オーロラが見えているそうです。今、ツアーメンバーから連絡がありました」と説明がありました。
大変です。maiko33は、バスローブを脱いでベッドにもぐりましたので、外に出かけるには服を着なければなりません。しかも、普通の服ではなくて、マイナス20にも対応できる防寒服を着なければならないのです。
まず、靴下を履きますが、絹の五本指ソックスなので、履くのが大変です。
この上に毛糸の靴下を重ね履きします。
そして、絹のタイツ、モンベルのスーパーメリノウールタイツ、その上にフリースのタイツ、その上にスキーウエアのズボンの4枚重ね。上も同様に4枚重ね、一番上にはダウンのコート。手袋も二枚重ね。
顔には、目出し帽の上に帽子
これらを、ごろごろに着ぶくれて、外に出ます。ホテルの正門までは、迷路を数分歩かなければなりません。時間がもったいないので、近くのドアから外にでました。
身支度するのに時間がかかったせいか、正門へ駆けつけると、ツアー仲間が誰もいません。遠くを見ると、連れだって何人かが、歩いています。
その方向へ歩いて行きました。
どんどん、人が増えるのですが、途中で、いなくなりました。
とぼとぼと歩いていると、また、人が数人歩いています。そのメンバーと一緒にしばらく歩きました。教会を曲がってからは、暗い道になります。やがて、スキー場にたどり着きました。そりが沢山おいてあります。
メンバーが、そりの紐を持って、山を登り始めました。maiko33も山を登ります。
相当、登ったところでは、カメラに三脚をつけた人もいました。灯りがなくて、真っ暗です。星が沢山輝いて、とても綺麗な空でした。
ここで、オーロラの出現を待ちます。
しばらく時間が経った時に、ふと、気が付きました。
maiko33は、ホテル情報を書いている紙を持っていません。
ヘッドライトも、準備したのに、持ってきませんでした。
もしも、オーロラを見終わったら、見物客たちは、そりで山を滑り下りることでしょう。maiko33は、そりを持たずに山を登ってしまいました。
もしも、この真っ暗な山で一人取り残されたら、どうしましょう。
道がわからなくなって、ホテルにたどり着けなかったら、マイナス20度の寒さの中では、凍え死んでしまいます。この山に集まっている人達は、maiko33のホテルの人ではなくて、もう少し先にあるリエコンリエンナホテルの人々でした。下の地図では、リコリエンナホテルは、オレンジ色のホテルです。遠くにきてしまいました。

そして、maiko33のホテルは、左側にある赤丸がついたところです。
オーロラなんて、待っている場合ではありません。
第一、ホテルの名前さえ良く覚えていないのです。
みんながオーロラを待っている中をmaiko33は、暗い山を一人で降りはじめました。
しばらく歩くと、リエコリエンナホテルにたどり着きました。
そこから、maiko33のホテルはどの方向だったか・・・
迷いながら歩きました。
心細い思いをしながら、行ったり来たりして、歩いてやっと、宿泊先のホリデークラブサーリセルカが見えてきた時は、泣きそうでした。
ホテルに入り、部屋への廊下を歩いていると、途中の部屋のドアが開き、添乗員さんが出てきました。
「これから、もう一度、オーロラを見に行きます」と・・・一緒に行くようお誘いを受けましたが、maiko33は、疲れ果てて、歩く元気が残っていません。部屋に戻って、寝ました。
翌朝か昼に、「オーロラを見た」・・という話題がツアー仲間で、盛り上がりました。