ウンとかスンとか mamatamの日記

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2014.08.26
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カテゴリ: あの頃
今日も昔のお話。羽澤ガーデンのことを書いているうち脈絡もなく思い出した話です。
といっても、今日のお話は息子が中学を卒業する春休みですから、昔むかしではなく、ほぼ一昔前のことです。
ちょうどその時期に夫が、確か機械の検収に関わる業務(だったと思います)で、ドイツの本社への出張が決まっていたこともあって、わたしも息子と二人で、一週間ほどのドイツ旅行をすることにしたのです。
夫とは、仕事が休める週末だけ一緒に動く約束で、あとは二人で行動する予定です。
それならドイツでなくてもよかったでしょうに、なぜにドイツか?
最大の理由は言葉でした。 
夫と落ち合う約束があるため、ツアーはダメ。個人旅行だと何かトラブルがあってもふたりでがんばらないとなりません。
わたしは、学生時代ドイツ語専修で、卒業後の10年ほどの会社勤めでも英語よりはドイツ語の近くで働いていたので、退職後、もう10年以上も外国語とはほとんど縁のない暮らしをしたのに、それでも、何かあった時にドイツならなんとかできるような気がしたのです。
夫にそう言うと、取り越し苦労だと鼻で笑われました。でも、内心不安の状態で息子と二人だけで外国を歩くのはなんとなくいやでした。

12年以上も前のことで詳しいルートは覚えていませんが、ブリュッセルからあまり寄り道もせずにフランクフルトに行ってしまいました。今から思えば、ドイツに特に興味があるわけでもなく、歴史も文化もろくに知らない息子を連れて行くのなら、もっと派手なというか、初心者向けのコースにすればよかったのに、有名な観光地といえばハイデルベルクだけの地味なコースで、彼にとってもわたしにとってもなんとなく物足りない旅行でした。
それでも、ブリュッセルでは、名物のワッフルの、美味しさよりも巨大さに目を見張ったり、ランチに入ったレストランで一つだけ自分の知っているメニューを見つけスパゲッティ・カルボナーラを注文した息子の前に、一抱えもあるようなお皿に数cmも盛り込まれたパスタが登場してさすがの食べ盛りももてあましたり、あちこちのソーセージ屋台でご当地ソーセージを楽しんだりしました。
とある小さな町では、お城を見に行くとガイドツアーがあったのですが、それはドイツ語だけで、聞いたことをわたしが息子にかいつまんで説明していると、その内、区切り区切りでわたしの説明をガイドさんが待ってくれるようになり、息子がへえ~~とか、ホントかよッ?とかいうと、日本語なんかわかるはずのないガイドさんも同行のツアー客もニコニコと頷いてくれたり、ハイデルベルク城の森ではリス君と目が合い、しばしのアイコンタクトを楽しんだり、わたしが夫のホテルに電話するのに公衆電話を使い、そこにお財布を置き忘れて、半分あきらめながらも駅の事務室に飛んで行ったらちゃんと届いていて、感激していると、駅員さんにウインクしながら「お母さん、ここはドイツだよ!でも、しっかりしないと。」とたしなめられたり、シュットゥットガルトの街の大きな公園で、お巡りさんがわたしたちの目の前でいきなりアラブ人の3人連れの青年に職務質問を始めるのを目撃したり、どこかの駅前で、アルコール中毒らしい物乞いの手がのびて来そうになり息子が動けなくなってしまったり…忘れたと思っていましたが、ひとつ思い出すと次々にわいてくるものですね。
そういえば、どこかの町で、小さな広場で開かれていた骨董市?フリーマーケット?を骨董のことなど何もわからない二人がぶらぶら冷かしていたら、後ろからタッタカタッタカと軽い足音が聞こえ、振り返ったら、ものすごくスマートなわんこがものすごく機嫌よさそうに走っていました。その狭い蚤の市の通路を走り抜けて、出口のあたりまで行くとくるっと振り向いてお座りし、ベロンと長い舌を出して、はぁはぁ嬉しそうにこちらを見つめています。そこで飼い主さんを待つのが習慣なのでしょう。で、驚いたのがそのわんこの毛皮。色は、全体にスモークのかかった茶色なのですが、模様っていうのかしら、パッチワークみたいになっていたのです。息子と二人、あっけにとられて見つめてしまいました。今でもあの毛皮、どうなっていたのか、見当がつきません。
また、ドイツにはトルコ料理の屋台とチャイニーズレストランが多くて、でも、ある日町の小さな中華屋さんに入って、その中華料理に度肝を抜かれました。甘い、しょっぱい、辛い、酸っぱいの中華料理の基本は確かにそうなのですが、その組み合わせというか味付けがことごとく予想を裏切るのです。材料も、わたしたちが思っているのとちょっと違うみたいだったし、結局半分も食べられませんでした。
そんな小さな出来事を重ねながら、とりあえずは事無くシュトゥットガルトにたどり着き、やれやれと思っていた時、事件は起きました。
そして、その事件には、わたしの心配を鼻で笑った夫が大きくかかわっていました。

まだまだ長くなりそうなので、この続きはまた明日にしますね。

では、また明日!





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最終更新日  2014.08.27 22:20:12
コメント(12) | コメントを書く
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Re:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
黒姫三四郎  さん
おもしろーい。
こんなに文才ある人に、「鎌倉物語」なんて見られて大丈夫かまくらと心配。
ま、でも、おもしろさで負けなきゃ良いんだし、そもそも人生ほんとは勝ち負けじゃない、カモミール。 (2014.08.26 16:32:36)

Re:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
こんにちは
ヨーロッパでの楽しい旅のご様子、なんだか自分の事のように懐かしく読ませていただきました♪
山盛りのパスタ・・・なつかしいなぁ~(笑)

英語圏ではない場所で個人旅行は、結構大変だと思いますが
さすがmamatamさん!
しっかり楽しんでこられたのですね~
続編も楽しみにしています! (2014.08.26 16:51:59)

Re:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
こんばんは。
昔話楽しいく読ませて頂きました。
新たな事件の様子楽しみに待っています。

素敵な日をお過ごし下さいね。
(2014.08.26 17:37:38)

Re:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
●どこかで読んだことのある文体だなぁと思っていたら・・・これ関西弁にすると「野坂昭如」さんでしょうか?

口語体でとにかく1センテンスが長く、文脈が壊れる寸前で切れそうな論理の糸をたぐりながらに延々と続く・・・

話好きで、しかも一息で一気に長い話を相手に飲み込ませることを普段から得意にしている人にしかできない文体です ^^^)/

(2014.08.26 19:44:27)

Re:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
kopanda06  さん
こんばんは。

海外の蚤の市、私も行きたいですね。
きっと言葉は通じませんが。

ドイツは慣れているご様子なので、楽しい旅になりそうです。
ただ現在の治安はどうなのでしょう。
念のために情報収集は必要ですね。
(2014.08.26 21:55:38)

Re:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
okadaiマミー  さん
ドイツの思い出・・すごく楽しかったようですね。
息子の卒業旅行はドイツ。
ゼミの教授がドイツ好きで学生が一緒に旅します。
昨年は内定が出ず、留年を覚悟したのでこの春の卒業旅行にはいきませんでしたが、来年は参加できそうです。フランス語しかやったことがないんですが^^; (2014.08.26 22:27:51)

Re[1]:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
mamatam  さん
黒姫三四郎さん
こんばんは。

>おもしろーい。
>こんなに文才ある人に、「鎌倉物語」なんて見られて大丈夫かまくらと心配。
>ま、でも、おもしろさで負けなきゃ良いんだし、そもそも人生ほんとは勝ち負けじゃない、カモミール。

ありがとうございます。見に余るお褒めの言葉です。
残念なことに、わたしは人物を生み出し、物語を構想する力はありませんので、「鎌倉物語」をいつも讃嘆の思い出読んでいます。推敲、加筆訂正ですごく読みやすくなっていくのが楽しいです。
(2014.08.27 00:57:40)

Re[1]:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
mamatam  さん
はりーすーたくさん
>こんにちは
こんばんは。

>ヨーロッパでの楽しい旅のご様子、なんだか自分の事のように懐かしく読ませていただきました♪
>山盛りのパスタ・・・なつかしいなぁ~(笑)
>
>英語圏ではない場所で個人旅行は、結構大変だと思いますが
>さすがmamatamさん!
>しっかり楽しんでこられたのですね~
>続編も楽しみにしています!

不機嫌がデフォルトになっている思春期の少年を連れて旅するのは、手放しで楽しい経験ではないのですが、今になればよい思い出ですね。
英語圏は逆に、殆ど行ったことのないmamatam、ドイツ語圏より楽とはいきません。でも何語圏でも、個人旅行は、楽しさも大変さも何倍ですね。
(2014.08.27 01:01:03)

Re[1]:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
mamatam  さん
コバルト4105さん
>こんばんは。
こんばんは。

>昔話楽しいく読ませて頂きました。
>新たな事件の様子楽しみに待っています。
>
>素敵な日をお過ごし下さいね。

ありがとうございます。
忘れたと思っていたのに、書いているとどんどん思い出してきます。面白いものですね。
(2014.08.27 01:01:48)

Re[1]:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
mamatam  さん
いわどん0193さん
こんばんは。

>●どこかで読んだことのある文体だなぁと思っていたら・・・これ関西弁にすると「野坂昭如」さんでしょうか?
>
>口語体でとにかく1センテンスが長く、文脈が壊れる寸前で切れそうな論理の糸をたぐりながらに延々と続く・・・
>
>話好きで、しかも一息で一気に長い話を相手に飲み込ませることを普段から得意にしている人にしかできない文体です ^^^)/

そんな大家と比べられたら恐縮して身が縮み、良いダイエットになってしまいます。
でも確かにわたしのワンセンテンス長いですよね。それにお喋りだし。そうきっちり分析されちゃうと、はだしで逃げ出したくなります。 (2014.08.27 01:04:09)

Re[1]:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
mamatam  さん
kopanda06さん
>こんばんは。
こんばんは。

>海外の蚤の市、私も行きたいですね。
>きっと言葉は通じませんが。
>
>ドイツは慣れているご様子なので、楽しい旅になりそうです。
>ただ現在の治安はどうなのでしょう。
>念のために情報収集は必要ですね。

20年ぶりくらいのドイツでした。言葉も忘れてしまっていたし、楽しみな反面不安といった感じでした。
それに思春期の不機嫌な少年を連れ回すのもすごく面倒でしたよ。
蚤の市は、全然本式のじゃなかったので、kopandaさんだったらきっと物足りなかったと思います。
ただ、言葉はあまりいらないですね、こういう時。
最近は、イスラムテロがちょっと怖いかもしれませんね。ドイツはトルコ人が多いのですよ。 (2014.08.27 01:07:26)

Re[1]:昔話その2―息子とドイツ珍道中(08/26)  
mamatam  さん
okadaiマミーさん
こんばんは。

>ドイツの思い出・・すごく楽しかったようですね。
>息子の卒業旅行はドイツ。
>ゼミの教授がドイツ好きで学生が一緒に旅します。
>昨年は内定が出ず、留年を覚悟したのでこの春の卒業旅行にはいきませんでしたが、来年は参加できそうです。フランス語しかやったことがないんですが^^;

卒業旅行、楽しみにしていらっしゃるでしょうね。それに旅慣れた、ドイツなれもした教授がご一緒なら安心でしょう。
ドイツはフランス語はどうかわかりませんが、英語は十分通じますから、ご心配いりませんよ。
それにドイツ人は基本田舎ものっていうか、温かい人柄の人が多いです。顔は怖いですけど。
(2014.08.27 01:09:06)

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