ウンとかスンとか mamatamの日記

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2022.02.15
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カテゴリ: 文楽
昨日も書きましたが、ワクチンの副反応もおさまったので、雨の中、文楽鑑賞に出かけました。

予約は第3部で、演目は「平家女護島(へいけにょごのしま)」と狂言「釣針」を下敷きにした「釣女」でした。
「平家女護島」は近松門左衛門の傑作と言われているそうです。
歌舞伎にもあるので、ストーリーはご存じという方も多いでしょうが、あらすじは。。。
清盛の横暴を憎み平家転覆を企みて鬼界ヶ島に流罪となった俊寛・成経・康頼の三人は、島で厳しい暮らしを強いられていましたが、成経は島に住む海女千鳥と結ばれ、それを喜ぶ俊寛と康頼の前で祝言の杯を交わします。
それを見て、俊寛は都に遺した妻・東屋を思うのです。
そこに大きな船がやってきて、建礼門院の懐妊を祝って恩赦が行われたことを知らせます。ところが赦免状の中には俊寛の名だけがありません。
俊寛は打ちのめされますが、船の中からもう一人の上使が現れ、俊寛にも恩赦が降ったともう一通の赦免状を見せます。

千鳥は嘆き憤り命を絶とうとしますが、俊寛が船から降りてきて、船に乗せてやるから待てと言います。そして、上使瀬尾の刀を奪って斬り殺してしまいます。
妻のいない都に戻っても仕方がない、自分は上使を殺した新たな罪に拠り島に残るので、千鳥を含めた三人で船に乗り都に行くようにというのです。
俊寛を島に残し、赦免船は出港します。思い切ったつもりでも望郷の念は消えず、俊寛はよろぼいながら島の突端の岩に上り遠ざかる船をいつまでも見送ります。
これ、今回の公演のパンフレットの表紙ですが、俊寛が高い岩の上に立って遠ざかる船をみつめる場面です。
下手を向いていた岩がいきなりぐるっと回って正面向きになり、観客は手を頭上高く上げて船を見つめる俊寛と向き合う形になります。 わたしは、その切ないまでの強い眼差しに胸がいっぱいになりました。
といっても俊寛、人形なので表情が変わるわけはありません。何が起きたの?と思いました。
俊寛の人形を遣ったのは吉田玉男さん。玉男さんが俊寛に何かをさせたのは間違いないのです。
この俊寛と玉男さんを近藤さんに見ていただきたかったと強く思いました。この日の玉男さんのことを、Wakkoさんならなんて仰るのか、是非是非お聞きしてみたいと思ったのです。
もうひとり、こちらはわたしがそっと応援している人形遣いさん、吉田玉志さんは、今回は憎まれ役の上使瀬尾を遣われました。
憎たらしくてで不細工なおじいさんでしたが、玉志さんが遣うと、実直というか役目に忠実なだけの、不器用なまでに融通の利かないヤツに見えて、ホントは悪いヤツじゃないのかもと、自分に執りなしてしまいそうになりました。
浄瑠璃は豊竹呂太夫さん。どちらかと言うと男っぽく、クールな感じの太夫さんと言う印象を持っていたので、この演目にはぴったりかなと思いましたが、呂大夫さん、そんなわたしの思い込みを軽く飛び越えてくれて、妻がもうこの世に居ないと知った俊寛の悲しみと狂気が胸に深く沁みました。千鳥の珍妙なさつま訛り(ウソくさ~い😅!だってね、「りんによぎゃってくれめせ」とかいうんですよ!!)も大変可愛く語ってくれて、笑いました。笑う場面じゃないので、一生懸命抑えて、苦しかったです。

この後の釣女は、滑稽な場面も多く、大変楽しく拝見しましたが、ご紹介はまた日を改めてさせていただきますね。





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最終更新日  2022.02.16 14:19:13
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