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おとといローラが数日前の新聞を持ってきました。
AWABIコーチぃ、これ読んでみるといいわよ♪
The Press democratという本社はサンタロザにある地方紙ですが、アワビ禁漁区に関する記事が載っちょりました。
和訳したんで読んでみてちょっ♪
「禁漁区を拡大か」
-北部海岸ではアワビやその他の海洋生物に対する制限強化に慎重-
2007年9月24日付The Press democrats紙
「私がGualala市のダウンタウンで経営している漁具店は、アワビダイバー(注:ここでは漁業者のことではなく、レクレーションでアワビ獲りを楽しむ人々を指します)無しには経営が成り立ちません。」(Yvette Whiteさん)。
彼女は、州政府が計画を進めている北部海岸における禁漁区の拡大によって、この貴重な貝を獲ることが大きく制限されてしまうのでは、と心配しているのだ。23年にわたって漁具店を経営してきた彼女は語る。「店を続けていくためにも、禁漁区拡大計画の縮小を望んでいます。」。
カリフォルニア州海洋生物保護法では、海洋生物、稚魚成育場、海洋環境および海洋生態系を保護するため、同州漁業・狩猟局に対して禁漁区の設置と管理を義務付けている。2年以上にわたる諮問委員会、科学者委員会および公聴会を経て、州政府は先週正式に29箇所の禁漁区を「中部海岸」に導入した。
州政府当局は、現在その検討対象を、北・中部沿岸(Half Moon BayのPillar Point からPoint AreaのAlder Creekまで)に移しつつある。SonomaおよびMendocino沿岸でアワビ獲りを楽しむ人々のほぼ全ては、新たな制限によって影響を受けることになるだろう。
しかし、アワビ愛好家たちは、来春予定されている公聴会に向けて、自分たちの意見が地域代表者の意見として十分に反映されないのではないかと懸念している。
「私は人々にこの事全てを知ってもらい、そしてこれに参加することがいかに大事であるか、を気づいて欲しい。」この土曜日に州政府の計画について議論する会合を主催した、ベテランダイバーのJack Linkinsさんは話す。
この会合に招かれたPhil Sandersさんは、カリフォルニア州アワビ協会のメンバーで、45名で構成されている漁業狩猟委員会の代表代理でもある。Sanderさんは言う。「問題は、いったいどこに禁漁区を設けたら海洋生物保護という人々の望みが叶うのか、ということです。人々が行けないような、実際には既に禁漁となっているに等しいような場所に禁漁区を設けますか?それとも人々がたくさん押しかけて制限が必要であろう場所を禁漁区にしますか?これは、あやふやな政策をとるか、環境保護に対する正しい選択を行うか、という問題になるのです。」
アワビ愛好家らは、既に捕獲サイズや捕獲個数の制限、スクーバ潜水の禁止といった規制を遵守している。ダイビングで、または磯を歩いてアワビを獲ることができるのは17歳以上の年齢に限られている。また捕獲許可証(ライセンス)の購入が必要で、アワビを獲った日毎の、さらに年間の捕獲状況に関する報告書を提出しなければならない。
Linkinsさんが特に心配しているのはStewart’s PointからGualalaまでの9マイルに及ぶ海岸線で、Sea Ranch、Pint Arena桟橋、Anchor Bayキャンプ場、Ocean Cove、Timber CoveやSalt Point州立公園などが含まれる。この海岸線には7箇所のアクセスポイントがある。Linkinsさんは、この海岸線が禁漁区域またはアワビ捕獲禁止場所となった場合には、人々は混雑を覚悟してでも代りの場所を探すことになるだろうと言う。「人々は、わずかに残された開放区に集中するに違いありません。これでは逆に乱獲を促すことになってしまいます。」
Linknsさんは更に、北部沿岸のアワビ資源は健全であって今以上に禁漁区を拡大する必要はない、と主張している。
さらに禁漁区の拡大による経済的な影響も懸念されている。
2000年の漁業・狩猟局の報告書によれば、アワビ採捕とそれに関わる旅行会社は北部沿岸に1700万ドル(およそ2億円)の経済効果をもたらしていると推定されている。
Whiteさんは、店の売り上げの37%はアワビに関わるものだという。「良い利益になっています。これを取り上げられたら店を閉めるしかありません。」
しかし、Red Wood商工会議所会頭のJan Harrisは、「外部から来ているダイバーの多くは特に地元から歓迎されているわけではない」という。彼女は、「彼らは必ずしも地元のレストランで食事したりホテルに宿泊したりするとは限らない。」という。
「私たちはウェットスーツを着た彼らを『黒い海岸』と呼んでいます。彼らはあちこちで好き勝手に違法駐車を繰り返しています。」
こうした利害関係の調整を図るのが、地域代表者と漁業・狩猟委員会の役割である。このため、禁漁予定区域での公聴会が来年の3月に開かれる予定である。
禁漁プロジェクト代表のMelissa Miller-Hensonは、現時点ではどのような可能性についてもコメントするには時期尚早である、と述べた。さらに彼女は、Linkinsさんの情熱を称えながらも、人々の関心は様々であることも認めなければならない、と続けた。
10月16日と17日に、禁漁区域の提案に関する最初の公式説明会がGualala Art Centerで開催される。10月16日は午前10時、17日は午前8時30分開始。詳しくは以下のホームページで確認できる。
http://www.dfg.ca.gov/mlpa/
(ここまで)
禁漁区の設定・拡大に限らず、日本でも漁業管理を進めようとする場合にはいろいろな隘路があるもんです。
ここカリフォルニアでも様々な問題があるんやなぁ、と少し勉強になった次第。
もし聞きに行ってかまわないんなら、この説明会に行ってこようかと思っとります。