麻仁曽山より

麻仁曽山より

PR

×

プロフィール

manison

manison

カレンダー

バックナンバー

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06

カテゴリ

カテゴリ未分類

(12)

田舎

(15)

旅行

(19)

風景

(67)

健康

(3)

歴史

(10)

家電

(0)

趣味

(27)

小説

(17)

闘病

(15)

温泉

(3)

ペット

(10)

料理

(1)

雑感

(16)

昔話

(6)

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.03.13
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



 今のようにネットで調べれば何でも分かるという時代ではなかったので、作り方やエンジンのかけ方や操縦法など何一つ分からず、手探りというか勢いというか、とにかく色々やってみた。結論から言うとそのボートは走ることはなく、僕の部屋で眠り続けた。そこで挫折しかけたのだが、中学校になるとプロポがかなり安くなり、頑張れば買えるくらいになり、仲間もできたので再びのめりこんだ。
 最初は、飛行機に挑戦した。しかし、必死で小遣いを貯め、数ヶ月を費やして制作した飛行機が、離陸に失敗してバラバラになったり、飛んだのはいいが、コントロールを失って高木に引っかかりとれなくなったり、まあ、とにかくまともに離着陸に成功することすらできなかった。友達も同様な目に遭い、みんなで涙ぐみながら帰路につくことばかりだった。やはり、クラブみたいな指導者がいるところに属するべきだった、と今は思うのだがそんなことは思い浮かばなかった。
 「ボートなら大丈夫じゃない?」とある日、友達の一人が言い、皆は目を輝かせ、全員がボート製作に取り組むことになった。これはうまく行き、部活のない時(まあ、テスト前と言うことだが)にみんなでレースをした。
 ある冬の日、いつものようにレースをしていたら、友達のボートのエンジンが止まり、漂流し始めた。回収には岸に流れ着くのを待つしかない、という結論に達し、僕たちは砂浜に座ってぼんやりと友達のボートを長いこと待っていた。かなり寒かった。ようやく、海岸近くにボートが寄ってきたが、僕たちは待ちきれず、物干し竿を調達してきて、海に入りボートを引き寄せようとした。数十分の格闘の後、ボートの回収に成功した。
 翌日、4人いた友達は僕一人を除いて高熱を発し、しばらく学校に来なかった。ボートブームはこれを機に、去った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.03.13 18:56:46
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: