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藤沢周平先生の作品を年末から上司にお借りして、立て続けに4冊読みました。

 ざっと挙げると、



●本所しぐれ町物語
●ささやく河~彫師伊之助捕物覚え~
●蝉しぐれ



 実はこの読み方、というか読まされ方がは、上司のはからいで、最初の3冊はす
べて趣きが異なる作品。


「たそがれ清兵衛」は、山田洋次監督が映画化して話題になった作品の原作。とい
っても映画はタイトルこそそうですが、実は藤沢先生の3つの作品を巧みにブレン
ドしてつくられたもの。

 原作はいたって短い作品です。
 つまりこの本は短編集です。いつもはちょっと変わった素行や顔立ちなどで疎ま

で問題を解決していくという痛快もの。胸のすく殺陣の描写や愛しものへの想いに
は思わず目がしらが熱くなることも…


あっ書き忘れたけどみな3作品とも武士の時代のお話です。


「本所しぐれ町物語」は、「たそがれ-」とは打って変わって江戸下町町人の日々
の心の移ろいや機微を筆巧みに描かれた作品です。
読んでいるといかにもしぐれ町というのが実在したかのように感じますが、これは
藤沢先生が作った架空の町です。



「ささやく河」は、ハードボイルドといわれる分野に属するもので、まあなにも
江戸でなくてもいいけど、そこは藤沢周平というところでしょうか。街の描写の
リアリティ、哀切極まりない人の情…

 主人公元岡引の伊之助がひょんなことから預かった訳ありげの老人が殺され、

助の推理が冴える!
って具合でしょうか。


 そして、「蝉しぐれ」。これはもう藤沢周平のエンターティメントともいえる作品。
舞台はもちろん庄内海坂(うなさか)藩。大きな存在の父、剣の道での精進、淡い恋、
青年期から大人への心の移ろい、友情、そこに権力闘争というスパイスが効いて、


 と、書くとなんか薄っぺらいですが、実際には悠々と描かれる庄内の風景の中で、
物語は厳かに進んでいきます。
 そして、ああ、と膝をたたいてしまうラスト。そこに至るまでの最後の怒涛の展開!
 いやはや、これぞ藤沢周平!という大河ドラマです。



 とまあつらつらと書きましたが、一挙に4冊読んでまだまだ本を借りているのですが、
こう一気に読んでは感動がマンネリ化してしまいますので、ここらで一息ついてまった
く違うものを読むことにしました。


それはまた次の機会に。





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最終更新日  2007.03.02 21:31:49
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