迷鴎亭 ★BAKERY FESTE★

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2010.06.16
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カテゴリ: 日記
やせ我慢も無駄な抵抗もやめます。
ここはヒメのウサビッチ日記です。とりあえず飽きるまで・・・。

今日はキレネンコとプーチンの関係について語ってみようかと。
改めて言うまでもなく、二人の関係こそがこの作品の最大のテーマだと思っている人が多いわけで。画面で見たままのものを楽しんで、あまり妄想を発展させない人から、二人はラブラブだという話を作っちゃう人までいろいろいる。まあ、見る人の数だけ作品はあるということで、それは良いことである。私みたいなヒマ人が、いろんな人の解釈を楽しめるし。

えー、それで、プーとキレの関係だけど、ドタバタアニメとしては、プーはキレの無敵っぷり・荒唐無稽っぷりの引き立て役だから、二人の間に相互関係はとくになくていいと思う。公式の説明どおりキレはプーに「全く無関心」と文字通り受け取っていいだろう。
プーはキレのすることにいちいち驚いたり困ったり怖がったりする。キレを見るときの彼は「観客に近い視点」を担っているのである。

100616-001.jpg

いっぽう、キャラを少し「生きた人間(ウサギだけど)」に近いものとして考える、すなわち画面に表れていない行動や考えもあるとすると、キレはプーに出会ってから非常に短時間のうちに、プーが自分にとってどんな存在であるかを、完璧に分析し終えたと思われる。キレにとって最も重要なのは、自分にとってジャマになるかならないかであろう。彼の分析によるとプーは「無害。命令すれば従う。人の物を盗んだり変な告げ口をしたりはしない。使えるときは使って、あとは無視しておけばいい」。こんな感じだろうね。
監獄の中では、使うといっても卓球の相手をさせるぐらいだから、ほとんど関わりを持つ必要がないことになる。わざわざいじめたり意地悪するようなめんどうなことは、もちろんしない。トイレを譲ってやらなかったのは意地悪といえば意地悪だが、あれはキレの行動規範である「他人のために自分の行動を変えはしない」ということをいつものように実践しただけだと思われる。絶体絶命の場合は、カンシュコフがトイレを用意してくれることも知っていたのだろうし。

いったん無視すると決めたら、キレの「プーのことは気にしない」っぷりは見事である。魚にいつまでもビチビチされていても、ベッドの上でコサック踊っていても(夜中でも眠りながら踊っている!)、レニングラードとデュエットしていても、お皿をたたいてリズムを取ったりタップ踊ったり、とにかくうるさいことをいろいろするが、キレは意に介さない。


プーが落ち着きのないヤツであることは明らかだし、音楽好きでちょっとしたきっかけで何か叩いたり歌ったり踊りだしたりする。狭い監獄でこんなヤツと同室だったら、うるさくてかなわないだろう。よく考えると、キレが平気でいるのが不思議だ。プーを無視するためには、相当の精神統一が必要だと思われる(笑)。そのぐらい、関心のないことは完全に無視する能力を持っているということなのかもしれない。でも、ハエには切れるw

面白いことに、「ダンス注意」のときのようにプーが「演奏」しているときは、キレはその音を知覚から締め出して無視しているのではない。タイミング良くおならをするのは偶然だろうけどw、ちゃんと聞いていて自分もリズムに乗っているようである。積極的に興味はないが不愉快でもないから気にしないでいられる、のだろう。
プーに対して親愛の情とか優しさを持っているから怒らないのだと考えることも、可能ではある。これは解釈しだいで、正解はないのだが。

親愛説を取れば、卓球も「相手をしてやってる」つもりなのかもしれない。キレがフェア・プレイヤーであることは、プーもちゃんと知っているようだ。打ち損ねたと思ったとき、プーはあせって「ハッ!」と言うが、ネットにボールがぶつかって「まぐれで勝った」ことは問題にしていないようだ。相手が理不尽な暴君だったら、真っ青になる場面ではないか!キレがカンシュコフのバカにした態度にキレてボコってる間、プーは自分が怒られる心配などみじんもなく、キョトンとした顔でボールが落ちたトイレをのぞきこんでいる。

監獄ライフにおける、キレとプーの関係については、作品解釈と妄想を取り交ぜてまだ延々と語る用意があるが、ひとまず第二シーズンに移ろうと思う。第一シーズン最終回について語ってから。

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最終回。プーの出所の日、彼が荷造りしていてもキレは無関心。に見える。いつものように靴の雑誌(カタログ?)を見ている。
そこで、約一ヶ月後に発売されるスニーカーの広告を見て、いきなり準備して脱獄する。

キレはスニーカーの発売日までに、お店がある街へ行くことにした。そのために、他のことは何も考えずに壁を破った。プーの出所の日だったのは偶然である。
まあ、そういうことだ。私はこの場面にとくに解釈を加えるつもりはなかった。

が、何度目かに見たら、ちょっと引っかかることを見つけた。
キレがそれのために脱獄したスニーカーが載っているカタログは、どう見てもずっと前から毎日見ていたカタログである。今日はじめて見たんじゃないだろう?なのに今日初めて脱獄したいほど欲しくなったのか?

私はやっぱり、前から持っていたカタログだと思う。問題のスニーカーの広告も、毎日見ていたのだと思う。

プーとの生活にすっかりなじんでいたキレは「541はもうじき出所か。あいつがいなくなるとつまらなくなるな。オレもそろそろ出ようかな・・・」と思っていたのかもしれない。そうはっきり意識しなくても、心のどこかで思っていたのではないか。いつでもあんな簡単に脱獄できるのだから、今までは自分の意志で(何か理由があって?)監獄にいたのだと思われる。事情が変わって居続ける理由が消滅したのだろうか、近いうちに出ようと思っていて、プーの出所の日も頭のすみにあって、その当日、スニーカーの広告を見たら「あ、行こう」という気持ちになったのだろう。

べつにプーといっしょに行こうとか、連れて行こうとかいう意識はなかったと思う。プーは出所してどこかへ帰るんだと思っていたし。でも、綿密な計画がなかった、というか「出よう」と思った以外何も考えてなかったから、最悪あるいは絶妙のタイミングで、プーがついて来ざるをえない状況を作ってしまった。
プーが車に乗り込んできたとき、キレは頭のすみで「あ、ついて来た」と思ったかもしれない。でもいつもの習慣で気にしなかっただろう。
二人が切っても切れないパートナーになることを知っていたのは、このときはまだ、例えて言えば彼の無意識だけだった。自分がプーを連れて出てきた、ということを、キレの意識は知らない。


「あ~、撃たれなくてよかった。・・・ ・・・ キレネンコが壁をこわした。・・・ ・・・ この車って、盗難車、だよね。・・・ ・・・ ・・・ どこ行くんだろう?運転乱暴だなぁ。でも上手だな・・・ 財布、落としてないよね・・・大丈夫。外では自分でお金払って食事しなくちゃいけないんだよね・・・」
彼が「はっ。オレって、脱獄囚?!う、うわぁぁ~~~」となるのは、明日になってからだろう。





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Last updated  2010.06.16 16:07:45
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