Marsworld―悠々徒然

Marsworld―悠々徒然

2005.04.25
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カテゴリ: Cruise Jounals
 それにしても。大変な事故が起こった。リカ☆彡さんからのお知らせ(TB)もあり、今はインターネット配信のニュースを当たっている。
便利な世の中になったとは言え、細かなことまでは掴めないのだが。。。。。
 先の自分のブログで「船腹に穴」を書いたが、暢気に「エキサイティングでチャレンジブル」云々(勿論、死傷者がなかったという状況下であったけれど)と言ってた自分が情けない。
 最近のJALにしてもそうだが、「危機管理」ってどうなっているんだろう。私が乗務していた船会社ではこの「危機管理」=Risk Managementにことさら力を入れていた。それは船の運行から個々の乗客から寄せられるクレームにまで範囲が及び「損失に関する準備・対応」マニュアルが用意されている。(実際9・11の時そのマニュアルが活用され、私たちはそれに添って対処した)
 さらにHospitalityの世界ではあっても、「客船」は人の命を乗せて運航している。安全が第一だ。カスタマーサービスに関する研修は勿論あるが、緊急訓練の類はそれはもう本格的だった。
 「有事」が起こった際に、どのようなルート(chain of command)で判断を仰ぐか。その「有事」レベルにおいて事細かく決められていた。どのクルーたちも最低限のCPR(心臓蘇生法)とFirst Aidの講習を受け、それは殆ど毎週1乃至2回のDrill(緊急・避難訓練)において徹底的に行なわれた。
 正直言うと私自身が実際、目の前に心臓蘇生が必要な人がいたとしてどれだけ出来るかは心もとない。けれどそれでも「訓練」を受けた事実は、僅かではあるが「何か」になるのではないか、とも。
 マリーンオフィサーやデッキクルー達にはいつも感心させられていた。キャプテン(Master)を始めこの人達にだったら「命を預けていても大丈夫」だと。彼らが受ける厳しい訓練、その自制心、プロフェッショナルさを見るにつけその信頼感は一層増していった。

この事故で被害に遭われた方々(そしてその家族)に
痛切なお悔やみとお見舞いを申し上げます。
それから救助・治療に当たっている方々には(それが職務とは言え)
本当に頭が下がる思いです。



 「地下鉄サリン」の時のような悪い意味での徹を踏まないで欲しいものである。





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Last updated  2005.04.26 02:39:59
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