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2004年09月11日
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カテゴリ: つぶやき
あれからもう3年…時間が経つのは早いものです。

当時私はとある航空会社に勤務していました。
丁度働き始めてから1ヶ月と少しが経ち、段々仕事に慣れてきた頃のことです。

あの日の夜、突然見ていたテレビの映像が変わりました。
いつものニュース速報とは違う、緊迫感が既にそこにありました。
ワールドトレードセンターから煙が上がる映像。
少し眠さを覚えていた私はすぐに覚醒しました。
それでも現実かどうかすぐに理解できません。

パニック状態に陥っているNY市民。



続いてペンタゴンへもう1機。

そしてまた、ホワイトハウスに向かっていたとされているUA93便がピッツバーグに墜落。

煙を上げていたワールドトレードセンターは、燃料による爆発的火災により、両棟ともに完全に倒壊してしまいました。

何かとんでもないことが起こっている、それ以外は分からないまま日付が変わりました…。

寝不足のまま出社してみると、朝だというのにオフィスが殺気立っていました。
私はその航空会社で働き始めてまだ日が浅い上、仕事も飛行機の運航に携わる仕事ではありませんでした。
だから、朝出勤するまで、こんな騒ぎになっているなど全く知りませんでした。
彼らは事件発生直後から徹夜で、事態の把握と収拾を行っていたのです。

私も本来の自分の仕事を二の次にして、彼らを手伝いました。
とはいえ、私にできることなどたかが知れています。
何しろ私の専門はITで、簡単な航空業界用語さえ満足に理解できていないレベルなのですから。

それでも、少しでも手伝いになればと、電話の取次ぎをしたり、とまらないFAXの山を振り分けたり、飛び交う業務連絡を取りまとめて全員に周知したり…。

そうして翌9/12はあっという間に過ぎて行きました。

その後数日はバタバタとして、なかなか自分の仕事に戻ることができませんでした。
私はたいしたことはしていませんが、とても疲れていました。
それまでの私の仕事は、人の命や財産に関わるものではなかったからです。


また時間が経ち、ほんの少し落ち着いた頃、もうテレビで何度も流しているあの忌まわしい映像を見ながら、事件を振り返っていました。
その頃の報道はもう、アフガニスタンへの攻撃に変わっていました。

あまり情報がない状態で、ただ見ているより他ありません。
そしてその頃、既に水面下ではイラク攻撃に向かって話は進んでいました。
まだ公に報道されていない状態でしたが、社外秘の業務連絡文書を取り扱う私も、どういう方向性に向かっているのか既に知っていました。

まだ誰にも言ってはならない…そんな状態が何日か続きました。
話ができるのは同じ会社の中の人だけです。

大きな戦争になるんじゃないか?
アメリカの同盟国の日本はどうなるのか?
何かあったらどうしよう?

毎日が不安でたまりませんでした。
さらに不安をあおる事件が起こります。
バイオテロ…炭素菌です。

私の職場は羽田空港でしたが、成田、その先の米国から毎日郵便物が大量に届く職場なのです。
廊下の窓から下をのぞけば、そこはもう国内線の出発ロビーです。
そんなに神経質にならなくても…とお思いかもしれません。
でも、毎日回覧される連絡事項の中に、郵便物の取り扱いに対する注意や炭素菌対策情報などが混じっているのです。
そんなものを読んで、不安にならないわけがありません。

では、実際にそれを体験したNYの人たちはどうなんだろう?
そう思うようになりました。
とても想像できません。
私でさえこんなに不安なのに、自分の身近にそれが起こったとしたら…。
その上、亡くなった大勢の人々のことを思うとうやりきれません。
病気や事故ではないのですから。
残された家族はこの死に対して何倍も悲しむことでしょう。

どれも絶対に起こしてはならない事件でした。

でも、もうひとつ忘れてはいけないと思うことがあります。
イラクとアフガニスタンで空爆で亡くなった一般市民のこと。
9・11に比べれば、報道で取り扱われる内容は浅く、短いものばかりです。
でも違うのは立場の違いだけなのです。
罪のない一般市民が武力によって命を奪われる…。
この事実に変わりはありません。

私は建前の「正義」という言葉は嫌いです。
その言葉はあたかも免罪符のようです。
これがあれば何でもできそうです。

話は反れますが、以前テレビで広島の被爆者の特集をしていました。
アメリカの若者と広島の被爆者の方が被爆に関してミーティングを設ける、というのがこのドキュメンタリの内容のひとつでした。

とあるアメリカ人の若者がこう言います。

「でも原爆を落とさなければ、戦争は終わらなかった。私たちが原爆を落としたから戦争を終わらせて平和になることができたんでしょう?」

目の前にいまだ苦しんでいる人がいるというのに、です。

私はなんて思いやりのない娘なんだろう。そう思いました。
でもその被爆者の方はそんな顔は見せないのです。
何か悟ったような、落ち着いた表情で静かに聞いています。

そして、「アメリカ人を憎んでいるか?」という質問に対してこう答えます。

「当時はそういう気持ちがありました。でも自分の周りにはサポートしてくれる多くのアメリカ人もまたいる。だから今は『アメリカ人』を憎いとは思わない。憎いのは戦争そのもの…」

私はとてもその言葉に感動しました。
時間と、人との対話が、誰かを憎む気持ちを昇華してくれたのでしょうか。
きっとそれまではものすごく葛藤し、苦しまれたんだと思います。
いえ、そんなきれいごとじゃないかもしれません。
きっと一生、その方を苦しめ続けるのでしょう。
なんという重荷を背負った人生なんだろう…。

丁度その約1年後、中国映画「英雄」を見て大変感銘を受けました。
この映画は平和を訴える映画です(詳しくは9/4の日記をご覧下さい)。
そして映画のクランクインは奇しくも9・11の直後でした…。

平和についてより深く考えるようになったのはこの頃からかもしれません。
この事件が起こったとき、たまたま働いている場所が航空会社だった。
もし航空会社で肌であの危機感を感じなければ、ここまで深く考えることができただろうか?
そう思います。

最後に、9/11のことはたった1日の悲しい出来事として片付くものではありません。
実際まだ、続いているといっても過言ではないと思います。





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最終更新日  2004年09月11日 23時49分25秒
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