まいど、この前の夜、台風が近づいてた日や。
雨風ビュービュー、空ピカッ!って光って、
「お、えらい派手に鳴っとるな〜」って思ってたその瞬間――
プツッ。
……部屋、真っ暗。
冷蔵庫の音も、エアコンの風も、スマホの充電ランプも全部消えた。
あの“無音”って、ちょっと怖いな。
① 闇って、こんなに重たいんか
いつもなら夜でも部屋が明るいから気づかんけど、
ほんまの暗闇って、空気が分厚いねん。
とりあえずスマホのライトつけたけど、
この小さな光が“命綱”みたいに感じた。
電気って、日常やのに“当たり前”やと思ってたな。
② エアコン止まって3分で悟る
停電なった瞬間、部屋の中の空気がじわ〜っと暑くなる。
エアコンって、空気の支配者やな。
いかに快適な生活に甘えてたか思い知った。
おかんが「昔は扇風機もなかったんやで」って言うたけど、
いや、そんなん想像しただけで地獄や。
文明ってほんま偉大や。
③ 冷蔵庫が沈黙したときの緊張感
冷蔵庫の“ウィーン”って音が止まるだけで、
なんか心細い。
中の肉と卵が「早よなんとかせぇ」って訴えてる気がした。
真空パックした鶏むね肉を思い出して、
「これも電気あってこそやな…」としみじみ。
冷蔵庫って、無職の貯金箱みたいなもんや。
中身が守られてるだけで、生活が安心する。
④ 静寂の中で聞こえる自分の音
停電中って、音がほんまになくなる。
外の雨の音と、自分の呼吸だけ。
普段どれだけ“雑音”に囲まれてるかがわかった。
エアコンの風、パソコンのファン、テレビのBGM――
全部“現代の安心音”やったんやな。
静かすぎる部屋で、なんか時間が止まったみたいで、
逆に“生きてる”実感わいたわ。
⑤ 親父のろうそく力
防大卒の元鬼軍曹・親父が、
どこからともなくロウソク出してきた。
「こういうときのためや」とか言うて、
落ち着いた手つきで火つけてな。
その火がゆらゆら照らす顔見たら、
“戦中生まれの知恵”ってすげぇなと思った。
俺なんか、スマホのライトだけでテンパっとるのに。
⑥ Wi-Fiが死んだ瞬間、文明も死ぬ
停電でルーター止まった瞬間、ネットが消えた。
YouTubeもニュースもChatGPTも見れん。
孤独感ハンパない。
「電気=情報」ってこういうことやな。
光が消えたんやなくて、世界との接続が途切れた。
まさか俺、電気にここまで依存してたとは。
⑦ 停電中の“時間の進み方”
時計の音がやけに大きく聞こえる。
10分が1時間に感じる。
電気って、時間を“速くする装置”やったんやな。
スマホの明かりだけでお茶飲んで、
「これが江戸時代の夜か…」とか思いながらぼーっとした。
……悪くない。
なんか、心のノイズが減る。
⑧ 電気が戻った瞬間の感動
ブワッと照明がついた瞬間、
おかんと顔見合わせて「うわー!」って笑ってもうた。
エアコンの風が戻ってきて、冷蔵庫の音も蘇って、
いつもの日常が一気に帰ってくる。
その瞬間、思った。
“便利さ”って、感謝を忘れさせる魔法なんやな。
⑨ 電気代を気にしてた自分が恥ずかしい
「電気代高いな〜」ってブツブツ言ってた数日前の俺、謝りたい。
あれは“文明税”や。
この安心感と快適さを月数千円で買えるって、むしろ安すぎる。
文明に生かされてるって、
こういうときに実感するもんやな。
⑩ まとめ
停電って、
日常がどれだけ“見えない支え”で成り立ってるかを教えてくれる。
スイッチ押せば光る。
ボタン押せば冷える。
線つなげば世界と話せる。
でもその全部、電気があるから当たり前になってただけや。
“当たり前”って、ほんまに怖い言葉やな。
なくなって初めて気づく。
生きてるって、支え合ってることなんや。
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