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エレキ・ギターを録音するだけならマルチ・エフェクターの『ZOOM G3』にも簡易的な機能があるのですが、もう少し本格的なオーディオインタフェースが欲しくなって昨年末にコレを買いました。購入した場合は『STEINBERG UR22mkII』です。現在は『YAMAHA』の傘下にある『STEINBERG』ですが音楽製作ソフト『Cubase』で知られ、DAW分野ではかなり有名なメーカーです。そんなメーカーのオーディオ・インタフェースも間違いないだろうということで購入したのが、同社のヒットモデル『UR22』の後継機種のあたる『UR22mkII』です。PCレコーディングやろうと思うとオーディオ・インタフェースの他に、MIDIシーケンサーやDAWなどのソフトウェアが必要ですが、『UR22mkII』には、PC用のDAWソフトウェア『Cubase』のライト版『Cubase AI』とiPad 用のDAWソフトウェア『Cubasis LE』が付属しています。インターフェースが似ている同社の『Sequel LE』を持っていたので、基本的な操作には困りませんでした。 入力は2chあり、それぞれ独立したYAMAHAのプリアンプ『D-PRE』を搭載しています。48Vのファンタム電源の共有出来ますのでコンデンサマイクも接続可能。うち1chは、楽器のインピーダンスに合わせて『Hi-Z切換』が可能です。パッシブ回路のエレキ・ギターを直結する場合に便利ですね。この製品は、PCやiPadを背面のUSB2.0端子繋いで使います。PCに接続した場合はUSBバスパワーで動作しますが、iPadに接続して使用する際には、5V DC端子にUSB ACアダプターを繋いで電源供給することも出来ます。また、2chのLINEアウトがあり、スピーカーを接続したり、MIDI IN/OUTにキーボードや音源、コントローラーを接続してシステムを拡張することも可能です。インターネット配信に便利な『ループバック機能』を備えていますので、レコーディングだけでなく、ストリーミング配信にも利用できます。『STEINBERG UR』シリーズはランナップが豊富で『STEINBERG UR242』以上ならDSPを内蔵しているのでデジタル・エフェクトをかけられますし、ギターとマイクが各1本が同時に使えればOKなのであれば『STEINBERG UR12』という選択肢もあります。 プリアンプなどはそうですがSTEINBERGのオーディオ・インターフェースには、親会社のYAMAHAの技術も投入されており、YAMAHAグループのオーディオ・インターフェース製品担うブランドという側面もあるのですが、YAMAHA自体が同様の製品を発売しており、何をしたいのかよく分かりません。 実は、この製品、買ったのは良いものの殆ど活用出来ていません。なのでサンプル音源自体が少ないのですが、この動画なんかは演奏のレコーディングに『STEINBERG UR22mkII』を使っています、 ・[DEMO] DCT DUP-152K(Soprano Ukulele)
2016年09月24日
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こちらは、楽器用のダイナミック・マイクの定番中の定番、『SHURE SM57』です。ボーカル用ダイナミック・マイクの定番、『SHURE 58』と並んで『SHURE』を代表するダイナミック・マイクですが、昔からある製品なので設計は古いと思います。 この製品には、ソフトケースやマイクホルダーの他、ステッカー、マジックテープが付属しており、中々、豪華な仕様です。私は知らず別に購入してしまったのですが、マイクスタンド用の変換ネジ(5/8-3/8)も付属しています。『SHURE SM57』の見た目を特徴づけているのがグリルの形状ですが、正直、この見た目はあまり好きではありません。とは言え、無難な定番ということで『SHURE SM57』を選びました。 ボーカル用の『SHURE 58』はポップフォルターをグリルに内蔵しているため、グリルの形状は球形で、マイクらしい形状をしていますが、『SHURE 57』はポップフォルターを必要としない楽器用マイクですので、合理的な形状と言えます。代わりにレゾネーター/グリルアセンブリーなるものを内蔵しているそうです。 コネクタの形状は、所謂マイクケーブルのコネクタであるXLR 5ピンです。マイクケーブルは持ってないので一緒に購入しました。ハンダ付けが面倒だったので出来合いのパッケージです。ケーブルの長さは5m。こんな時は大は小を兼ねると言うことで長めを買いがちです。3mで良かったかも。『CANARE』のマイクケーブル『L4E6S』に『NEUTRIK』製のコネクタが取り付けられています。それほど高価なものではありませんが、ケーブルもコネクタも信頼性が高い製品です。このマイク、ウクレレなどの録音用に購入しましたが、マイクの購入は初めてですので、比較対象がなく、音質を詳しくレビューすることが出来ません。ヌケが今1つでシャープさに欠けますが、その分、マイルド音になっているように思います。
2016年08月29日
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2015年10月にリリースされた、実に7年ぶりのリリースとなる『Def Leppard』のスタジオ・アルバム、『Def Leppard』です。『Def Leppard』と言えば、6000万枚を超えるセールスを誇る80年代を代表するバンドの1つですが、最近は元気がありません。 バンド名をタイトルに使うとは何かありそうなアルバムですが、ありがちな原点回帰ではないんです。言わば全盛期回帰といった感じですね。収録曲や構成は、全盛期のアルバム『Hysteria』や『Adrenalize』に近い感じです。 昔からのファンにとっては、コレが聴きたかったんだ!って感じのアルバムですよ。『Def Leppard』は、間違いなく80年代を代表するバンドの1つですが、日本での知名度や人気は今1つのように感じます。80年代初頭の『NWOBHM』の中で台頭したバンドですが、ヘビーメタル色が弱く、聴きやすい楽曲が多いバンドですのでHMファン以外にもオススメです。
2016年07月31日
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クリップタイプのチューナーは、価格帯としては2、3千円くらいのものが主流なので、『tc electronic PolyTune Clip』は少し高級なチューナーになるのですが、機能を考慮するとかなりお買い得と言えます。『tc electronic』のヒット商品であるポリフォニック・チューナー『PolyTune』のクリップ・チューナー版になりますが、ペダル型の最新機種『PolyTune2』より精度の面で優れており、現時点ではポリフォニックチューナーの最高峰と言える製品です。白を貴重としたデザインは、樹脂製ながら見た目も高級感があり、クリップには耐久性があるアルミニウム合金を採用しています。ただし、ヒンジの動きは垂直方向に限定されており、水平方向の角度調整はできません。大きな支障はありませんが、この点は残念です。 電源ボタンの位置は、他のボタンと異なっていますが、これは押し間違いの防止にもなります。高機能でボタンの多いチューナーではボタンの押し間違えることがよくあるので、心憎い配慮です。チューナーの設定は2つのボタンで行いますが、長押し、同時押しを組み合わせて、楽器モード(ギター・ベース)、表示モード(ストロボ、ニードル)、基準ピッチ(435〜445Hz)の切り替えなど複雑な設定ができるようになっています。また、ドロップ・チューニングとカポ・チューニングをサポートしており、変則的なチューニングも簡単です。 電源はリチウムイオン電池『CR2032』が1個で、18時間以上の稼働が可能。高機能で輝度が高いディスプレイを備えているわりには稼働時間は長いと言えます。大型のLEDディスプレイは、明るく視認性が高いのが特徴です。ヒンジの調整幅に制限があるものの、大型のディスプレイのお陰で向きに拘らなくとも十分に視認性を確保出来るようになっています。また、内部センサーと連動して自動的に正しい向きに表示が調整されます。ポリフォニック・チューナーは、普通にストロークするたけで全ての弦のチューニングを確認できるスグレモノですが、使い方も難しくなく、ポリフォニック、クロマチックモードの切り替えは自動的に行われます。全ての弦をストロークすればポリフォニック・モード、単弦をピッキングするとクロマチック・モードになり、反応も良好です。ポリフィニック・モードで全ての弦をザクっとチューニングして、クロマチック・モードで1本ずつ詰めてゆくと言う一連の作業がスムーズに行えます。精度は、クロマチック・モードで、±0.5セント。更にストロボ・モードでは±0.02セントと高級ストロボチューナーをも上回る精度を持っています。デモ動画も用意しましたので、参考にして下さい。 ・[DEMO] tc electronic PolyTune Clip
2016年07月18日
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以前紹介した『エフェクト・ボード・ファイル -注目ギタリスト77人の足下を徹底チェック!』と全く同じコンセプト。 早い話が二番煎じなんです、この『ギタリストのペダルボー道』は。プロ・ギタリストのペダルボードを紹介するムックですが、登場するギタリストは59人と、元祖と比べてやや少な目。見開き2ページで一人分のペダルボードを紹介していますが、表紙を開いて見てビックリ、誌面の見せ方に工夫があります。ペダルボードは横長であることが普通なので、誌面を横長方向に使った方がペダルボードを大きく掲載できるし、見易い。うーん、理に適った構成です。このムックはペダルボードの紹介に終始徹しているわけではありません。ありがちな企画ですが、ペダルボードの構築術を紹介した記事もあります。 コレもありがち。メーカーの担当者へのインタビュー記事もあります。しかし、このムックの目的はあくまで人様のペダルボードを覗くこと。これらの記事は単なるオマケに過ぎませんよ。
2016年06月19日
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ソプラノ・ウクレレ、『DCT DUP-152K』を買った時にオマケで付いてきたチューナーが汎用の『KORG pitchclip PC-1』だったので、ウクレレ・モードを備えた『ARIA ACT-SP』を追加購入したわけですが、結局のところ、専用のものが欲しくて・・・。 『KORG Headtune HT-U1』を買っちゃいました。このチューナー、一般的なウクレレのヘッドの形をしており、LEDの位置がペグの位置に対応しています。どの弦をチューニングしているのか、視覚的に分かりやすいデザインになっています。 ヘッド挟む、クリップ部分は『KORG pitchclip PC-1』と共通で、サイズの割に大きいのが特徴。正直、もう少し小さほうが使い易いのですが、感度の関係もあるのでしょう。ウクレレ(Key C)専用なので、ボタンも電源ボタンしかありません。一定時間、音を感知しなかった時に自動的に電源がオフになる、『オート・パワー・オフ機能』も備えています。使用する電池は、『CR2032』。クリップ側に電池のスペースがあり、蓋はスライドすれば外れるので電池交換し易いです。ソプラノサイズのウクレレに取り付けてみました。クリップが大きいので、取り付け場所にある程度のスペースが必要。つまり、ココしか無いですね。ウクレレのようなヘッドの薄い楽器でも、大き目のクリップがヘッドを確りとホールドするので簡単には外れません。ウクレレを傷つけないように内側には黒いラバーが貼られています。『HT-U1』には、姉妹品としてストラトヘッドの『HT-G1』、レス・ポールヘッドの『HT-G2』、ベースヘッドの『HT-B1』があり、自分の楽器に合ったものを選べます。 デモ動画も用意しましたので、参考にして下さい。 ・[DEMO] KORG Headtune HT-U1
2016年06月08日
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また、カポを買いました。今回、購入したのは『Planet Waves NS Tri-Action Capo PW-CP-09』です。先日紹介した『Planet Waves NS Capo Pro』と同様にNED STEINBERGER氏のデザインですが、構造は全く異なっています。 このカポはバネの力を利用して弦を押さえる仕組みで、その点は『Kyser Quick-Change Capo』と同じです。しかし、形状は大きく異なっており、握り込み易く、着脱に力が要らないデザインを採用しています。バネ式のカポには色々な種類がありますが、このカポは一歩進んだ機構を備えるスグレモノ。なんと、バネの強さを自由に調整できるようになっています。 グリップ部分の先端は、ピックホルダーになっています。ストックできるピックは1枚だけですが、ちょっとしたアイデアです。ネックの形状を選ばず、アコースティックギター、エレキギターのどちらに使える汎用性の高いカポ。指板側の見た目は『Planet Waves NS Capo Pro』によく似ています。指板側は邪魔なものが一切ない、すっきりとしたデザインになってるのに対して、ネック裏では、下の伸びたトリガー部分が嵩張ってしまっています。重量は見た目以上に軽く、49g。43gの『Kyser Quick-Change Capo』と大きな差はありません。
2016年06月05日
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このカポは、『Planet Waves NS Capo Pro PW-CP-02』という製品です。『Planet Waves』は、弦で有名な『D’Addario』が展開する楽器アクセサリーのブランドとして知られています。 ちなみにカポ、スタインバーガーで有名なNed Steinberger氏とのコラボ製品で、デザインも同氏の手によるもののようです。そう言われてみれば、スタイリッシュでカッコいいデザイン。のような気がします。 ネジ式のカポですが、ネジを回すとアームが可動してネックを締め上げる構造。精密なネジ締めが可能なファースト・マイクロメーター・スクリューにより、簡単に確りと弦を押さえられます。ネジ式と言うと不便な印象がありますが、このカポは秀逸。着脱が容易です。ギターに取り付けて見ました。指板側に余計な出っ張りはなく、美しい見栄え。このカポは、軽量のアルミ合金製出来ており、その重量は24g。23gの『SHUBB Lite』に迫る軽さです。軽量であることは、バランスを崩さないだけでなく、音に与える影響が少ないという利点があります。 裏側も意外にすっきりしています。ネジがアームのカーブと自然に一体化しているので邪魔になりません。ネジ式と言ってもかなり工夫されており、着脱しやすく、非常に軽く、おまけに嵩張りません。市販のカポの中でもかなり秀逸な製品と言えると思います。
2016年06月01日
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以前、ここで紹介した『The 歪み(DISTORTION編)』の姉妹版にあたる『The 歪み(OVERDRIVE編)』です。現行74機種のオーバードライブを紹介したカタログ的なムックです。出版は少し前なので、今となっては『現行』と言えないモデルも含まれているかもしれませんが・・・。 『The 歪み(DISTORTION編)』と同じく、カタログ的な編集になってます。セッティング例も紹介されており、購入者に役立つ情報も掲載されているのですが、どちらかと言えば、購入前の参考資料的な内容です。 74という数字、そんなに多くないと思うかもしれませんが、オーバードライブ限定して74機種ですから、定番品だけでなく、マイナーな製品も網羅されています。次はファズ編とか出すんでしょうかね。私はファズは興味がないので買わないと思いますが・・・。試奏音源を収録したDVDも付属していますので、サウンドを確認した上で購入できます。ただし、このDVDにはPCで再生する必要があるという難点があり、使い勝手は悪いです。
2016年05月29日
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チューナー何個持ってるんだっけ?もう、数えることを諦めました。コレは、ペグ裏とかにマグネットで取り付けるちょっと変わったチューナー、『KORG Magnetune MG-1』です。チューナー好きとは言え、コレは、わざわざ買ったものではなく『G7th Performance 2 Capo』とセットになっていたものです。 基準ピッチは40Hz固定で、ギター専用のシンプル機能チューナー。弦番号とズレ具合の表示のみというシンプルさ。それでも精度は±1セント。可動リングにより表示部が360°回転しますので、好みの表示を確保できます。使用する電池は『CR2032』。裏蓋を開けて交換します。電池と比較すると如何に小さいかが分かります。重量も、電池込みで11gと超軽量。 ペグ裏に取り付けて見ました。思った以上に安定感がありますが、マグネットで固定しているだけなので脱落の不安があることは否めません。やっぱり、ヘッドに取り付けるタイプのチューナーは、クリップ式やラチェット式が安心です。この製品、取り付け方が災いしてあまり売れないと思います。デモ動画もアップしましたので参考にして下さい。 ・[DEMO] KORG Magnetune MG-1
2016年05月27日
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片手で脱着でき、使いやすいことで評判の『G7th Performance Capo』の後継、『G7th Performance 2 Capo』です。購入したのは『KORG Magnetune MG-1』とセットになって、お値段変わらずのお得パック。オマケの『KORG Magnetune MG-1』のレビューは、別の機会にするとして、今回は『G7th Performance 2 Capo』について書きます。 『G7th Performance 2 Capo』の重量は53gと76gの旧モデル『G7th Performance Capo』から大幅に軽量化されています。競合製品ではアルミ合金の『SHUBB Lite』が23gで、同じくアルミ合金製の『Kyser Quick-Change Capo』が43gなので、軽量化したと言っても、やや重い印象です。 ネックを挟んで留めるタイプですが、この動きを片手で出来るのがこのカポの特徴。期待し過ぎていたこともあり、正直、想像していた程ではないというのが第一印象。とは言え、他の製品と比べても取り付け、取り外しは非常にスムーズです。ネックに取り付けてみました。あまり、嵩張りませんし、見た目もカッコいい。何の調整も無く、ハイフレット側(ネックが太い方)へ大きく移動出来るのは魅力です。ただし、きちんと弦をホールドするように取り付けるには少しの慣れが必要かもしれません。ネックの裏側で少し嵩張りますが、邪魔になることはありません。様々な形状のネックにフィットするように工夫されれおり、ネックを傷つけないよう、ネックが当たる部分には硬めのラバーが張られています。見た目はかなりイケてる『G7th Performance 2 Capo』。確かに脱着が楽な製品ではあるのですが、他社製品を圧倒するほどはありません。それに『G7th Performance 2 Capo』はお値段がお高い。軽くて安い『SHUBB Lite』で十分かなぁと言うのが正直な感想です。
2016年05月25日
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『BOSS TU-88』は、一見すると単なるチューナーのように見えますが、『Micro Monitor & Tuner』の名の通り、少し変わった機能を備えた製品です。既に製造を終了している製品ですが、無くなる前に安く手に入れることが出来ました。 チューナーとしての機能は、他のチューナー製品と遜色はなく、クロマチック・モードの他、7弦ギターや6弦ベースにも対応したギター/ベース・モードを備えています。5半音までのフラット・チューニングにも対応し、『BOSS』のチューナーの特徴であるアキュピッチ機能も搭載。また、リズム・トレーニングには欠かせない、メトロノーム機能も搭載しており、その機能はオマケと馬鹿にできないものです。4分音符、8分音符などのベーシックなものだけでなく、3連系やラテン・ミュージックに使われる3-2/2-3クラーベまで、8種類のリズムと10種類のビートを搭載し、様々な音楽のリズムトレーニングが可能。 この製品の特長は、ヘッドホン・アンプ機能を備えていることです。ギターなどの楽器を接続し、音をヘッドホンでモニターすることが出来ます。ボリュームは前面のダイアルで調整出来るようになっており、使い勝手も良好。入力系のインタフェースは右側面に配置されています。MIX IN端子を装備しており、CDやMP3プレーヤーなどの再生音を演奏とミックスしてモニター出来ますので、トレーニングの強力な武器になります。左側面にはヘッドホン用の出力端子の他、ACアダプター用の電源端子が配置されています。ボリュームダイヤルもありますが、こちらはチューナー/メトロノーム機能に特化したボリュームです。マルチエフェクターの場合は、ヘッドホン端子を搭載している場合が多く、そのままヘッドホンを使った夜間練習も出来るのですが、この製品が本領発揮するのはコンパクト・エフェクターを使う場合。この製品をエフェクターの最後につなげば演奏をヘッドホンでモニター出来るので、夜間練習環境の出来上がります。同じようなことは、ヘッドホンアップやスマートフォン+オーディオ・インタフェース出来ますので、この手の製品は少なく、直接競合するのは『KORG BeatBoy』くらいです。残念ながら『BOSS』も『BOSS TU-88』の後継機をリリースしていません。
2016年05月22日
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ウクレレ用にスタンドを購入しました。『ARIA』が取り扱う『AROMA AUS-02』という小型楽器用スタンドです。ウクレレ、ヴァイオリン、フラットマンドリンなどの小型楽器に対応。 折り畳んでコンパクトに収納出来るスタンドで、持ち運びを意識した製品です。樹脂製なので重量も176gと軽量。楽器が接触する部分にはシリコンクッションが張られていますが、保護用としては硬すぎる印象です。また、楽器を受ける部分の幅は、62mmから85mmの範囲で調整出来るようになっています。 パイナップル型のソプラノウクレレを置いてみました。楽器を支えるアーム部分が床に着く単純な構造のため、安定性にも優れています。
2016年05月18日
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『ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)』に出品している『Leather studio HIROKI』で購入したイタリアンレザーのコインケースです。コンパクトな三角形のコインケースです。色はレッドを選びました。表面にシボのある、見た目に美しい発色の良い革が使われています。革は、イタリア トスカーナ州にあるコンツェリア・ラ・ブレターニャ社のイタリアンショルダー革『アリゾナ』を使用しているとのこと。手間がかかるベジタブルタンニンレザーです。 ホック留めの被せを開けて、コインを取り出す構造になっています。開口部が大きくコインを取り出しやすい構造です。構造自体は非常に単純で縫製はされていません。折り目を付けて三角形に折り、2箇所をホックで留めして形を整えられています。 染料で染色されており、裏側まで染色された芯通し。肉厚の革が使われており、非常に頑丈な作りになっています。コバの処理が甘いですが、質感は上質です。私はコレをピックケースとして使っていますが、収納力があり、ピックが取りやすい易く重宝しています。
2016年05月15日
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ギターの音色は、その素材やPUの特性の影響を受けます。モデルや個体によって、ピークとなる周波数や各周波数帯のレベルが異なり、同じような外観のギターでも、随分と音色が異なります。周波数特性を変化させる機構として、ギターやアンプ、エフェクターにはトーン・コントロールを備えていることが多いですが、より明示的に周波数特性を変化させたいなら『イコライザー』が不可欠です。『イコライザー』と一口に言っても、調整する周波数帯を変更できる『パラメトリック・イコライザー』もありますが、予め周波数帯が固定されている『グラフィック・イコライザー』が扱いやすいでしょう。 『MXR M109 6 Band Graphic EQ』は、100Hz、200Hz、400Hz、800Hz,、1.6kHz、3.2kHzの幅にして1オクターブ分、6つの周波数帯を±18dBの幅で調整出来る『グラフィック・イコライザー』です。6.4kHz帯の調整も可能な定番の『BOSS GE-7』と比較すると調整幅は少し狭いですが、周波数帯自体は同じ理屈で決定されているようです。 画数は数体に対応した6つのスライダーが配置されており、中心位置が±0dBの状態です。『BOSS GE-7』のようにマスター・ボリュームを備えていないため、イコライジングした後で全体のレベルを調整するといったことは出来ません。 入力コネクタが、右側面の凄く高い位置にあります。理由は分かりませんが『MXR』のエフェクターでも異例の配置。この位置ならば他のエフェクターとコネクタが干渉しないのでペダルボードのスペース節約の役立ちます。出力用のコネクタも高い位置にあり、下の方には9V ACアダプタ用の電源コネクタが配置されています。個人的には電源コネクタの位置は上面が良かったけど・・・。裏側は凄くシンプル。ゴツゴツとした質感と相まって、質実剛健な感じです。電源はセンターマイナス9VのACアダプターだけでなく、勿論、9V電池でも動作します。ただし、電池交換の際には4本のネジを外して裏蓋を開ける必要があり、使い勝手は悪いです。イコライザーをONにするとスライダーのツマミに内蔵されているLEDが赤く光ります。暗い場所でも視認性が高いので、曲間に設定を変えたい場合には便利でしょう。『MXR M109 6 Band Graphic EQ』は、ゲインの増減幅が±18dBと他の製品と比べて広いと言った長所もありますが、何よりも音質への影響が少ない点が一番の魅力でしょう。EQをフラットな状態にしてオンにすると、僅かにゲインは上がりますが、音質の変化は少なく元のトーンが維持されます。マスター・ボリュームが無いという短所もありますが、それを補うのに十分な長所ではないでしょうか。デモ動画もアップしましたので参考にして下さい。 ・[DEMO] MXR M109 6 Band Graphic EQ
2016年05月08日
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楽器の演奏にリズムは重要ですが、リズムを意識したトレーニングに欠かせないのが、メトロノームやリズムマシンです。チューナーやマルチ・エフェクターにメトロノーム機能が付いていることが多いですし、最近ではスマホ用のメトロノームアプリもあるので、私もそうでしたがメトロノームは持っていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、電子式ならボリュームの調整が出来るので夜間練習にも便利かなぁと思い1つ買ってみました。購入したのは1,000円でお釣りが来る価格の『KORG Hamini-Beat』。『HB-1J』と『HB-1』の2種類の型番が流通しているみたいですが、機能に差はなく全く同じものだそうです。ちなみにこれは『HB-1』。 コンパクトなサイズで、重さも31gという超軽量。楽器ケースのポケットの忍ばせおいても全く邪魔になりません。時計機能付きなので、付属のボールチェーンでバッグ取り付けておいても便利でしょう。精度に疑問がありますが、温度・湿度計機能も搭載しているので、ハードケースに楽器と一緒に入れておいても良いと思います。操作は6つのボタンで行いますが、ボタンのサイズが小さいのでお世辞にも操作しやすいとは言えません。機械式メトロノームと同じ刻みのペンデュラム・ステップのよるテンポ設定やタンプ・テンポも備えており、本格的なメトロノームと遜色ない仕様です。 内臓のスピーカーは、ブザーなどに使わるピエゾタイプなので音は良くないですが、このサイズなのでそこまで求めるのは酷と言うもの。電池は、入手しやすい「CR2032」が使われています。メトロノーム機能を使っている間は、左端のランプが点滅するので、ボリュームを絞ってサイレントタイプとして使うことも可能ですが、出来ればヘッドフォン端子も欲しかった。リズムパターンは、4分音符、8分音符、3連符、3連符中抜き、4連符、4連符中抜きと基本的なものを押さえていますので困ることはないでしょう。
2016年04月24日
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ウクレレ『ARIA AU-9』に張られていた弦が弾きにくそうだったので交換してみました。実はウクレレは勿論のこと、ガット弦を交換するのは今回が初めてです。交換用に購入した弦は『ghs H-10』。『ghs』と言えばギター弦が有名ですが、ウクレレの弦も有名で定番の1つになっているようです。 開封したところ、4本の弦は個別に包装されていました。そんなに高くない弦なのですが丁寧な包装です。弦はナイロン製で、色は黒。ナイロン弦と言えば透明というイメージを持っていましたが、ウクレレでは黒いナイロン弦もポピュラーです。弦の交換のために『ARIA AU-9』の弦を取り外します。折角なのでオレンジオイルでフィンガーボードをお手入れしたところ、なんと色落ちしてクロスが汚れてしまいました。このフィンガーボード、ローズウッドにしては色が不自然だとは思っていたのですが着色されているようです。 『ghs H-10』を張るとこんな感じになりました。個人的には黒の弦は違和感があり、視認性も悪いように感じますが、ウクレレでは結構、普通なことのようです。感じの音はと言うとウクレレらしいコロコロとした音が出る弦です。若干、テンションが高めなので、弾きにくく感じるかもしれませんが・・・。 『ghs H-10』はナイロン製ですが、釣り糸でもお馴染みのフロロカーボン製や人造ガットのナイルガット製の弦も市販されており、弾き心地や音色が異なります。色々試して自分に合った弦を見つけることも、ウクレレの上達のために不可欠な事だと思います。
2016年04月10日
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ウクレレ用の小物を購入しました。まずは、クリップチューナー『ARIA ACT-SP』。ウクレレのオマケで貰った『KORG pitchclip PC-1』はシンプルなクロマチックチューナーですが、『ARIA ACT-SP』はウクレレを始めとして様々な楽器モードを備えています。 この製品、かなり安物ですが、430-450Hzのキャリブレーションに対応し、クロマチックモードの他、ギター、ベース、ウクレレ(キーC)、ウクレレ(キーD)、バイオリンモードを備える多機能チューナーです。表示は針式で使いやすいタイプですし、視認性も悪くありません。『MODE』ボタンと電源ボタンが兼用になっているため、電源のON/OFF時に誤ってモードが切り替わってしまうことが良くあります。記憶しているモードが予期せず変わるのは痛いので、電源ボタンは分けて欲しかったです。電池は『CR2032』。裏蓋を開けて交換します。『CR2032』はチューナーでよく使われている電池で、入手も容易です。可動幅は広くないのでディスプレイの向きの自由度は低いですが、実用上、それほど困ることはないと思います。仕様では誤差±1セントとなっていますが、ちょっとピッチが甘い感じ。レビュー動画もアップしましたので、参考にして下さい。 ・[DEMO] ARIA ACT-SP Clip-On Tuner続いては、ウクレレ用のピック。ウクレレを買うまでウクレレ用のピックがあること自体知りませんでした。とりあえず買ってはみたのですが、殆ど使っていません。素材にもよりますが、ピックを使うと爪に比べて温かい音が出ます。最初は、ウクレレメーカーの『Famous』製のフェルトピック。フェルトを糊で固めたような素材で出来ており、割れ易いピックです。 お次は『Famous』の本革製ピック。ハワイの言葉で「ウミガメ」を意味する「ホヌ」がプリントされています。 最後は『PICK BOY GP-10/S』のフェルト素材のピックです。これはティアドロップ型のソフトですが、形と硬さが選べるのがこのシリーズの特徴です。
2016年04月03日
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自分の意志で買ったわけではないですが、またチューナーが増えてしまいました。『KORG pitchclip PC-1』というクリップ・チューナーですが、先日紹介したウクレレ『DCT DUP-152K』にオマケでついて来ました。 このモデル『KORG』のクリップ・チューナーの中でも最もシンプルなモデルで、440Hz固定のクロマチック・チューナーです。 万能なクロマチック・チューナーなのでウクレレでも使えるのですが、同じ価格帯で『KORG headtune HT-U1 』はというウクレレ専用チューナーもリリースしているので、出来ればこっちが欲しかった。クロマチック・チューナーなら沢山持ってるので、このチューナーに活躍の機会はなさそうです。 価格が安いですし、視認性も悪くなく、機能的にシンプルなので初心者でも使いやすいというメリットはあると思いますが、特筆するような機能や特徴が無いつまらないモデルです。予備として持っておくには良いとは思いますが・・・。一応、レビュー動画もアップしましたので、参考にして下さい。 ・[DEMO] KORG pitchclip Clip-On Tuner(PC-1)
2016年03月21日
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去年の誕生日に『DCT DUP-152K』というウクレレを買ってもらいました。『DCT』は日本や中国に拠点を持つ韓国メーカーのようで、社名は『DREAMS COME TRUE』の略とのこと。低価格なウクレレやギターを中心に展開していますが、会社の歴史の浅いこともあり知名度は今ひとつです。 『DUP-152K』は、コア合板をトップ、サイド、バックに使用したパイナップル型のソプラノ・ウクレレです。中国製の低価格なモデルのですので、本物のハワイアン・コアが使われているはずはありませんが・・・。(アカシアらしい)とにかくパイナップル型に一目惚れして、パイナップル型に限定して探したのですが、ウクレレではパイナップル型は少数派になるので選択肢が少ないのでが難点です。デイパックタイプのソフトケースが付属しており、オケケにしては確りした造りなので、ケースをか買わなくともコレで十分です。ロゴマークの『D』がプリントされたヘッドには、ボディと同じコア材が貼られています。両サイドから覗くペグはブラックボタンを採用しており、ナットは牛骨製。 フィンガーボードはローズウッド製で、ソプラノサイズとしてはフレット数が多く、17フレットあります。ボディとの接合位置は12フレットでロングネック仕様ではありませんので、サウンドホールのすぐ上までフィンガーボードが貼られており、フレットが打ち込まれています。ボディは光沢のあるグロスフィニッシュ。『DCT』は仕上げが上手いメーカーなので、値段のわりに高級感があります。バインディングは施されておらず、シンプルな外観ですが綺麗な杢目と丁寧なフィッシュが相まって、見た目にも美しいモデルです。 サウンドホールの周りにはアバロンの装飾が施されており、デザインのアクセントになっています。装飾はこれだけですが、フィニッシュが丁寧なので安物には見えないと思います。ブリッジはローズウッド製で、2ポイントの装飾。サドルは牛骨製で、パーツに関しては細かいところまで配慮されています。バックもトップと同様のグロスフィニッシュで手抜きはありません。ボディの接合部の仕上げも丁寧です。鳴りを重視してかと思いますがボディには薄いコア材が使われています。しかし、ブレーシングが確りしており、危うさはありません。ネックはマホガニー製で、グロスフィニッシュ。そもそもウクレレのネックは細いですが、ネックの太さや形状は弾きやすさにかなり影響します。このモデルには弾きやすい薄型のCシェイプが採用されています。ペグは、微調整し易いオープンタイプのギアペグ。肝心の音はと言うと比較対象が『ARIA AU-9』しかないので、あくまで最安値ラインと比較しての話になりますが、音抜け、歯切れがよく、軽快なウクレレらしい音色かと思います。オクターブチューニングも完璧とは言えませんが、『ARIA AU-9』と比べれば狂いはかなり小さく、酷評しなきゃいけないレベルではありません。レビュー動画もアップしましたので、参考にして下さい。 ・[DEMO] DCT DUP-152K(Soprano Ukulele)
2016年02月22日
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最近、ウクレレがブームになっているようです。昨年の秋に大阪で開催された楽器の見本市『サウンドメッセ』でもエレキ・ギター、アコースティック・ギターと並んでウクレレがかなりの割合を占めていました。個人的にはウクレレはハワイアン楽器というイメージが強く、ハワイアン自体に興味が無かったので、ウクレレに触れる機会がありませんでしたが、ウクレレは、ハワイアンに限定されないことを最近知りました。きっかけは、ハワイの日系人Jake Shimabukuroがウクレレで演奏していたQueenの『Bohemian Rhapsody』。これをきっかけにソロ・ウクレレと言う分野を知り、ウクレレに興味を持ちました。Jake Shimabukuroは世界的なウクレレ奏者で、ソロ・ウクレレの第一人者。YouTube等でも聴けるので探して見て下さい。ウクレレの印象が変わると思います。ウクレレを初めてみようということで買ったのが、お約束の教則本。DVD、とCDが付属しているリットーミュージックの『はじめてのウクレレ』です。ウクレレに限らず、教則本はお手本を動画で確認できるDVD付きがオススメです。ちなみに肝心のウクレレ本体は、誕生日プレゼントとしてゲットしました。折角だから子供にも練習させようと思い、購入したのが『ARIA AU-9』トップ、サイド、バック、マホガニー合板を採用した、3,000円くらいの激安ウクレレです。板は厚めで、ブレーシングは繊細を欠いていますが、一応、それなりには鳴ります。ウクレレには、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンと言ったサイズがあり、大きくなるほど低音が豊かになり、ギターに近い音色になります。これは一番小さいソプラノ。コロコロとした、所謂、ウクレレの音が出るサイズです。 フィンガーボードはローズウッドらしいのですが、不自然な色です。レモンオイルで拭いてみたら、色落ちしました。(笑)どうも色味の悪いローズウッドを着色しているようです。ブリッジもローズウッドですが、あまり綺麗ではありませんね。サドルは一応、牛骨らしいのですが、弦高が高すぎて弾きにくいので少し削りました。こんな思い切った調整が出来るのも安物だからです。ネックはマホガニー製らしいのですが、同じ型番でもオクメやナトーと表記されている場合もあるので、ロットによって仕様が異なるのかもしれません。ペグは、微調整し易いギア式のものが付いていますが、チューニングに安定性は今1つです。 楽器系商社の『ARIA』の製品ということで、酷いものではないだろうと思っていましたが、結論から言うと安物はやっぱりダメです。ゴミでした。まず、弦高が高い。これはサドルを削って対応しました。痛いのがオクターブチューニングが全く合っていないこと。ギターもそうですが、開放弦と12フレットを押さえた音はオクターブ違いの同じ音になっていないといけないのですが、全然、合ってません。これは楽器としては致命的です。初心者の方が選びそうな製品ですが、初心者の方には全く向かないモデルなのでご注意を。音程が甘いということはアンサンブルが出来ないとうことなので、これ買ってウクレレサークルに入ろうなんてもっての外。一人だけ、雑音を奏でることになります。ギターやウクレレは、音程の甘い楽器で、構造上正しい音程を出すことは出来ません。弦は平行ではなく斜めに張られているため、弦によって長さが異なり、この時点で楽器としてはアウトです。エレキ・ギターの場合は、オクターブ・チューニングの微調整機構が付いているのですが、アコースティック・ギターやウクレレの場合は製造段階で微調整されていないと、自分で調整するのは困難。ウクレレのサイズとなると精度を出すことが難しく、音程が甘いという予備知識はあったのですが、弦によっては半音の半音くらいズレており、かなり酷い状態です。救いはウクレレの場合、ハイフレットをあまり使わないことで、ローコードを使う限り、まぁ何とか使えます。価格的に危険なラインの楽器を買うのは初めてですが、楽器はそれなりに高いもの、失敗したくないならある程度の出費の覚悟が必要です。ウクレレなら小さいから安いということはなく、きちんとしたものは10万を超えますし、それなりのものでも3万くらいは予算を確保していないと厳しそうです。レビュー動画もアップしましたので、参考にして下さい。 ・[DEMO] ARIA AU-9(Soprano Ukulele)そうそう、子供にウクレレを練習させる計画ですが、一ヶ月で頓挫してしまいました。『使う指が違う』とか言って泣かすこと数回。ウクレレファンの方、すみません。ウクレレ嫌いを約一名生み出してしまいました。
2016年02月14日
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メタル界の大御所、Ozzy Osbourneのファースト・アルバム『Blizzard Of Ozz』。Ozzy Osbourneは、Black Sabbathを脱退したオジー・オズボーンが1979年に結成したバンドです。※1997年以降は、再結成したBlack Sabbathにも復帰しています。ふなっしーには悪いですが、正直なところOzzy Osbourneはあまり好きではありません。『Crazy Train』を聴くためにとりあえず持っている感じで、じゃあ、その他の曲はと言われると、うーん、あまり聴いていないので、これといった印象がありません。このアルバムでは、飛行機事故で25歳の若さでこの世を去った初代ギタリストのランディ・ローズのプレイを聴くことができます。今となってはランディ・ローズのプレイを聴ける音源自体が少ないので貴重なアルバムと言えます。オジー・オズボーンは、クラブシーンで活動している無名のギタリストを発掘することを得意としており、彼が発掘したブラッド・ギルズ(サポートメンバー)、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルドは、その後、スーパーギタリストの仲間入りを果たしています。Dokkenのジョージ・リンチも、『Ozzy Osbourne』結成時、ランディ・ローズの後任、ブラッド・ギルズの後任として、3度もギタリスト候補に上がりますが、いずれも落選。3度目はイギリスツアーにも同行し、本人も後任確定と思っていた矢先に、オジーから後任はジェイク・E・リーだと告げられ、かなりショックだったそうです。3度も候補に上がったこと自体が快挙といえますが、ジョージ・リンチは遅咲きのギタリストで『L.A.のクラブシーンの上手いギタリスト』だった無名時代が長かったことも影響しています。ジョージ・リンチと言えば、80年代中頃に興隆したLAメタルを代表するギタリストとして認知されていますが、70年代後半にL.A.のクラブシーンで、エドワード・ヴァン・ヘイレンやランディ・ローズと腕を競い合った世代で、年齢的にはLAメタルより1つ前の世代のギタリストです。
2016年01月30日
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ギターのペグは、チューニングの微調整が出来るようにギヤ比が高く設定されており、高速で弦を巻くことは出来ません。そのため、弦の交換の際には弦を巻くのに時間がかかってしまい結構大変です。そんな時に『ストリング・ワインダー』があれば弦が楽に卷けます。『ストリング・ワインダー』は樹脂製のものが主流で、数百円程度のものでも十分に機能を果たしますが、ちょっとリッチな気分を味わいたいなら、この『ARIA SW01』。『ストリング・ワインダー』としては価格が高く、普及品の10倍以上するのですが、と言っても3,000円程度です。 本体は木製で、高級木材のエボニーが使われています。エボニーは黒檀との呼ばれ、硬く密度の高い木材。ギターの指板にも使われますが、価格の高い材料なのでエボニー指板を採用するギターは高級モデルです。 『ストリング・ワインダー』自体、単純な構造なので、高級と言っても構造上、何か工夫があるわけではありません。むしろネジ止め部分からは安っぽさも感じられます。エボニーだから機能的に優れていると言うことはなく、むしろ厚づくりのせいで、取り回しが悪くっています。あくまで気分の問題ですが、木の質感を楽しめる『ストリング・ワインダー』も悪くはありません。
2016年01月24日
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『Winger』のファースト・アルバム『Winger』です。『Winger』は80年代末から90年代初めにかけてアメリカで人気を博したバンドで、このファーストアルバムもヒットしました。 音楽的にはメタル寄りのハードロック、ヘビーな面とポップな面を同時に兼ね備えたロックといった感じです。このアルバムには『Madalaine』、『Hungry』、『Seventeen』などのヒット曲が収録されており、ジミヘンの『Purple Haze』以外は全曲オリジナル。『Purple Haze』は蛇足として、他のオリジナル曲はよく作りこまれており、曲作りのレベルも高いバンドです。 中心メンバーがスタジオ・ミュージシャン出身であることもあり、とにかく演奏が上手く、カッコイイ演奏を聞かせくれます。ギターの『レブ・ビーチ』のテクニカルなプレイも圧巻で、ソロだけでなく、リフもカッコイイ。『レブ・ビーチ』は『Whitesnake』、『Night・Ranger』、『Alice Cooper』などの大物バンドを渡り歩き、現在は再結成した『Winger』で活動してるようです。脱退した『ジョージ・リンチ』の後任として一時『Dokken』に在籍したこともありますが、プレイの安定性では『ジョージ・リンチ』より『レブ・ビーチ』の方が正直、勝っていました。
2016年01月16日
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ギター用のカポタストで『SHUBB』と双璧をなすのが『Kyser』。スムーズに取り付け・取り外しが出来ると評判の『Kyser Quick-Change Capo』を購入してみました。カラーはイエローを選びました。多色展開されており、色の選択肢が多いので色違いで欲しくなってしまいます。 色だけでなく、12弦ギター用、クラッシック・ギター用、ドロップDチューニング用のラインナップもあり、バリエーションは非常に豊富です。 カポの上側、弦の押さえる部分には黒の硬いゴムが貼られています。ネックを支える部分には半透明の柔らか目のゴムが取り付けられており、ネックを傷つけないよう配慮されています。ちなみに半透明のゴムは交換可能です。このカポ、バネの力でネックを押さえる構造ですが、バネの力が握力を鍛えられそうな程強めで、その分、確り弦を押さえてくれるのですが、左手では謳い文句のクイック・チェンジは厳しい感じです。また、ギターに取り付けた時にかなり嵩張ってしまいます。『SHUBB』と異なり、どのフレットに取り付ける場合にも、事前に調整が要らないというメリットはありますが、バネが強いため思っていたほど使い易くはない印象を受けました。アルミ合金の『SHUBB Lite』が23gであるのに対して、同じくアルミ合金製の『Kyser Quick-Change Capo』は43gあり、やや重くなっていますが、サイズの割りには軽いと言えると思います。 否定的な意見が多くなりましたが『Kyser』もけして悪いカポではなく、最終的には好みの問題になります。ただ、『SHUBB』もワンタッチで取り付け・取り外しが出来るカポなので、個人的な意見を書けば小型である分『SHUBB』の方が使いやすいのではないかと思います。
2016年01月12日
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無駄にデカイ『VOX DelayLab』のせいで、エフェクトボードが手狭になったので新調しました。キョーリツの『KC EC100』です。キョーリツのECシリーズはエフェクトボードとしては低価格な製品になりますが、丈夫な構造を持つコストパフォーマンスの高い製品です。カラーは通常のラインナップにないオレンジですが、『楽器de元気』さんのオリジナルカラーになります。『KC EC45』・『KC EC70』とサイズアップしてきましたが、『KC EC100』は、ECシリーズでは最も大きいエフェクトボードです。来るところまで来たという感じですね。 ECシリーズの共通の仕様として枠はサッシで補強されており、耐久性を高めています。また、角は面取りされた丸い形になっており、金属パーツで補強されています。『KC EC70』もそうでしたが、縦に持つことを考慮してハンドルが取り付けられています。厚みがあるので縦置きした場合も安定しており、容易に倒れることはありません。 盗難防止を配慮したロック付きの留め金が使用されていますが、留め金に限らず、使用されている金具自体はシリーズ共通のもので、サイズが大きい『KC EC100』でも、大型の金具が使われているとうことはありません。金具がヤワなため精度が出せていないせいもあると思いますが、私の購入した個体は少し立て付けが悪く、蓋の取り付け、取り外しがスムーズに出来ません。内部もECシリーズ共通の内張りがされており、オマケ程度の長さですが、エフェクターを固定するためのマジックテープも付属しています。ECシリーズは内張りが弱いという話も聞きますが、今のところ内張りの剥がれ等はありません。 キョーリツのECシリーズはコストパフォーマンスが高い、良い製品だとは思いますが、大型のものを購入する場合は、安物は避け、少し高いものを購入した方が良いと思います。やはり立て付けが悪く、開閉がスムーズにできないと、少しイラッとします。
2016年01月10日
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『VAN HALEN』が1984年にリリースした『1984』。今更感がありますが、これは昨年発売されたデジタル・リマスター版です。発売日直前の3月に予約したのですが、発売が延期され、結局7月末になってようやく届きました。デジタル・リマスター版ですのでオリジナルとは明らかに音質が異なります。オリジナル版に比べて明らかに音質が良いということはありませんが、高音はデジタル・リマスター版の方が良く出ているように思います。未だにCMソングなどでも耳にすることが多い、ヒット曲の『Jump』を収録したアルバムで、『VAN HALEN』にとって最大のヒット・アルバムとなっているのですが、結局、全米チャートでは2位止まりでした。1983年に発売された『Def Leppard』のサードアルバム『Pyromania』もそうですが、1983年~1984年にかけては大ヒットを記録しながら、全米チャートで1位がとれなかったアルバムが結構あります。これは史上最も売れたアルバムに認定されているマイケル・ジャクソンの『Thriller』が1位に居座り続けたからで、アルバム『Thriller』のお化けぶりが分かるエピソードです。実は『VAN HALEN』は、この『Thriller』に関わりをもっており、ギターのエドワード・ヴァン・ヘイレンが収録曲の『Beat It』のレコーデイングに参加し、ギター・ソロを担当しています。※エディーの担当はソロのみ。バッキングは、TOTOのスティーヴ・ルカサーとセッション王のポール・ジャクソン・ジュニア。
2015年12月31日
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今回は、今年購入した『JOURNEY』のアルバム、2作品を紹介します。 まずは、1981年にリリースされた7枚目のスタジオ・アルバム『ESCAPE』。この作品は『JOURNEY』にとって最大のヒット作となっています。『Don't Stop Believin』・『Who's Crying Now』・『Open Arms』などのヒット曲が収録されており、『JOURNEY』がハードロックを脱却し『AOR』バンドへと進化したことを示したアルバムです。が、個人的には全体的に印象の薄い曲が多く、曲が耳に残らないアルバムであるように感じました。 続いては1983年にリリースされた『JOURNEY』の8枚のスタジオ・アルバム『FRONTIERS』。大ヒットした『ESCAPE』に続いてリリースされたアルバムです。セールス的には前作の『ESCAPE』に及びませんでしたが、このアルバムも大ヒットを記録しています。個人的には『ESCAPE』より出来が良いのではないかと思っていました。このアルバム『Separate Ways(Worlds Apart)』・『Faithfully』と言ったヒット曲が収録されており、元々内容の濃いアルバムなのですが、2006年の再発盤からはボーナス・トラックとして更に4曲追加されており、個人的に好きな『Ask the Lonely』・『Only Solutions』もボーナス・トラックとして追加された曲でした。『ESCAPE』より出来が良いと思っていた理由が追加されたボーナス・トラックにあったようです。下手をすると作品の持つイメージを壊すことになりかねませんが、レコード時代にリリースされたアルバムの再発盤にはボーナス・トラックが追加されていることもあり、今になって買うとお得だったりします。
2015年12月30日
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2015年6月1日〜2015年7月31日迄、対象製品を買うとプレゼントが貰えると言う『サマー・プレゼント・キャンペーン2015』を『TC electronic』がやっていました。良い機会なので前から欲しいと思っていた『Corona Chorus』と『Hall Of Fame Reverb』を買ってタダで貰ったのが、この『Spark Booster』。ぶっちゃけ『TC electronic』の歪み系エフェクターの中で欲しいと思えるような商品は無かったですし、そもそも使い方が良くわかっていない『ブースター』というエフェクターにも全く興味がなく、この先、自分でお金を出して『ブースター』を買う可能性は低かったので、キャンペーンを利用してタダでゲットしました。 コントロールは充実しており、歪み系エフェクター共通の『GAIN』『LEVEL』とイコライザーとして『BASS』・『TREBLE』を搭載しています。また、トグルスイッチでローエンドに特徴がある『FAT』、EQなしのフラットな状態の『CLEAN』、ミッドエンドが強調された『MID』の3つのサウンドが選択でき、地味なエフェクターですが、そのサウンドは意外に多彩です。歪み系ですので、当然といえば当然ですが入出力はモノラルです。正直、『TC electronic』の歪み系エフェクターは、お世辞にも評価が高いとは言えませんが、それを払拭するためか、商品ページの「実は長〜い歴史を持つ、TCのブースター秘話」の中で『TC electronic』のブースターが如何に高い評価を受けているか語られています。 電源として9V電池の他、センターマイナスの9V ACアダプターが使えます。『TC electronic』は、デジタル回路を積極的に採用している印象が強いですが、このエフェクターは完全なアナログ回路なので『TC electronic』の十八番、『TONE PRINT』には対応していません。そのためUBSポートはありません。 バッテリースペースは、他のモデルと同じ仕様です。ただし、『トゥルーバイパス/バッファード』の切り替えのためのディップ・スイッチはなく、『トゥルーバイパス』固定となっています。肝心のサウンドの方ですが、そもそもブースター使い方自体よく割っていないので、オーソドックスな使い方と思われる『Spark Booster』単体の場合とディストーションの後段に置いた場合を試してみました。トグルスイッチを『MID』・『FAT』に切り換えると、中域・低域が強調され、厚みのあるサウンドになります。『Spark Booster』単体では、『GAIN』を上げても歪んでいると言える程には歪まないので、ソフトなオーバードライブ的な使い方は難しいかもしれません。また、ディストーション(BOSS DS-2)の後ろにつないだパターンも場合も試して見ましたが、『Spark Booster』が前段の歪み系の音にかなり干渉し、コンプ感が強く出てしまい、音を変えてしまう印象を受けました。私が、正しく使い方を理解していないということもありますが、正直、使いどころが難しいエフェクターです。 今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] TC Electronic Spark Booster(Clean Booster)
2015年12月27日
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『TC electronic』と言えばポリフォニック・チューナー『PolyTune』が、まず頭に浮かびますが、空間系エフェクターでも定評があります。『TC electronic』は、現在、ペダルタイプのデジタル・リバーブを4モデルリリースしていますが、その中で一番オーソドックスなモデルが、この『TC electronic Hall Of Fame Reverb』です。真っ赤なフニッシュのポップな印象のリバーブですが、『Hall Of Fame』の名に恥じない機能を備えています。 一般的なリバーブに共通する『DECAY』・『FXLEVEL』・『TONE』と言ったコントロールの他、トグルスイッチで、プリディレイタイムを『SHORT』または『LONG』に切り替えられるようになっています。選択できるリバーブタイプは10種類。このクラスとしては多い方。 ・ROOM ・HALL ・SPRING ・PLATE ・CHURCH ・MOD ・LOFI ・TILE ・AMB ・GATEフットスイッチは『TC electronic』のペダルエフェクター共通のもので、クリック感はありますが、軽めスイッチです。スイッチが軽いため、履いている靴によってはON/OFFを感じ取りにくいかもしれません。入出力も充実しており、『ステレオ・イン』、『ステレオ・アウト』仕様。『モノラル』で使うことが多いと思いますが、空間系エフェクターの場合、ステレオ仕様であることに越したことはありません。 電源は、センターマイナスの9v ACアダプター。9Vバッテリーにも対応していますが、消費電力が大きいエフェクターなので、ACアダプターの使用が現実的でしょう。USBポートを備え、『TC electronic』の製品ではお馴染みの『TONE PRINT』をサポートしています。コインやピックで簡単に開けられる裏蓋を外すと、電池を入れるスペースがあります。また、ディップスイッチが取り付けられており、『トゥルーバイパス/バッファード』の切り替えや『キルドライ』のON/OFFが出来るスグレモノです。 『Hall Of Fame Reverb』は、10種類ものリバーブを搭載し、『TONE PRINT』によるパラメーター調整を駆使すれば多彩なリバーブ効果を生み出すことができます。機能的には、このクラスとしては最高峰と言って間違いないと思います。また、音の密度も高く、『BOSS』のRVシリーズに匹敵するクォリティーを備えています。動画サイトの比較を見た限りでは、音の密度、掛り方の自然さでは『BOSS』の最新モデルである『BOSS RV-6』に劣ることは否めませんが・・・。とは言え『Hall Of Fame Reverb』は、『BOSS』製品にはない『TONE PRINT』といった革新的な機能を備えており、そう単純には優劣は語れません。コンパクトペダルタイプでは、『Hall Of Fame Reverb』は、現時点でも最高峰のリバーブの1つであることは間違いないでしょう。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] TC Electronic Hall Of Fame Reverb(Reverb)
2015年11月29日
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『TC Electronic』と言えばポリフォニック・チューナー『PolyTune』シリーズで一気に知名度がアップしたメーカーです。 チューナーのみならず、モジュレーション系や空間系のエフェクターでも高い評価を得ており、『BOSS』並の良心的な価格とラインナップの豊富さから、個人的にはポスト『BOSS』・『MXR』的なメーカーと捉えています。今回購入したのは『TC Electronic Corona Chorus』。評価の高いデジタル・コーラスです。明るいグリーンにペイントされた筐体がオシャレですね。USBケーブルやステッカーが付属する豪華パッケージですが、何故か、説明書に付属品として記載されている9Vバッテリーは付属しません。別に欠品というわけではないので・・・。 『SPEED』・『DEPH』・『FX LEVEL』・『TONE』と言ったコーラスではお馴染みコントロールの他、トグルスイッチが取り付けられています。トグルスイッチでは『TONEPRINT』・『TRI CHORUS』への切り替えが可能です。『TRI CHORUS』に切り換えると3つのコーラスを重ね合わせた密度の高いコーラス・サウンドが得られます。また、『TONEPRINT』は『TC Electronic』のデジタルエフェクターではお馴染みの機能で、PC用の『TonePrint Editor』やiOS用の『TonePrint』アプリと連携した機能です。実現できる機能な主に2つ。 ・プロのギタリストが実際に使用してるトーンのセッテイングをダウンロード ・通常、開発者でないと弄れないパラメーターを変更できる ※『TonePrint Editor』のみ『TonePrint Editor』を使えば、4つのコントロール以外のパラメーターを変更できますので一般的なコーラスでは考えられないような多彩なサウンドを作り出すことが出来ます。また、iOS用の『TonePrint』を使えば、iPhoneからワイヤレスで『Corona Chorus』にプロのギタリストの設定を転送でき、この機能はちょっと面白いです。『TonePrint Editor』で作成したオリジナルトーンも転送出来れば更に良いのですが・・・。『TC electronic』製品全般に言えますが、クリック感はありますが、固くはなく、ON/OFFが確実にできるスイッチです。デフォルトでは『トゥルーバイパス』に設定されていますが、『バッファード』に切り替えることも出来ます。入出力は、ステレオ・イン、ステレオ・アウトという豪華仕様。勿論、モノラルでも使えます。私の場合、歪み系の後ろに繋いでいるので、ステレオ・インは活かせませんが・・・。電源は、9VセンターマイナスのACアダプターか9V電池です。USBは、ファームウェアのアップデートやPCと接続して設定を弄る際に使用します。コインやピックで簡単に開けられる裏蓋を外すと、電池を入れるスペースがあります。また、ディップスイッチが取り付けられており、『トゥルーバイパス/バッファード』の切り替えや『キルドライ』のON/OFFが出来るスグレモノです。『Corona Chorus』は、デジタルコーラスですので、アナログコーラスである『ARION SCH-ZD』のような暖かなサウンドではなく、タイトな印象のコーラスサウンドです。良い意味で癖や特徴がない分、非常に使いやすいコーラスに仕上がっているかと思います。『TonePrint』を駆使すれば、多彩なサウンドを作り出すことが出来ますが、設定を複雑にしているだけとも言えますので、長所でもあり、短所でもあると言えるでしょう。一般的な使用であれば、4つのツマミの調整だけで十分です。 近頃はコーラスで音の厚みを演出するより、空間系エフェクトで音の広がりを演出することを好むギタリストが多いためか、コーラスが軽視されているように思います。そのため、コレだと言える製品が無いのも事実です。そんな中でも『Corona Chorus』はレベルの高い製品と言えると思います。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] TC Electronic Corona Chorus (Chorus)
2015年11月23日
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アウトドアと防災を兼ねてバーナーが欲しいと思っていたところ、『Coleman パルテノンストーブ コンボ』というお買得セットを見つけました。この商品、アウトドアで美味しいドリップ・コーヒーを楽しみたい人がターゲットみたいです。なんと5,000円を切る価格で ・パルテノンストーブ ・パルテノンコーヒードリッパー ・ダブルステンレスマグ 300 ・LPガス燃料 タイプ 230gを揃えることが出来ました。 『パルテノンストーブ』はデザインが面白いのですが、着火装置は無く、火力も1,500kcal/hと今どきのバーナーとしては物足りない仕様です。しかし、五徳が安定感があるフラットなデザインなので扱い易いバーナーではあります。欲を言えば、もう少し軽いと良かったんのですが・・・。『パルテノンコーヒードリッパー』と『ダブルステンレスマグ 300』は、どちらも単体で買うと結構なお値段なんですが、スペシャルセットなので『パルテノンストーブ』単体の価格ですべて揃います。この『パルテノンコーヒードリッパー』がセットになっていたことが購入の大きな動機になりました。これでアウトドアでも美味しいコーヒーが飲めます。 『パルテノンコーヒードリッパー』は金属メッシュがフィルターの役割を果たす、ペーパーフィルター要らずのスグレモノです。ところが、実際に使ってみると1杯目はいいんですが、2杯目を入れる時に1杯目の出がらし処分の困ることに気づきました。アウトドアでは、ペーパーフイルターを使うタイプの方がかえって便利かもしれません。期待していた『パルテノンコーヒードリッパー』が今1つでしたので、正直なところセットを買う意味はなかったかなぁと思っています。
2015年10月14日
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『BOSS』のコンパクトエフェクター言えば世界的に高い評価を受けていますが、そんな『BOSS』に焦点を当てたのがこの一冊。『a sound innovator BOSS コンパクトエフェクターブック』です。サイズはA6変形で小ぶりなのにページ数が多いのでページの間が少し読みにくのですが・・・。まず、データーシート的なランクング記事があります。長寿ランキングを見ると流石は『BOSS』です。30年選手が多いですね。出荷台数のランキングでは、何だかんだ言って皆んな大好きな?『MT-2 MetalZone』が2位に食い込んでいます。 特定のモデルに焦点を当てた記事もありますが、内容はカタログ的なものではなく開発秘話といった感じです。『BOSS』の関係者が開発秘話や『BOSS』というブランドについて語る記事にページを割いているのが特徴。スーパー・ギタリストのサウンドを再現するなら『BOSS』のこのエフェクターを使いましょう的な記事もあり、単調ではない飽きない構成になっています。『BOSS』ファンなら、必携の一冊です。
2015年10月11日
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シンコーミージックが出版しているムック、『プロフェッショナル・エフェクター・テクニック 3』の内容が面白そうだったので購入しました。『プロフェッショナル・エフェクター・テクニック』は単なるエフェクターの情報誌ではなく毎号テーマが大きく異なり、各号1つの独立した本と言ってもよい内容になっています。その中でもこの『3』は歴代の『BOSS』の歪み系ペダル41機種を網羅した『BOSS』ファンにはたまらない(?)内容の1冊です。まぁ、私の場合は『BOSS』のファンと言うわけではないのですが・・・。『BOSS』の歪み系ペダル41機種の紹介がテーマのムックですから、当然、こんな感じで各モデルの特徴やデータシート、セッティングが解説されています。これだけならありふれた内容ですが、このムックでは増幅回路がディスクリートなのか、それともオペアンプを使用しているかと言った点にも触れています。エフェクターの回路構成に触れた本は珍しく『BOSS』の歪み系ペダルの資料としても貴重です。 歴代の歪み系エフェクターの発売期間をまとめた表があったり、歪み回路の解説があったりと各モデルの解説以外の記事も一応掲載されています。しかし、これらに割かれたページは少なく、どちらかと言えばエフェクターカタログ的な構成。サンプル音源を収録したCD-ROMも付属しており、価格の割には充実した内容になっています。唯のエフェクターカタログと言ってしまえばそれまでですが、内容も充実しており、資料としても貴重なので押さえておいて損はない1冊です。
2015年09月29日
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シンコーミージックから『YOUNG GUITAR』の別冊として出版されている『The 歪み(DISTORTION編)』を購入しました。現行ディストーション・ペダル74機種を解説したムックです。歪み系に拘るギタリストは多いと思いますので、このムックはギタリストにとっては涙モノ。Facebookで紹介したら外国人からISBNを聞かれました。歪み系に拘るのは日本人だけではないようです。こんな感じで各機種の特徴やセッティングを解説しています。現行品のみ74機種も網羅しているので楽器店で見かけることがないようなマイナーなモデルも登場します。資料としても面白いムックです。 メーカーへのインタビュー記事や歪み系ペダルの歴史や構造を解説したページもあり、単なるエフェクター・カタログで終わらない構成になっています。が、どう見てもエフェクター・カタログ的なムックだと思います。それが良いのですが・・・。なんと、試奏音源を収録したDVD-ROMまで付属。DVD-ROMですが、あくまで音源。映像はないですよ。このDVD-ROMですがPCで再生する必要があり、扱い難いが面倒なのでビミョーですが・・・。予想はしていましたが、『The 歪み(ORVERDRIVE編)』も発売されました。オーバードライブにはディストーション程、思い入れや拘りはないのですが買おうかなと思っています。
2015年09月24日
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『BOSS DS-2』に続いて購入したのは『BOSS MD-2 Mega Distortion』の中古品。箱、説明書完備の美品です。『Turbo』とか『Mega』とか『Super』とか、『BOSS』の安直なネーミングセンス、結構好きです。この製品の発売は2001年。『BOSS』の歪み系エフェクターの中では比較的新しい製品です。『WAZA CRAFT』シリーズを除けば、この製品が現時点で『BOSS』がリリースした最後のアナログ・エフェクターになります。『BOSS』の現行のディストーション・ペダルでは『DS-1』や『DS-2』・『MT-2』が人気ですが、これらと比べると影が薄い印象の『MD-2』。とは言え、10年以上も継続して販売されていますので、それなりに売れてはいるのだと思います。 音量を調節する『LEVEL』の他、トーン系のコントロールとして『TONE』と『BOTTOM』の調整が可能な2軸ポットを備えており、細かな音作りを実現しています。また、『GAIN BOOST』と『DIST』の2つの歪み関わるコントロールを備えた面白い構成になっています。実は『MD-2』の増幅回路は2段で構成されており、トランジスタ等を使用した前段回路の歪みを『GAIN BOOST』で調整し、オペアンプで構成された後段回答の歪みを『DIST』で調整できるように設計されています。一般的なディストーションやオーバードライブではダイオードによるクリッピングで音を歪ませていますが、『MD-2』ではダイオードは使われておらず、増幅回路で歪ませる電源電圧方式を採用しています。『BOSS』の歪み系エフェクターの中でも非常に個性的な回路構成を持つ製品です。 全体的に使用感の少ない中古品ですが、ジャックはそれなりに酸化しています。ジャックのサビは、BOSSの中古品でよく見られる劣化ポイントですが、ガリはなく使用上全く問題はありませんでした。ペダルのネジを緩めてバッテリースペース開けてみると・・・。やっぱり、ネジを受けるゴムがかなり傷んでますね。『BOSS』のエフェクターの場合、このゴムは消耗しやすいので、美品の中古とはいえ仕方ないですね。後で交換することにします。 『MD-2』は、エグく歪むタイプのハイゲイン・ディストーションで、太く厚いディストーション・サウンドが得られますが、アタック感やエッジ感が希薄な輪郭のぼやけた音になります。『MT-2』のように明確にメタル向きと分かるようなサウンドでもなく、かと言って大人しめのサウンドと言うわけではなく、個性が強いサウンドなので好みが別れると思います。細かな音作りが可能であることは大きな利点ですが、これは諸刃の剣で見方を変えれば設定が複雑で扱いが難しいとも言えます。しかし『MD-2』の場合、その点は心配いりません。まず、『TONE』と『BOTTOM』をフラットにした上で『DIST』、『GAIN BOOST』の順で歪みを調整し、後でトーンを整えるようにすればセッテイングに迷うことはないと思います。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] BOSS MD-2 Mega Distortion (Distortion)
2015年09月23日
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中古で『BOSS』のディストーション、『BOSS DS-2 Turbo Distortion』を購入しました。『DS-2』は、初代の『DS-1』の後継モデルとして1987年に発売されて、その後、25年以上も継続して販売されている人気モデルですが、初代の『DS-1』の方も販売終了とならず、結局のところ、現在も『DS-2』と並んで販売が継続されています。 『DS-2』は『DS-1』と異なり、増幅回路としてオペアンプを搭載しておらずトランジスタ等で増幅を行っています。単なる先代のアップグレードではなく、設計から見直しが行われたことが伺えますね。歪みに関しては『DS-1』同様にダイオードによるクリッピングを利用しています。 『LEVEL』・『TONE』・『DIST』と言ったディストーション系のエフェクター共通のコントロールの他、モードを切り替える『TURBO』スイッチが配置されており、これが『DS-2』の最大の特徴です。『TURBO』スイッチで、『TURBO I』・『TURBO II』の2つのディストーション・モードの切り替えができ、コレ1台で2種類のディストーション・サウンドを得られます。ただし、歪回路を2系統持つわけではなく、実際にはフィルタの切り替えよって音の傾向を変えているようです。入力ジャックが2つあるように見えますが、どこかの安エフェクターのようなステレオ入力仕様と言うわけはありません。左側のジャックは『FS-5L』などのフット・スイッチ用で、フット・スイッチを使って足元で『TURBO』モードの切り替えが出来るように設計されています。 『BOSS』のエフェクターはペダルの下にバッテリースペースがあり、ネジで開閉する構造ですが、ネジを受けるゴムが劣化しやすく、中古の場合、このゴムが割れていることが少なくありません。案の定、この『DS-2』も割れていました。ゴムは簡単に交換でき、入手も容易なので全く問題ありません。 2つの『TURBO』モードを切り替えて、2つの異なるディストーションサウンドを楽しめるという『DS-1』とくらべてもお得感が大きい製品ですので、そこに惹かれて購入された方も多いと思います。『DS-1』は持っていないので正確なところは分かりませんが、『DS-2』の『TURBO I』は『DS-1』に近いサウンドだそうですが、全く同じと言いわけではないようです。一般的には『TURBO I』の評価が高く、『TURBO II』の評価は今1つなのですが、個人的には『TURBO II』が気に入りました。『TURBO I』は中域が引っ込んだ所謂ドンシャリで、『TURBO II』に切り替えると中域が強調されたサウンドになります。癖が強いと言われればそうかもしれませんが、『TURBO II』の分厚く、太い歪みは魅力的です。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] BOSS DS-2 Turbo Distortion (Distortion)
2015年09月14日
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歪み計や空間系のように効果がはっきりしていないため地味な印象すら受ける『コンプレッサー』ですが、縁の下の力持ち的な存在でエフェクトボード上に無くてはならない存在です。『コンプレッサー』は、電圧の最低点と最高点と差をギュッと縮めてダイナミックレンジの圧縮を行っています。簡単に言えば ・小さい音は少し大きく強調し ・大きな音は少し音量を下げて控えめにし音の強弱の差を少なくして、粒立ちを揃える効果があります。また、コンプレッサーをかけると音が減衰するまでの時間が伸びるため、音の伸び『サステイン』を得る目的でも使用されます。今回購入した『コンプレッサー』は『MAXON CP101』という製品。『MAXON』は純日本製に拘った『日伸音波製作所』ブランド。この製品も日本製ですが、価格はコンプレッサーとしては安い部類になります。同ブランドのパワーディストリビューター『MAXON PS2 Power Supply』も愛用していますが、こちらはACアダプター中国製なので残念ながら純日本製ではありませんでした。『MAXON』だからと言って必ずしも日本製と言う訳ではありせん。『MAXON』のエフェクターは『BOSS』以上に種類が豊富で、1つのカテゴリに迷うほどのモデルがあり、実際、どれを買った良いのか分からなくなるのが難点ですが、手頃な価格の製品を数多くラインナップしている点は魅力です。 ちなみにオーバードライブの世界的な名機として知られる『Ibanez TUBE SCREAMER』を製造しているのも『日伸音波製作所』です。コントロールは、音の伸び具合(減衰までの時間)を調整する『SUSTAIN』とエフェクト音の音量を調整する『LEVEL』のみ。『BOSS CS-3』と比べると少し寂しいですが、使用上、大きな問題はありません。 裏側には滑り止めのラバーなども貼られておらず、殺風景です。余計なものを廃したな実用本位の作りとなっています。電源はセンターマイナスの9V ACアダプターと9V電池に対応。電池を交換するためにはネジを2本外す必要がありますので、やや面倒です。容易に電池交換できる複雑な構造よりもシンプルな構造を重視するメーカーの思想が感じ取れます。『CP101』は、『MAXON』のコンプレッサーの中では一番安い製品になりますが、姉妹品に上位モデルの『CP9Pro+ 』や真空管を使った高級機『RTC600』もあります。『CP101』は見た目の素っ気なさから無骨な感じすら漂う製品ですが、音は馬鹿にしたものではありません。『CP101』の最大の特徴は自然な掛り方にあります。つまり、原音にあまり影響を与えずにコンプ感やサステインが得られるのです。もし、『コンプレッサー』による音の質の変化を避けたいのであれば『CP101』は有力な選択肢になると思います。 今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] MAXON CP101 (Compressor)
2015年08月16日
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『VHT』と言えば、高級アンプメーカーとして知られてましたが、現在はその商標を低価格ギター等で知られる『AXL Music Instruments』が買取り、VHTは、比較的低価格な製品を販売するメーカーに生まれ変わっています。 ちなみに旧VHTはと言うと『Fryette』という新しいブランドを立ち上げてエフェクターなどをリリースしていますが、アンプは製造していないようです。 今回紹介する『VHT V-Drive』は新生『VHT』の製品になります。日本では正規品の販路が限定されていることもあり、正規品では価格のメリットをあまり享受できないので、私は並行輸入品を購入しました。この製品は歪み系の中でも暖かい歪みが特徴のオーバードライブに分類されるエフェクターです。ブランドカラーを反映してなのか、筐体は黒く塗装されています。オーバードライブのイメージではないカラーリングかもしれません。やや大き目の筐体は金属製で、耐久性に不安はなし。フットスイッチは軽く踏み込めますが確りクリック感があり、ノイズも出ません。このエフェクターの特徴は充実したコントロール。一般的なの歪み系エフェクターにはないコントロールが付いています。『SELECT』では、クリッピングに使用するダイオードを選択します。17時は位置ではクリッピング・ダイオードを使用しないバイパス設定となり、左に回すほど順行電圧がより低いダイオードに切り替わります。なんと、計10通りの組み合わせに切り替えることが出来るスグレモノです。『DEPTH』では低音の出方をコントロール出来きますが、トーンとは少し役割が異なっています。『TEXTURE』では、倍音成分の出方をコントロール出来ます。入出力コネクタは両サイドにありますが、一般的なエフェクターと干渉しにくい位置に配置されています。細かいことですが、コネクタの位置は意外に重要です。電源電圧は9Vですが『VOLTAGE』と言うコントールで内部動作電圧の調整し9V以下に下げることが出来ます。これも音に影響を与えるファクターで、動作電圧を下げて行くと音の粒が潰れて粗く歪んだ音に変わります。電源としては、センターマイナスの9V ACアダプターの他、9V電池にも対応しています。このモデルには『Texas Instruments NE5532P』というオペアンプが使われていますが、基板に直接ハンダ付けではなくソケットに取り付けられているため、その気になれば交換も簡単です。 セレクトを左回りに1つ切り替えるとより順行電圧が低いダイオードの切り替わりますので、当然、通過した信号の電圧(ゲイン)は落ちます。しかし、落ちたゲインを補うために『VOLUME』を上げると、結局、元と同じよう傾向の音になるので、お世辞にも音作りの幅が大きいとは言えません。きめ細かな音作りが可能なオーバードライブと思った方が正解です。あと『DEPTH』と『TEXTURE』はかなり使えます。と言うかコレがないと使えないエフェクターになってしまうかもしれません。このエフェクター、発想は独創的で評価に値すると思いますが、サウンド自体に特徴が無く、正直、平凡なエフェクターで終わってしまっています。結局、買うか買わないかは値段次第でしょう。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] VHT V-Drive (OverDrive)
2015年07月20日
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歪み系のエフェクターには、歪の特性によってオーバードライブ、ディストーション、ファズといった分類があり、メーカーやモデルによっても音色が大きく異なります。歪みはギターサウンドの根幹をなす部分でもあるため、歪みに拘るギタリストは少なくありません。今回購入したのは『Electro-Harmonix Metal Muff』というディストーション。製品名がヤバイですね。『Electro Harmonix』は、個性的なエフェクターをリリースしてるメーカーです。『Metal Muff』もその例に漏れず、キャッチコピーは『凶暴で邪悪なディストーション』。激しい歪みが得られるエフェクターとして知られています。『BOSS』や『MXR』の製品と比較するとかなりサイズが大きく、筐体は金属製なので重量は650gもあります。『Metal Muff』には、『Micro Metal Muff』や『Pocket Metal Muff』といった小型の姉妹品がありますが、ボードのスペースが許すなら『Metal Muff』を選んだほうが良いいでしょう。 歪み系としてはコントールが充実しています。これは樹脂製のツマミの旧製品で、現行品は金属製のツマミに変更されています。イコライザーが秀逸で『TREBLE』、『MID』、『BASS』と3つの帯域を弄れますので、音作りの幅が広がります。効き具合も良好です。2つのフィットスイッチを備え1つは、エフェクターのON/OFFを切り替える『BYPASS』。トゥルーバイパスではありません。もう1つのフットスイット『BOOST』は、高音域を強調するトップブーストのON/OFFです。フットスイッチは、クリック感の強く、踏み込む必要があるタイプで個人的には好みではありません。 電源は、センターマイナスの9V ACアダプターと9V電池に対応しています。電池を交換するには、背面のパネルをドライバーで外す必要があり、電池が交換しやすい設計とはお世辞にも言えません。オペアンプには『JRC 4558』が使われています。型番の最後に『D』がないのでローノイズな選別品ではありません。選別品でも1個 数十円で買える安価なICですが、あえて選別品を使っていないのかもしれませんね。『Electro-Harmonix』の製品は中国や東南アジア製ではなく、『Made In New York City』である点も特徴ですが、代理店が提示する定価も輸入品としては手頃です。また、並行輸入品も入って来ていますので、『BOSS』等の製品と変わらない価格で手に入れることが出来ます。『Electro-Harmonix』の製品は個性が強いと言われますが、幅広く受け入れられスタンダードの1つになっているという側面もありますので体験して損はないと思います。 肝心のサウンドはと言うと同様に激しい歪で知られる『BOSS MT-2 MetalZone』がフラットな特性を持ち、ノッペリした冷たい印象の音色であるのに対して、『Metal Muff』は暖かく太いサウンドを生み出してくれます。『BOSS MT-2 MetalZone』も悪くはないのですが、よく歪む割りには上品で整った印象も抜け切れていません。パンチの効いた迫力のあるメタルサウンドが好みなら『Metal Muff』をオススメします。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] Electro Harmonix Metal Muff (DISTORTION)
2015年06月28日
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エフェクトボードの中のエフェクターが増えてきたので、電源供給を簡略化するためにパワーディストリビューターを購入しました。エフェクター個別にACアダプターを用意するのも大変ですし、9V電池を使うのもコスト面で大変ですので・・・。エフェクター等、音楽関連の機材にとって電源はかなり重要で音質を左右する要素の1つになっています。ACアダプターより電池を使用したほうが音質面で有利とか、ACアダプターを使うならスイッチング式よりトランス式の方が良い等の話は有名ですが、電池に使うにしても回路によってもアルカリ電池よりマンガン電池の方が有利な場合もあるようで、拘り出すとキリがないのが電源です。実際、電力会社によってアンプ等の音が変わると言った話も聞きます。今回、購入したのは『MAXON PS2 Power Supply』と言うスターターキットで、パワーディストリビューター『PD2』とACアダプター『AC2009』、10本のDCコードがセットになっています。『MAXON』は、株式会社日伸音波製作所のブランドで、同ブランドのコンパクト・エフェクターが有名なので知っている方も多いと思います。『MAXON PS2 Power Supply』はパワーディストリビューターとしては安価な部類に入る製品ですので、お世辞にも拘った製品ではありません。 パワーディストリビューターの『PD2』は同時に7台のエフェクターにセンターマイナスの電源を供給出来る仕様。単なる分配器ではなく、異常検知時に電源供給を停止する安全装置を備えています。もう1台『PD2』を増設することが可能で、最大13台まで電源供給が可能です。 DC9Vの電源を最大2000mAまで供給できるACアダプター『AC2009』が付属しており、大容量の電源供給を実現しています。『AC2009』のラベル上の表示では2.2Aとなっているので、実際には多少余裕を見ているようです。日本製に拘る『MAXON』ブランドですが、このACアダプターは中国製。付属するDCコードは25cm、35cm、45cm、55cm、65cmが各2本ずつとなっています。個人的には短めのケーブルが沢山付属してると嬉しかったのですが・・・。 『PD2』はサイズが小さいので、ボード上でも邪魔になりません。下手なコンパクト・エフェクターより小さいくらいです。ただし、ACアダプターを含めるとそれなりの嵩になります。 同時に『t.c.electronic PolyTune2』、『MAXON CP101』、『Electro Harmonix Metal Muff』、『ARION SCH-ZD』、『VOX DelayLab』、『DIGITECH DIGIVERB』に電源供給してみましたが、気になるノイズの発生もなく問題なく使えました。手頃な価格の大容量パワーディストリビューターを探しているなら、この製品がピッタリです。
2015年05月16日
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最近は単機能エフェクターに様々な設定パラメーターや付加機能を持たせた多機能エフェクターがトレンドの1つになっており、様々な製品がリリースされています。その中でもデジタル・ディレイは競争が激しい分野で、定番の『LINE6 DL-4』を始めとして『TC Electronic Flashback X4』、『BOSS DD-20』、『EVENTIDE TIME FACTOR』、『STRYMON TIME LINE』等の多機能デジタルディレイが人気を得ています。 そんな中で比較的新しい製品にも関わらず、既に忘れ去られようとしている製品が1つ。『VOX DelayLab』です。純正ACアダプター『KORG KA-181』付きで、ほぼ未使用品が中古で売られていたので保護しました。本来は『LINE6 DL-4』、『TC Electronic Flashback X4』、『BOSS DD-20』と価格が競合する製品かと思いますが、実際には新品が15,000円を切る価格で手に入ります。けして悪い製品ではなく、少なくとも『LINE6 DL-4』より音は良いと思いますが、市場の評価は低いようで今や立派な不人気モデルです。何がダメなんでしょうね。まず、無駄にデカイ筐体。コレばかりは頂けません。これを買ったばかりにエフェクトボードを新調する必要が出てきました。多機能とは程遠いアナログな感じのインターフェースがマイナスイメージなのでしょうか。裏返せば直感的に操作出来るということなんですが・・・。PCとの親和性が皆無とは。USBポートを備えていません。不具合が出てもファームウェアを書き換える手段がないということです。基本となるディレイは10種類ですが、それぞれに3つのタイプあり、搭載してるディレイは30種類とクラス最高です。ディスプレイもアナログな感じでアルファベットの表示さえ微妙ですが、必要な情報は十分に読み取れます。 この製品は立派なデジタル・エフェクターですが、アナログ風のコントロール系統のお陰で直感的に操作できる秀逸なインターフェースを実現しています。基本的な設定はコンパクト・エフェクターと大差ありません。設定は、10バンク✕3チャンネル=30プログラムまで保存することが出来ます。プログラムの呼び出しは4つのペダルで行います。一番の左のペダルで、バンクを切り替えます。右側の3つのペダルでA、B、Cチャンネルを選択してプログラムを呼び出す。ルーパー機能の操作も、この4つのペダルを使用します。ステレオ入力、ステレオ出力をサポートし、コントロールペダル接続用の端子も装備。先にも書きましたが、残念ながらUSBポートはありません。 デジタル・エフェクターですので一般的なエフェクターより消費電力は大きいのですが、比較的少なく抑えられているようで、消費電流は200mAです。消費電力の少なさを生かして単三電池6本でも動作するように設計されています。ACアダプターは別売りですが、起動時により大きな電力を必要することを考慮しても定格電流が300mA程度のもので十分です。デジタル・エフェクターとしての仕様は量子化ビット数 24bit、サンプリング周波数 48kHzと一般的なものですが、28秒のステレオ・ルーパーを備え、バイパス時にDSPを通すかトゥルーバイパスにするか、いきなりディレイをOFFにせずに残響音を残すかと言った細かな設定も可能です。肝心の音はと言うと、悪いということは全くありません。むしろ『LINE6 DL-4』よりは、ハイファイな印象を受けました。使いやすい無難なディレイ・サウンドで、特徴を欠いているとも言えますが・・・。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] VOX DelayLab (DIGITAL DELAY)
2015年05月10日
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リバーブといえば、ディレイと並んで空間の広がりを表現するのに欠かせないアイテムですが、複雑な処理を必要とするリバーブはデジタル回路のものが主流で、一昔前は、エフェクターの中でも高級品。気軽に買えるようなものではありませんでした。最近はデジタル回路を構成する『DSP』等のパーツの価格が下がったこともあり、驚くほど安価な製品も登場しています。比較的手頃な価格帯のリバーブの中では『BOSS RV-5』あたりが無難なのですが、今回は、少し冒険しました。 これも割りと有名でそれなりに人気のある製品になりますが『DIGITECH DIGIVERB』です。この製品、リバーブとしては安い方で新品が1万円くらいで手に入ります。登場から10年以上経っている製品なので、お世辞にも最新とは言えませんが、そういう意味では『BOSS RV-5』も大して変わりませんね。搭載するリバーブの種類は『ROOM』・『PLATE』・『HALL』・『CHURCH』・『GATED』・『REVERSE』・『SPRING』の7種類。『REVERSE』を搭載するコンパクト・エフェクターは多くはなく、それなりに人気を集める理由の1つがココにあります。コントロールは、エフェクトレベルを調整する『LEVEL』、トーンを調整する『EQ』、残響が消えるまでの時間を調整する『DECAY』の3つです。 出力はステレオ・アウトに対応していますが、入力はモノラルです。ステレオ・アウトのエフェクターの後に繋ぐ場合も、モノラルで受けることになります。電源として、センターマイナスの9V ACアダプター、または9V電池が使えますが、消費電力が大きので9V電池では短時間しか動作せず、現実的ではありません。しかも、バッテリーを交換の際はペダルカバーを固定しているピンを押してペダルカバーを取り外す必要があります。ですから、ACアダプターやパワー・ディストリビューターが必須です。 筐体は金属製で耐久性に関しては問題ありません。サイズは『BOSS』のエフェクターより一回り大きくお世辞にもコンパクトとは言えませんし、ペダルの動きも、今1つスムーズさを欠いていますが、まぁ、許容の範囲です。また、裏面にはゴム板が貼られており、両面テープタイプのマジックテープと相性が悪く直ぐに剥がれてしまいます。肝心の音はと言うと自然な感じのリバーブではなく、一聴して作り物と分かる、わざとらしい感じのリバーブです。けして音が悪いということはなく、主張が強いリバーブと考えれば、使い何処は沢山あるかと思います。どちらかと言えば個性的なリバーブですので使い手によって評価が別れる製品かと思いますが、『シューゲイザー』とかをやる人に人気のようです。個人的には『PLATE』・『CHURCH』・『GATED』の音がお気に入りです。個人的に気になるのが、ONにした時に僅かにゲインがダウンする点です。この製品はバイパス時にもAD/DAコンバーターを通過し残響が残るタイプで、エフェクトをOFFにしてもいきなり残響が途切れることはありません。この製品には『CIT キャビネットモデリング』という変わった機能が搭載されており、これをONにするとアンプを通したような効果が得られ、直接、ミキサーなどに繋ぐことも出来ます。ただし『CIT キャビネットモデリング』は試していないので実力の程は不明です。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] DIGITECH DIGIVERB (DIGITAL REVERB)
2015年04月30日
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『BOSS』と言えば、世界中のミュージシャンから支持される日本のエフェクター・ブランド。その製品は多岐にわたり、プロも認めるサウンドを備え、堅牢で信頼性の高い製品でありながら、比較的、価格が手頃である点も人気の秘密です。 交換パーツが流通しているエフェクターなんて滅多にありませんが、『BOSS』の場合は、サードパティが交換パーツを販売していたりします。それだけ『BOSS』の製品が売れているということです。発売から数十年という息の長い製品も少なくありません。今回紹介する1991年に発売され、現在も販売されている『MT-2 Metal Zone』もその1つです。購入したものは中古品なので、それなりに使用感がありますが動作は全く問題ありませんでした。『MT-2 Metal Zone』は音を歪ませる『ディストーション』に分類されるエフェクターで、その名の通り、HeavyMetal向きの激しく歪んだサウンドを作り出すことが出来ます。また、イコライザーが秀逸で様々な音を作り出すことができ、単に激しい歪を生み出す道具で終わっていない点も人気のヒミツでしょう。『MT-2 Metal Zone』は、コントロールが秀逸で、多彩なサウンドを作り出せる秘密がココにあります。ツマミは4つですが、真ん中の2つは2軸になっています。両端は『レベル』と『ディストーション』の調整、真ん中左側の2軸ツマミはイコライザーになっており、『ハイ・レベル』と『ロー・レベル』の調整が可能です。真ん中右側の2軸ツマミはパラメトリック・イコライザーになっており『ミドル・レベル』と『イコライジングする周波数帯』が調整出来るようになっています。側面には入力コネクタが配置されています。こちらは出力側。中古なのでコネクタにサビが浮いてしまっていますが、使用上の支障はありませんでした。 電源には、センターマイナイスの9V ACアダプターか、9V電池が使えます。バッテリー交換はペダルーカバーを留めるネジを緩め、ペダルカバーを跳ね上げて行います。ネジ自体は指でも簡単に回せるので、苦はないはずです。ネジを受けるゴムが割れていましたが、BOSS製品の場合は、こう言った消耗品を簡単に入手できるので問題ありません。 オペアンプを4個も搭載しているようで、オペアンプで目一杯、信号を増幅してダイオードで波形をクリップするという処理を行っているため、原音のニュアンスが失われてしまうのが難点です。そのため批判的な意見も少なくありませんが、激しい歪を得るにはある程度仕方ないことかと思います。人気の高い『BOSS』の製品の中でも一二を争う出荷台数を誇る製品であることは事実ですので、それだけ利用者も多く、広く支持されているということでしょう。個人的な意見になりますが、コレはコレで使えるのですが、正直なところイメージしていた音と違っていたので、次は『Metal Muff』あたりを試そうかなと思っています。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] BOSS MT-2 Metal Zone (Distortion)
2015年04月19日
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ドイツの音響機器メーカー『BEHRINGER』と言えば、その製品の価格が安いことで有名です。一般的には安物イメージが強くブランドイメージはお世辞にも良いとは言えませんが、安物ながら十分に使える、コストパフォーマンスの高い製品も少なくありません。ギター用のエフェクター分野でも激安ぶりは健在ですが、他社の有名な製品のクローンやモデリングしたものが中心のようで、その性能は侮れません。 今回、紹介する『BEHRINGER VD400』は、BBD素子(遅延素子)を使用したアナログ回路のディレイです。この製品、アナログ・ディレイの名機『BOSS DM-3』のクローンと言われています。一般的にディレイは、ディストーションやオーバードライブなどの歪系のエフェクターと比較して価格が高いのですが、コレの購入価格はなんと2,000円切っています。安物ですが、ちゃんと箱に入ってますね。 筐体は樹脂製で、見るからに安っぽい感じがします。サイズは、BOSSのストップ・ボックスと比較して一回り以上小ぶり。ペダル部分も頼りない感じで、耐久性に関しては期待できそうにありません。コントロールは『REPEAT RATE』・『ECHO』・『INTENSITY』の3つで、これも『BOSS DM-3』と同じです。『REPEAT RATE』は、右(MAX側)へ回すほどディレイタイムが短くなり、感覚的には逆になっています。電源としては、センターマイナスの9V ACアダプターまたは9V電池が使えます。バッテリーはペダルの下に収まっており、バッテリーを交換の際はペダルカバーを固定しているピンを押してペダルカバーを取り外す必要があります。バッテリー交換は、やや面倒です。 出力は『OUT』と『DIR OUT』の2系統ありますが、ステレオ仕様ではありません。通常は『OUT』側を使用します。『OUT』と『DIR OUT』両方にシールドが差し込まれている場合は、エフェクターがONの時は『OUT』からエフェクトがかかったウェット音が出力され、『DIR OUT』からドライ音が出力されます。対してOFFの時は、『OUT』はミュートされ、『DIR OUT』からのみドライ音が出力されます。A/Bボックスのような、少し変わった動作になっています。これは別売りのACアダプター『PSU-SB』です。安かったので念のため一緒に買いました。今は使ってません。スイッチング式ではないので重いですが、ノイズ対策上はトランス式の方が優れています。ただし、100mA仕様なので消費電力が大きいデジタル・エフェクターには不向きで汎用性は低いです。肝心の音はと言うと、良い意味で普通のアナログ・ディレイといった感じです。音作りしやすく使い勝手は良好ですし、音痩せも気になりません。気になるようなノイズもありません。現在はデジタル回路のディレイが主流になっていますが、デジタル・ディレイでは出せない温かく優しい音色が魅力です。デジタル・エフェクターのアナログ回路シミュレート技術も進化が著しいですが、やはり本物のアナログ・ディレイの音は出せません。コレが1台あると便利かと思います。ディレイタイムは、最長で300msまでと短いですが、アナログ・ディレイですのでこんなもんでしょう。『INTENSITY』を上げると発振するので、飛び道具的な使い方もでき、コレが人気の秘密です。特に布袋ファンに愛好者が多いようです。耐久性はともかく、サウンド面では1万円以上する製品と大きな差は無く非常にコストパフォーマンスの高い製品と言えます。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] BEHRINGER VD400 Vintage Delay (ANALOG DELAY)
2015年04月10日
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先日、『エフェクト・ボード・ファイル -注目ギタリスト77人の足下を徹底チェック!』と言う本を紹介しましたが、この本を見て気になったが『ARION SCH-Z』というステレオ・コーラス。 このエフェクター、3,500円程で買えるような安物なんですがプロのギタリストの中にも結構、愛用者がいます。アナログコーラスらしい暖かい音色と、他の製品では出せない太い音が人気の秘密のようです。『ARION SCH-Z』にはONにした時にあからさまに音量がアップするという欠点があり、それを改善したのが、今回紹介するステレオ・コーラス『ARION SCH-ZD』です。『ARION SCH-Z』より、数百円高い程度の安物ですが、結構、ちゃんとした箱に入ってますね。箱に貼られたシールの表記では、正式な製品名は『ARION SCH-Z Daiking Corporation』みたいですね。と言うか『ARION SCH-Z』の箱にシールを貼って無理やり『ARION SCH-Z Daiking Corporation』にしてますね。ちなみに『Daiking Corporation』はARION製品の代理店。意外に確りした説明書やリーフレットが付属しています。製品自体は、スリランカ製です。『ARION』のエフェクターは、私がギターを始めた80年代後半には既に市場に出ていた息の長い製品で、元々は『プリンス通信工業』のブランドでしたが、現在は『上野開発センター』がブランド名を引き継いでいます。 安物ですので筐体は樹脂製ですが、筐体に十分な厚みがあるので見た目以上に耐久性は高そうです。大きさはBOSSのストップ・ボックスより一回りほど大きく、そのせいもあり、華奢な感じはしません。 コントロールは『RATE』、『DEPTH』、『TONE』の3つで、コーラスとして必要十分な調整が可能です。残念ながらエフェクト・レベルを調整することは出来ません。スイッチで出力モードを『DIRECT』と『STEREO』に切り替えることができ、ステレオアウトにも対応しています。『DIRECT』を選択した場合は、OUT-1からはコーラスがかかったウェット音、OUT-2からはエフェクトなしのドライ音が出力されます。ちなみに『ARION』の製品はステレオ・アウトに拘りがあるのか、ディストーションやオーバードライブまでもがステレオ・アウト仕様だったりします。電源はセンターマイナスの9V ACアダプターか9Vバッテリーです。親切にも動作確認用の9Vバッテリーも付属しています。『ARION』のストンプ・ボックスはバッテリーを交換しやすい構造を採用しており、安物とはいえ他社のコピーで終わらない独自の工夫の跡がうかがえます。ただし、バッテリーケースの蓋を頻繁に開け閉めすると蓋が直ぐにダメになりそうな気がしますね。流石に蓋の耐久性までは考えてなさそうですし・・・。肝心の音色は言うと、アナログ回路のコーラスらしい温か味がある音色が特徴です。ストンプ・ボックスタイプのコーラスは、現在もアナログ回路や半アナログ回路のものが主流ですが、自然な音色のコーラスが多い中で、『ARION SCH-ZD』の分厚いサウンドは魅力です。『ARION SCH-Z』は持っていませんが、動画サイトで確認した限りでは『ARION SCH-ZD』と若干音色が異なるように思います。コーラスの揺らぎ感は変わりませんが、『ARION SCH-ZD』の方が若干シャープな音色に聞こえ、落ち着きがあります。今回もレビュー動画をアップしました。勿論、下手くそなデモ演奏もあります。 ・[DEMO] ARION SCH-ZD (STEREO CHORUS)
2015年04月04日
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CDで聴くとプロのエレキ・ギターの音って多種多様ですが、ギターとアンプだけではあんな音は出せません。ギターの音作りには、特殊な効果を付加するエフェクターが欠かせないんです。一口にエフェクターと言っても、大型のラックマウントタイプあれば、ギタリストが足元に並べて踏んでON/OFFしてるストンプボックスタイプもありますが、価格的にも手頃なのがストンプボックスタイプ。と言ってもまともな製品は、パッと買えるような価格ではないのですが・・・。 私の場合、色々なエフェクトを手っ取り早く1台でかけられるマルチ・エフェクターを使っていますが、マルチエフェクターはエフェクトパターンの切り替えが簡単で、かつ何よりも安上がりという利点がありますが、大抵、DSPによるデジタル処理のため、どうしても音が不自然になってしまいます。 リバーブなど複雑な処理を要するエフェクターはデジタル回路ですが、ディストーションやコーラス・ディレイ等、比較的処理が単純なエフェクトの場合は、アナログ回路の製品も数多く販売されているので、アナログ回路のストンプボックスタイプのエフェクターも一通り揃えたいと思っていました。ストンプボックスタイプのエフェクター言えば、最初に思い浮かぶのが価格も手頃で世界的にも評価が高い『BOSS』の製品ですが、選択としては安全牌、面白みにも欠けます。 とは言え、どのエフェクターか良くわからないので勉強のために買ったのがこの本。『エフェクト・ボード・ファイル -注目ギタリスト77人の足下を徹底チェック!』です。エフェクトボードとは、ストンプボックスタイプのエフェクターを並べて固定しておく、板(ケース)のことで、つまりは77人のプロのギタリストが使っているエフェクターを紹介した本です。プロのギタリストのエフェクト・ボードを丸ごと、こんな感じで紹介しています。単に使っているエフェクターの紹介だけでなく、各エフェクターの接続も図解されているので音作りの参考になるかと。プロが使っているエフェクターのランキングもあり、こういった統計はエフェクター選びの参考になりますし、優れた製品を探すにも役立ちます。この本を読んだ限り、今は『プログラマブルスイッチャー』を中心に組み上げたシステムが主流みたいですね。 ストンプボックスタイプのエフェクターを並列に接続し、必要に応じて自由にループを組み替えられる便利グッズ。ループパターンを保存しておけば、瞬時にループを呼び出せるスグレモノ。欲しいけど、これは将来の目標と言うことで・・・。
2015年03月22日
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エレアコ『Fender CD-220SCE V2』を購入した機会に、アコーステック・ギターに合うピックを探すため、色々なピックを試してみました。まずは島村楽器で買ってきた色々なピック。サムピックも買ってみました。『FENDER』のティアドロップ型ピックのMEDIUMが意外に使いやすかったですね。価格も1枚50円と安いのでコレも常備しようかと思っています。 これは通販で買ったピック20枚セット。アコギ用のピン抜きとセットで508円。安価なピックでも1枚あたり50円~100円することを考えるとかなりお得です。ピックは選べませんし、内容も在庫処分みたいな感じですが、普段使わないピックを安く試せる利点はあります。付属するピン抜きは『PICKBOY KH-30』でテコ式のものです。ピン抜きとしては安物ですが、アコギを弾く人には嬉しいオマケです。 ピックが増えると欲しくなるのが、ピックケース。『FREEDOM SP-PC-01』という製品です。ピックケースなんて身の回りのもので代用が効きますが、専用のものは無駄に高価。コレなんかは凝った造りでもないのに864円。ケースを開けるとオマケでピック5枚が入ってます。専用と言ってもピックのための工夫なんて何もありません。 付属するのはオーソドックスなオニギリ型とティアドロップ型。オマケとは言え、とりあえず使えそうなピックです。それほど大きなケースではありませんが、結構沢山のピックを収納できます。構造がシンプルな分、ピックを出し入れしやすく、コンパクトで持ち運びが楽なケースです。ちなみにこのピックケース、以前購入した『Fernanndes PC-500 Whisky』とそっくり。製造元が同じなのかもしれません。ギタリストにとって爪も重要な道具の1つ。お手入れは大切です。と言いながら10年以上同じ爪切りを使っていたので新調しました。日本橋の老舗刃物屋『木屋』のオリジナル爪切です。サイズは『大』ですが大き過ぎずコンパクトで扱い易い爪切りです。姉妹品に更にコンパクトな『小』もあり、携帯にはこちらが便利。 老舗の製品と言っても安価なものなので、一般的な爪切りと比較して劇的に切れ味が違うということはありません。しかし、私のように長い間、同じ爪切りを使い続けていたならば、新品の切れ味の違いを体感できると思います。
2015年03月14日
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ギターケースを買いました。正確には昨年のクリスマスプレゼントとして買って貰ったものです。今さらですが。ギターを買うと大抵ケースが付属してくるんですが、高級モデルでない限り付属するのは安っぽいソフトケースです。もう少しまともなケースが欲しかったので。今はバンドやってるわけはないので、ギターを持ち運ぶことなんて滅多にないんですけど・・・。でも、引っ越しの時なんかは無いと困りますし。引っ越しの予定もありませんが・・・。購入したのはキョーリツの『GB-85E』というソフトケースです。色はグレーを選びました。生地はナイロン系の薄いものですが、クッション材が確り入っているので手触りは硬め。 背面はこんな感じ。リックサックの様に背負えるタイプです。これが欲しかったんですよね。昔はストラップ1本の肩掛けタイプが多かったのですが、今はこのタイプが主流です。底面には樹脂製の足が付いています。ケースを床に置いてもギターが床に接触して傷つく心配はありません。バックの下部には2箇所、ファスナー式のポケットが付いています。大きい方のポケットはマチも大きいので見た目以上に収納力がありそうです。大きい方のポケットを開けてみました。スコアやマルチエフェクターなど大きなものも十分収まる広さです。 上部にも1箇所、ポケットがあります。こちらのポケットもファスナー式。幅はありませんが、深さがありますので見た目以上に収納力があります。ケースを立てて置いた時に取り出しやすい位置にあるので、音楽プレイヤーやデジカメなど普段持ち歩いている小物を入れてバッグ代わりにしても良いと思います。ギターが収まるメインの収納スペースはこんな感じ。厚めのクッションが入っており、ギターが確り保護されるように設計されています。また、ペグやブリッジが接触する部分には布地が貼られています。 ストラトタイプのギターを入れてみました。ネックを固定するベルトも付いていますね。勿論、テレキャスタータイプのギターも収納できます。レス・ポールタイプのギターも難なく収まりました。収めるギター選ばない汎用性が高いケースです。
2015年02月22日
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エレキ・ギターの場合、生音の音量はさほど大きくはないので夜間練習が可能ですが、アコースティック・ギターの場合は、昼間でも迷惑になりそうな程、生音がデカイのでマンションで夜間練習なんてしたら苦情確定です。そこで、アコースティック・ギターの消音グッズを『Fender CD-220SCE』で試してみました。最初は、グランドギター社の『弱音器』という製品。効果があるのか心配になるような素人っぽいデザインのパッケージですね。本体も正直、オシャレとはいえないデザイン。樹脂製で見た目も安っぽいです。内側にはスポンジが貼られています。このスポンジで弦をミュートして消音する極めて単純な仕組み。取り付けは簡単。サウンドホール上で弦に挟んで留めるだけ。ネック寄りに取り付けるとハーモニクスが出てしまうのでブリッジ側に寄せます。効果の程はというと、想像以上の消音効果を発揮しました。といっても夜間練習できる程ではありませんが・・・。音の伸びは無くなりますがミュートし過ぎず、艶やかさを残したまま音量を下げてくれますので、ストロークだけでなく、アルペジオや単音弾きの練習にも良さそうです。お次は、PICKBOYの『MU-70G』。グランドギター社の『弱音器』とよく似たタイプの商品です。 デザイン的にはこちらの方が上ですね。布製で嵩張らないので携帯にも便利です。構造は至って単純。マジックテープで弦を締め付けてミュートする仕組みです。ミュート量を調節出来るようには設計されていませんが、マジックテープの締め付け具合でミュート量を調節出来ないこともありません。この製品もブリッジ側へ寄せて取り付けるのミソ。効果の程はと言うとグランドギター社の『弱音器』以上の消音効果を発揮しました。ストロークでもかなり音量が下がりますが夜間練習できるかと言えばマンションでは無理でしょうね。効果が高い分、音色が如何にもミュートしましたと言った感じになるので、アルペジオや単音弾きの練習には向いていないと思います。最後は、キョーリツの『FM-15』。サウンドホールに蓋をして音量を下げる仕組みです。この製品はマイクで音を拾う際にハウリングを防止するのが目的で、純粋な消音グッズではありません。 リングの径は100mmですが、交換用の98mmのリングも付属していますので、殆どのアコースティック・ギターで使えると思います。ちなみに『Fender CD-220SCE』には98mmのリングがピッタリでした。音の抜ける量を調節出来るようになっており、芸が細かいのがこの製品の特徴です。値段の割には凝った作りです。『Fender CD-220SCE』に取り付けてみました。効果の程はというと、やはり消音効果は薄いですね。消音グッズとして使う場合は、弦をミュートするタイプの消音器の組み合わせて使うと良いと思います。
2015年02月08日
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