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今から40年ほど前のことですが、当時こんな私が就職できたのだから、それだけをみても当時は学生にとって就職しやすい「売り手市場」だったことがよくわかります。私が社会人になった頃は、今から思うと夢のような就職環境だったようです。
一方、今春(2012年)卒業予定の大学生の内定率は昨年12月1日時点で71・9%。過去最悪だった前年同期より改善しているものの、就職氷河期(バブル崩壊後の就職難時期1990年代半ばからの10年ほど)よりも厳しい状況が依然として続いていますが、当時と比べあまりに様変わりした就職環境に、時代の移り変わりを感じているところです。
ところで、大学や専門学校に進学しても、卒業後に就職して安定した仕事に就いている割合は進学者のほぼ半分にとどまり、高等教育が雇用に結びつかない実態が明らかになったことから、政府は若者の就職支援対策を近く本格化するようです。
今、話題となっている一冊の本「福井大学はなぜ就職に強いのか」(著者・木村誠さん、発行所・財界展望新社)は、このような背景の中で2012年3月に発刊されましたが、今後関係者の関心を集めそうです。
それによると、福井大学は教育地域科学部、工学部、医学部の3学部からなる地方の中堅国立大学で、比較的理工系にウエイトが高い大学ですが、学部が複数ある大学としては就職率が4年連続トップ、それだけでなく圧倒的に低い離職率が特に注目されています。
「定着率が高いことで、福井大学卒業生への企業からの信頼性が高まり、それが就活でも有利に働き、就職内定率も高くなっている」ようです。
福井大学の就職支援の取り組みは、政府が本格化する若者の就職支援対策とともに、今後も関係者の関心を集めそうですが、若い人が定着するような就職環境が一日も早くできることを期待したいものです。
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