投資という概念が存在しない退屈な世界

投資という概念が存在しない退屈な世界

PR

Profile

Mashmaro_man

Mashmaro_man

Calendar

Archives

2025.12
2025.11
2025.10
2025.09
2025.08

Category

カテゴリ未分類

(0)

マネー

(19)

ファイナンシャルプランナー

(3)

駄文

(28)

Comments

コメントに書き込みはありません。

Keyword Search

▼キーワード検索

2021.06.14
XML
カテゴリ: 駄文
「ところで屋根の修理の見積もりって、もう取られました?」
「点検に来てくれた業者に頼んだとすると、太陽光パネルを屋根から下して、また付け直すだけで10万弱とかだったような…。」
「その作業は修理じゃないですね(苦笑)本当に必要なのは太陽光パネルを外した後の屋根材交換なので、それにプラスして材料費と工賃発生しますわ。あと、その見積もりってやけに安いですけど足場代は別、とかになってませんか?」
「ちょっと待ってくださいね、えぇと…(見積書を確認する)…あっ、ホンマや。足場代は別です。」
「足場、借りないと作業できないような内容なんで、金額おかしいなと思ったんですよ。ちなみに足場って結構費用かかるんですわ。もちろん作業日数次第なんですけど。」

やばいぞ、なんだかんだで4、50万はかかりそうな雰囲気だ。
タダでは済まないとは覚悟していた私だが、重苦しい負のオーラのようなものが、いつの間にか背中にまとわりついて、意識に霞がかかったような錯覚を覚えた。
が、次の瞬間、信頼と安心のS建設 K氏の口から、私の目を覚まさせる一言が飛び出した。

「パネル設置工事の業者が、瑕疵担保責任保険入ってるかもしれませんね。」

「ご主人さんがさっき仰ってた通り、建てたウチの瑕疵担保責任保険で今回の屋根材割れを補償することはできないんですけど」
「そうでしたね」
「言うて、屋根っちゅーのは家屋にとって非常に重要なパーツの一つなので、そこに手を加えるような作業を実施する業者は何かやらかした時の為に、基本的に瑕疵担保責任保険に入っとるはずですわ。」
「なるほど」
「修理の見積もりも結構ですけど、先にそういう万が一の時に補償対応する取り決めがあるか、パネル設置業者との契約内容を確認してみはったらどうですか」

先ほどまでの滅入った感情は吹き飛んで、俄然やる気が出てきた。
当時、設置工事を手配したW社は今や太陽光発電関連事業では大手の部類に入る。
そんな会社がよもや、保証も付けずにモノを売っていた、なんて事はまずあるまい。
私はK氏に礼を言って電話を切り、一目散にリビングにある本棚へと向かった。
そして重要書類がまとめられたクリアファイルを開き、W社との契約書を見つけると、冒頭からブツブツと読んで、内容を精査し始めたのだった。

つづく





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.06.14 22:16:29
コメント(0) | コメントを書く
[駄文] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: