これが世界で最初の紙幣である。
しかし、後に大量発行されてインフレーションが発生した。また、当時は茶や塩の専売制度が行われており、生産地における専売品との引き換えに用いた茶引・塩引と呼ばれる手形も紙幣の代用品として用いられた。金は、北宋・遼の銭貨を用いていたが、海陵王の治世で、交鈔と呼ばれる紙幣が発行された。しかし、これも大量発行されてインフレーションが発生した。なお、これらの紙幣は使用できる年限が定まっており、期限を過ぎるとただの紙切れになってしまうものであった(期限前に役所に対して手数料を払う事で新しい紙幣に交換する事は可能であった)。
モンゴル帝国(後の元)は当初金・銀・銅銭が用いられていたが、オゴデイのころには交鈔を使い始めた。クビライが即位した1260年には中統元宝交鈔(通称・中統鈔)という 交鈔
が発行された。これは、以前の紙幣と違ってその有効期限を持たなかった。また、 交鈔は補助貨幣ではなく、基本貨幣
とされたのである。交鈔は金銀との兌換(交換)が保障されている兌換通貨であり、元は決済上の利便性から紙幣の流通を押し進めた。しかし、南宋を征服して領土が拡大したこともあって、交鈔が大量に刷られたが、刷りすぎで交鈔の価値は下落した。
強力な軍事力を持ったスーパーパワー元だからこそできた基本貨幣としての紙幣、だけど安易に刷り過ぎると価値は下落する。
現代の軍事大国アメリカの発行する$の運命を暗示しているようにも観えます。
紺野美沙子さん講演会 2024.11.30
なかなか読み応えがありました。 2020.08.16
読書 2020.06.30