2004年06月22日
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今日は 「last day of school」 つまり、学年末です。それぞれの学校の最終学年(地域によって違い、ハムデンは6年生)は卒業し、他の学年は、リポートカード(成績表)をもらったり、担任の先生に贈り物をしたりします。もっとも、旅行や引越しの都合で、今日の最終日を待たずにいなくなったクラスメートも結構います。今日、ヒロキたちは、イヤーブックという写真集にお互いにサインしたのですが、いない子の分はヒロキが代わりに自分でサインしていました(笑)。

 今日は私たちにとって、とてもショックな日でした。
 ヒロキがESLの生徒だったときに通っていた、アリス・ペック小学校が、今日をもって廃校になってしまったのです!

 アメリカ全体の景気はさほど悪くないようなのですが、ハムデンはかなりの緊縮財政で、予算削減のニュースばかりです。昨年も、教育予算削減のため、スクールナースを半日勤務にするとか、全日キンダーをやめて、半日キンダーだけにするとか、いろいろ話は出ていたのですが、結局、学校保険を父母負担にするということで(詳細はわからなかったのですが)、大きな変化は免れました。なので、今年も少し前からアリス・ペック廃校のうわさはあったのですが、何とか回避されるだろう、と考えていたのは私だけではなく、当のアリスのPTA会長さん(ヒロキの元のクラスメート・マイケルのお母さん)ですら、楽観視していました。

 先週の月曜日、図書館ボランティア長のロリからのメッセージが留守電に吹き込まれていました。「明日の教育委員会のミーティングに出てほしい、人数が多ければ多いほどいいから・・・」とのことだったのですが、夜で、ヒロキを一人で留守番させるわけにはいかないので(違法行為で逮捕されかねません)、残念ながらお断りしました。
 水曜日、図書館のボランティアに行くと、図書館司書のミス・ラッシュが、「来年度は、私は2つの学校を掛け持ちしなければならない、ハムデンの小学校は9つから8つになる、今日もう一度ミーティングがあるけれど、たぶん決定でしょう・・・」と言うのです。ミス・ラッシュはかなりゆっくり話してくれますが、英語の聞き取りに自信のない私は、半信半疑でした。
 結局、現在アリス・ペックに通っている日本人のOKDさんから「正式な通知が金曜日にありました。」という話を聞いたのが昨日(月曜日)。

 もう、今日しかない! ヒロキが生まれて初めて入学したアリス・ペック小学校がこの世に存在するのは、今日だけ!!


 玄関を入ったところで、始業時刻が迫っているのに気づき、オフィスを素通りして、ヒロキが最初に在籍したESLのハンセン先生の教室へ。ハンセン先生びっくりして「あら、もう日本に帰るの?」。そうではなくて、アリス最後の日だからあいさつに来た、と言うと、「そうなのよ、引越しのボックスも昨日届いたばかり、なにしろESLはどこの学校に移るかも決まっていないのよ・・・」。では、私たちが本当に日本に帰るとき、どこにあいさつに行けばいいのか訊ねると、「決まったら電話をするわ」と言ってくださいました。
 次にヒロキが最後に在籍したESLのハバード先生のクラスへ。ハバード先生はやたらに元気にしていて、「昨日、あなたの物を見つけたわ!」と、残っていた作文や絵を渡してくださいました。
 オフィスに戻ると、学校秘書のミセス・フェザーが、「サインしていかなかったわね、見てたわよ」。はい、すみません、学校内に入る人は必ずサインして、「訪問者」のシールを胸に貼らなくてはなりません。サインをしたら、ミセス・フェザーが「どこへでも、行きたいところへ行っていいのよ」。夫が「いや、あなたとお話がしたいのです。」ミセス・フェザーはびっくりして目を丸くしています。
「あなたは、この学校で私が一番初めに会った人です。あなたはとても親切にいろいろ教えてくれました。とても感謝しています・・・」。夫がとつとつとしゃべると、ミセス・フェザーは夫の手を取って泣き出してしまいました。夫も渡米当時の辛い状況を思い出したか、一緒にウルウルしてしまいました。
 校長先生や、スクール・ナースのミセス・デイリーにも会うことができました。

 アリス・ペック小学校のレギュラークラス約240人の生徒は、来年度から、3マイルはなれたベア・パス小学校に統合されます。
ベア・パス小学校は改築されたばかりなので、新しい校舎を楽しみにしている子もいるようです。
 図書館司書とチューターは半減され、18人の教師が解雇されるそうです。みんなが納得がいかないのは、「全日キンダー」が残ったこと。
キンダー(日本の年長にあたる)には、全日キンダーと、午前か午後の半日キンダーがありますが、どこに入れるかは抽選で決まるのです。ほんのわずかな子だけが「全日キンダー」の恩恵に預かれます。この全日キンダーを残して、アリス小学校をつぶすなんて、だれが見ても不公平だと思うのだけれど、教育委員長曰く、「全日キンダー出身の子は、あとあと成績が良いので、全日をつぶすのがしのびない。」それなら、全員「全日」にいれたら?
 アリス一校をつぶして削減できるのは、年間わずか50万ドルだそうです。教育予算は合計450万ドル削減しなければならないようで、これからもっともっと問題が起きるでしょう。

 それにしても、こんな大事なことが、わずかな時間で決定されてしまうなんて(火曜日のミーティングは7時間かかって、午前2時までやったそうですが)、アメリカの合理主義でしょうか?夫の出身地のN市なんて、市の中心部にある3つの小学校を1つに統合したい、と言い出して、もう4~5年経つけれど、いっこうに決まりません。






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最終更新日  2004年06月30日 13時59分04秒
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