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2005/01/08
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カテゴリ: 映像
TV映画「父と子 続・名もなく貧しく美しく」松山善三監督

正編では、聾唖者夫婦が子供を育てていくことの苦労を描いたが、この続編では、聾唖者の親を持つ子供の苦労を描く。
恋人の北大路欣也から父親を紹介された大空真弓が、その父親が聾唖者であることを知って衝撃を受け、挨拶もせずにその場から逃げ去るシーンから幕を開ける。ここでまず退く。父親が聾唖者であることが、それほどショックなことなのだろうか。あるいは、この時代はそうだったのかもしれないが。
戦中戦後の混沌とした時代が舞台であった正編に対し、続編は戦後の高度成長期が舞台であり、あれほど赤貧にあえいでいた小林桂樹一家も、少なくとも食うに困るようなことはなくなっており、観客の涙腺を緩ませるという点では、続編は正編に対しはじめから不利ではある。高峰秀子の不在も大きい。
それと、当時の流行の音楽を使用したのが今となっては裏目に出て、滑稽に聞こえてしまう。これでは泣くどころではない。
それでも、常に弱者の悲哀を嘗めてきた小林桂樹が、初めて巡ってきた一発逆転のチャンスに有頂天になり、ひたすら真っ正直に生きてきたこれまでの人生を台無しにするような卑怯な手段をとって、あやうく息子の信頼を失いそうになるあたりは、やはり泣かせる。正編とはテーマが違うとみるべきなのだろう。





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Last updated  2005/01/10 03:24:21 AM
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