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2005/01/23
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カテゴリ: 活字
隆慶一郎「一夢庵風流記」

どうも最近、いやに前田利益が持てはやされていると思っていたら、「花の慶次」という漫画が人気を博している所為らしい。ということがわかったのが、1~2年前のことであった。
そして、漫画「花の慶次」の原作が、今作「一夢庵風流記」である。と、読み始めてから判明した。
原作といっても、もちろん隆慶一郎が梶原一騎のような作業をしたわけでもあるまいが。隆慶一郎は漫画が連載される前にすでに死去しているのだから。
たしかにこの小説、いかにも劇画的である。主人公の前田慶次はもちろんのこと、周辺の捨丸にしても『骨』にしても金にしても、さらには直江兼続やおまつ、果ては馬の松風に至るまで、なにしろキャラが立っている。
主人公慶次が行くところ、これでもかと事件が出来し、周辺キャラが巻き込まれ、常に物語が動いている。しかも慶次は極端に動的なキャラなので、強烈な躍動感を伴っており、まったく飽きるところがない。
隆慶一郎の徳川秀忠嫌いは有名だが、この作品を読む限り、前田利家も嫌いだったのだろう。慶次とは対照的な小心者として描かれている。
巻擱く能わず。文句なしに面白い。


TV映画「冷たい血」青山真治監督


説明を極端に排除した映像は、非常にわかりにくい。そして退屈。
この作品の4~5年後、青山真治はその名を一躍高めた「EUREKA」を撮るわけだが、やはり説明を極力排除して、この作品と作風は変わっていない。それなのに、「EUREKA」はわかりやすかったし、退屈もしなかった。何が違うのだろう。





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Last updated  2005/01/24 01:55:20 AM
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