PR
キーワードサーチ
剣竜さん
こあきんどさん
「はい」や「いいえ」のように、答えが定まらない質問、いわゆるオープンクエスチョンです。
オープンクエスチョンの代表例は、5W1Hです。
「いつ、だれが、どこで、なにを、なぜ、どのように」を聞くのが基本です。
あと、応用として、「○○について説明してください」「○○について述べてください」もあります。
どうしても、良い質問方法が浮かばない場合には「それから、どうしましたか」でも、良いですが、証人が何を話し出すか分からないという意味で、若干リスクのある聞き方です。
(ですが、誘導尋問しか浮かばなくなったら、使わざるを得ませんね。)
ただ、「それから、どうしましたか」を繰り返すのは止めた方が良いと言うことです。
「それから、どうしましたか」と聞いた後は、5W1Hの質問をするべきだそうです。
弁護人「それから、どうしましたか」
証人「私は、救急車を呼びました。
弁護人「何時ころ、呼びましたか」(when)
証人「21時ころです」
弁護人「どこで、呼びましたか」
証人「犯行現場です」(where)
弁護人「どうやって、呼びましたか」(how)
証人「自分が持っていた携帯電話です」
という具合だそうです。
また、全体から細部へという発想も持つべきということでした。
弁護人「被害者は、どうしましたか」
証人「被告人を殴りました」
弁護人「被害者は、どの手で殴りましたか」
証人「右手です」
弁護人「どのように殴りましたか」
証人「拳を握りしめ、振りかぶって殴りました」
弁護人「何回殴りましたか」
証人「1回です」
というかんじです。
ついつい、重要な事実だけを確認して次に行きたくなりますが、重要な点こそ丁寧に聞かなければならないのだそうです。細かい行動を丁寧に追う必要があります。
ただ、ここでも忘れてはいけないのは、不要な点は聞かないということです。
たとえば、いくら丁寧に聞こうといっても、「被害者は、どの指に指輪をしていましたか」などとは聞く必要はありません。
なお、この時にも、感情を聞くのは、臨場感を増して良いそうです。
弁護人「それを見たあなたは、どう思いましたか」
証人「ちょっとやりすぎじゃないかと思いました」
などです。
このとき、さらに、理由を聞くと良いでしょう。
弁護人「なぜ、そう思ったのですか」
証人「殴られた被告人は、フラフラしていたからです」
というかんじです。
一般論と同じく、結論から理由を聞くという方法は、証人尋問でも有効です。
また、感情的を聞く質問は、典型的な5W1Hではないため、単調化を防ぐという二次的なメリットもあります。
私は、よくやってしまうのですが、単に5W1Hを繰り返すあまり、質問が単調になってしまいます。
たとえ、5W1Hの繰り返しをしなければならいとしても、少しずつ文言を変えたり、回答を咀嚼して聞くという方法が有効であると教わりました。
応援していただける方は、下記のバナーをクリックしてください。
刑事弁護に有用な本のご紹介 2013年07月30日
【裁判員裁判研修】ビデオクリティーク 2013年07月29日
【裁判員裁判研修】最終弁論5-その他の… 2013年07月28日