椿荘日記
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日曜日は、茅ヶ崎でお店をやっているお友達のお誕生日でした。マリの椿荘日記ではしばしば登場するこのお店の詳細は、以前も書いたことがあるのですが、ここで再びご紹介致しましょうね。茅ヶ崎駅からは少し外れた、マンションの半地下にあるそのお店は、最初はカフェレストランだったのですが、最近は夜の営業がメインになっているようで(実はお昼間には殆ど行ったことがないのです~苦笑)、夜になると殆どが、お酒を飲みに来た常連客の方で、カウンター6席とボックス席が三つのこじんまりとした設えのお店は、マダムの趣味で程良く飾られ、面白いことに、外看板には「カフェ・・?」と書かれています(自覚していたのでしょうか?~笑)。お友達であるマダムは、マリよりもずっと年上で、以前から随分と気に入ってくれていて、マリが顔を見せると何時も大歓迎してくれます。聡明で感性も鋭く、センスも素敵なのですけれど、好き嫌いが強い性格のようで、気に入らないお客様は断ってしまうという(?!)かなり大胆な経営方針なのです。(「我侭」なのかもしれません~苦笑)。女王様(笑)の「絶対来て頂戴ね」の言葉に、日頃お世話になっているマリと先生は抗う術もなく(?)、プレゼントを持って、お召かしをし(とても喜んでくれますので。因みに何時もの「黒尽くめ」ではありませんでした~笑)彼女のお店に伺いました。お店の奥には「特別テーブル」が設えてあって、マリと顔見知りの何時ものお客様や、議員氏のお仲間、K夫人、T氏、W氏もいて、既に楽しげな笑い声や、話し声で沸いていました。マリと先生がプレゼント(マリはハンドカットのクリスタルグラスで著名なスチュアート社(スコットランドです)の「フクシア」紋のワイングラスを、先生はお庭で丹精してらしたのローズマリーの枝を袋一杯に用意されていました)を手渡しますと、それぞれ随分と喜んでくれ、他のお客様達からも、各々プレゼント(貢物?)を贈られ(純米酒、シャンパンなど、お酒好きのマダムには相応しい贈り物が多かったようです)、すっかり「女王様」はご機嫌でした。シャンパンで乾杯(マダムは早速マリのプレゼントのグラスを使ってくれました)した後、大皿に盛られたカナッペやサーモンの叩き、ローストビーフ、レバーのお刺身など、マダム手作りのご馳走を頂きながら、皆好きな飲み物を頂きつつ、お祝いは愈々佳境に入ります。お向かいの葬儀屋さんにお勤めのI氏はギターと歌がお上手で、マダムのご指名でマイクに向かって弦を弾きつつ、歌い始めました。ドラムスも加わり、とても良い雰囲気の演奏に、パーテイの雰囲気はぐっと盛りあがって行きます。曲は古いフォーク系のポップスばかりで、皆さん殆どが40後半から50代の方ばかりですし(マリでさえ、若い部類に入ってしまうのです)、懐かしい曲に思わず一緒に口ずさんでいると、マダムからいきなりのご指名で、マリがマイクの前で歌う破目に(汗)。仕方なくその曲、「五番街のマリー」を歌うと、何故か妙に感心されて「こんどから○○ちゃんの持ち歌はこれね」と決めつけられ(苦笑)、この楽天日記のHNが<マリ>と知っている先生と思わず顔を見合わせてしまいました(洒落になりませんものね)。本当に我侭な女王様で困ってしまいますね。でも、人柄は良く、天衣無縫という言葉がぴったりの、何処か憎めないマダムをやはり皆さん愛してお出でなのでしょう。その後、殆ど皆でカラオケ状態になって(苦笑)、大盛況のうちにお開きとなり、お勘定もしっかりと済ませ、ご満悦の女王様にお暇のご挨拶をして其々帰途に着きました。お料理も美味しく、中々見掛けることの出来ない、珍しくも美味しいお酒が豊富で、お気に入りのお客様にはとても優しく、しっかり「営業」しつつも何処か気前が良く、でも嫌いとなると梃子でも動かない、この愛すべき「頑固者」のお城であるこのお店に、マリは足を向けないではいられない様です。
May 19, 2002
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