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先日、ブラックアジアに極めて珍しい投資に関しての投稿がありましたので紹介します。秀逸な文章というのは、読んでいて心地よいものです。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20140512T0210010900.html
それはさておき。今回のテーマは「尊敬」です。
僕の目の前に、壇上から偉そうに講釈垂れる白髪まみれのおっさんが。
教室には僕以外誰も居ないので、興味がなくてもしぶしぶ聞いてあげるしかない。僕が居なくなっても、彼はきっと構わず講釈を続けるだろう。唯一の聞き手の僕が居なくなったら、彼は本当に独り言を吐いてばかりの異常者になってしまう。それは幾らなんでもちょっと可哀想だ。
彼曰く、投資家は尊敬の念を持って行動しなければならない、とのこと。
要点をまとめると、次のようになる。
全ての投資家を尊敬できない投資家は、須らく駄目である。この全ての投資家には、『自分自身』も含まれる。
全ての投資家が、株価を構成する要素であり、その株価は常に適正価格である。であるなら、自分を含めた全ての投資家が、真実に欠かせぬ一要素となる。
バリュー投資家の非常に多くは、自分以外の大半の投資家は間違っていると思っている。バリュー投資自体が、株価は適正価格などではなく、徹底した分析こそが適正価格を導き出す方法だとする投資手法なので、バリュー投資家が他の投資家を尊重しないのは自然の流れであるようにも思える。
しかし、事実はそうではない。
バリュー投資家がいうバリュー銘柄がその値段で取引されているのは、自分以外の参加者のおかげであり、その参加者の意見を尊重するべきである。「こんなに安い値段で市場が放置している。市場参加者は本当に馬鹿だ。彼らに感謝しながら買うとしよう」
などというような、愚劣極まりない書き込みを見かける度、バリュー投資家の見解の低さに驚く。
他の投資家を尊敬できないような投資は、自らを驕らせ、株価よりも自分の考えの方が正しいという欺瞞の中でしか取引出来ないであろう。
バリュー投資がそういうものであるとするのは彼らの勝手だが、それではバリュー投資家が他の投資家を尊敬する事は、永遠に無いだろう。
他の投資家を馬鹿にし続けるような投資を続けなければならない。
勿論、それは一つの正しい選択である。ただし、自分の投資が次々と失敗する中、その考えを貫くだけの筋金入りのバリュー投資家はなかなか居ない。
外で蜩が鳴いている。
もうそんな時期なのか、と窓から差し込む夕日を見るとはなしに見ながら僕は思った。