フリーページ

2003年04月21日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
指導の方針が一貫しているように見せるための努力



 しかし著名なカトリックの神学者たちでさえ、司教たちは戦争に反対する代わりにそれを支持したと述べている。事実USCCの文書が発表されるのとほとんど時を同じくして、ラ・サール大学の宗教学教授でカトリック司祭のピーター・J・リーガーはこう書いている。

 「今日における最大の道徳問題であるのに、この問題に対して道徳的指導を行なう点で途方もない失敗を犯したのであるから、この戦争を支持したこれらアメリカのカトリック司教(約95パーセント)はこぞって退陣すべきである。もはや職務にふさわしくない。…手を血に染めた者は奉仕者たりえない。アメリカの司教は道徳面での失敗ゆえに、自分の手を人の血で染めているのである」。

 カトリック教徒みずからこうした非難をしていることを考えると、司教の発表した内容が真実かどうか疑わしく思われないだろうか。

真実を偽って伝える

 カトリックの雑誌「コモンウィール」はこの問題を取り上げた。執筆者であるカトリックの大学教授でまた社会学者のゴードン・ザーンは、USCC文書を検討したのちにこう述べている。

 「私はこれに挑戦せざるを得ない。歴史に対して極めて取捨選択的なアプローチをすることにより、教会の正規の指導方針は、慎重を期すために控え目であったにしても、一貫して戦争反対の気運を生みだす源であった、との偽りの印象を与えるための作為の行跡が明らかに見られる」。

 同文書が「歴史に対して極めて取捨選択的なアプローチ」をしていることを例証するものは、戦争を支持したカトリックの指導者たちの発表が載せられていないという事実である。故スペルマン枢機卿の行なった、戦争を是認する発言が省略されているのは最も注目に値する。

 事実、この文書の中で省略されているもので、教会指導者が戦争を支持して行なった発言は非常に多く、「コモンウィール」誌はこう評している。「USCC調査員はニューヨーク大司教管区に保存されている記録だけからでも、少なくともこれと同じ相当の分量の、戦争を支持する司教の発言を収録できたはずだ、と疑いたくなる人もいよう」。

 ところが、そうした証拠はいっさい、故意に省かれているのである。しかし「コモンウィール」誌は、「誠実さ」があれば次のような文章が載って当然であると述べている。「それらは今では当惑させるものであるにしても、この戦争が道徳的に間違いであることはだれの目にも歴然としている」。



 イラク戦争の時はどうだったのだろう?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年04月21日 23時00分41秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Elnathan

Elnathan

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

湖南@ 金・乳香・没薬 金・乳香・没薬を異教徒から贈り物として受…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: