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2004年08月28日
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 “理想の容姿”を目指して、あるいはできるだけきれいになるため、美容外科手術を受ける人もいる。この分野の医療は次第に費用が下がり、治療の種類も増えている。この美容手術はどのように始まったのだろうか。

 ブリタニカ百科事典によると、現代の形成外科の技術は第一次世界大戦後、戦傷者の傷あとの修復手術とともに始まった。以来その技術は、やけど、けが、先天性奇形などによる重度の欠損や損傷の修復手術でも役立ってきた。しかし、同事典も指摘しているように、形成外科手術はしばしば「単に容姿を美しくする目的で健康な人に施されて」いる。例えば、鼻の整形、顔や首のしわ取り、耳を小さくする、腹部や腰回りの脂肪除去、体の特定の部位を豊かにする、へそをもっと“魅力的”にするといった手術まである。

 だが、健康な人が容姿をもっと美しくしたいという理由で何かの危険を冒すことまでするのはどうだろうか。そのような手術にはどんな危険があるのか。メキシコ形成・美容・再建外科協会の事務局長アンヘル・パパドプロスは、訓練を受けていない人がこの種の手術を行なって大きな被害の生じることもある、と説明している。体形をすっきりさせるために危険な物質を投与するクリニックもある。2003年初めに、ある新聞が伝えたところによると、カナリア諸島ではエステティックサロンの不衛生な状態が問題になっている。そこで手術を受けた幾百人もの女性が被害に遭った。

 男性も“理想の容姿”の追求に夢中になることがある。ある人たちはスポーツ施設で多くの時間を費やし、自由な時間のほとんどすべてを、体形を良くしたり体を鍛えたりするために当てている。ミレニオ誌は、「長期的に見ると、運動に病みつきになって社会的活動や他の人たちとの関係がおろそかになる」と述べている。筋骨たくましくなりたくて、ステロイドのように、体に有害な薬剤を使う人も少なくない。

 容姿を気にしすぎるあまり過食症や拒食症などの摂食障害に陥った若い女性もいる。短時間で驚くほどやせることをうたっていても、信頼できる保健機関から認められていないダイエット食品を取る人もいる。そのような製品は深刻な影響を及ぼしかねない。

 容姿を気にしすぎると身体面で危険が生じるだけではない。米国ブラウン大学のキャサリン・フィリップス博士によると、容姿をあまり気にすると、 身体醜形障害 と呼ばれる精神的な病気になることがある。その結果、自分の容姿に欠点があると思い込み、それが頭から離れなくなる。50人に1人が発症するとも見られている。この病気の人は、「自分は醜いと信じ込んで友人や家族との接触を避けることがある」と、博士は言う。「うつ病になり、自殺を考えるようにも」なる。そしてフィリップス博士は、一人のきれいな少女を例に挙げている。この少女はにきびが少しできただけなのに、顔中ににきびのあとがあると思い込み、人前に出るのを嫌がって、中学2年生で学校をやめてしまった。

 では、“理想の容姿”になるために精神的、身体的健康を犠牲にしなければならないほど、外見は重要なのだろうか。あなたは努力して身に着けるべき、もっと大切な美しさがあると思われるだろうか。





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最終更新日  2004年11月12日 23時50分58秒
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