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2004年12月15日
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 医学の授業の早くも1週目に解剖室を初めて見学し、大きな衝撃を受けることがある。ほとんどの学生は人の遺体をそれまで見たことがないだろう。萎縮した遺体が段階的に切り開かれて、人体の構造が分かるようになっているのを見るのは、必ずしも気持ちのいいものではない。学生は自分の感情に対処する方法を身につけなければならない。ユーモアを働かせ、それぞれの遺体にややこっけいな名前をつけたりする。部外者からはひどく無神経で不敬にも見えるこの行動も、学生にとっては、死ぬ前にその人はどんな人だったかなどと考えないために必要なのである。

 その後、病院での臨床訓練がある。一般に、人が命のはかなさについてじっくり考えるのは中年になってからだろう。しかし、医学生は若い時代に難病や死と向き合う。ある学生は、初めて病院で訓練を受けた時のことを、「気持ちが悪くて嫌悪感を生じさせるほどだ」と表現している。また、貧しい国でも豊かな国でも、お金がないために必要な治療を受けられない人がどれほど多いかを初めて知り、かなりショックを受けることもある。

 新たに資格を得た医師は、どのようにストレスに対処するのだろうか。医療に携わる人たちは多くの場合、患者個人には深入りしないようにして、感情的距離を置かざるを得ない。関係者は世話の必要な個人に注意を向けるのではなく、「先生、2番、骨折です」などと言うこともある。このように言う理由が分からなければ、こっけいにさえ聞こえるかもしれない。





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最終更新日  2004年12月31日 20時19分37秒
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