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2005年03月23日
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 自分たちの教えはイエス・キリストの教えに基づく、と主張する宗教には、およそ17億人の信者を数える。キリスト教は世界最大の宗教とみなされており、信者の数において、仏教、ヒンズー教、イスラム教などのよく知られた宗教を上回る。しかし、種々の調査報告によれば、キリスト教国であると公言する多くの国で、キリスト教は大衆に対する強い影響力を失いつつある。

 あらゆる社会背景の人々が教会を後にしている。ミシガン大学の研究者で、「世界価値観調査」の責任者であるロナルド・F・イングルハートは、先進国では宗教の役割が減少している、と述べた。バイブル・レビュー誌は、イングルハートの次の言葉を引用している。「毎週の礼拝への出席が落ち込んでいるだけでなく、今やラテンアメリカ諸国では、かつて入植した国々の人たちの魂を救うために宣教師を送り出している」。イングルハートは、「宗教の崩壊」は北欧の幾つかの国で特に著しいと主張している。ノルウェーやデンマークで、教会に通うのは人口の5%に過ぎない。その数字はスウェーデンではわずか4%、ロシアでは2%である。

 ドイツからの報告によると、カトリック教徒として登録された人たちのうち、定期的に教会に通う人の数は、1984年から1993年の間に25.3%から19%へと減少した。1992年の時点で、日曜の礼拝に定期的に出席しているプロテスタント信者は4%に過ぎなかった。1999年に、「今日のキリスト教」誌は、「毎週教会に通うドイツ人は10人に一人である」と報じた。

 英国での信者の減少について、ガーディアン紙は、「キリスト教の旗色がこれほど悪くなったことはない」と述べている。その記事は「司祭と長老にとって1950年から2000年は最悪の50年だった」と述べている。同紙は、英国の宗教に関する特別な報告に言及して、若者だけでなく中高年層も組織宗教に対する信仰を失いつつあることを示し、こう述べた。「年配者は年を取るにつれて神への信仰を失うようになっている。この傾向を裏付ける新しい調査報告は、危機に陥っている英国の教会に衝撃を与えるだろう。今まで教会は、中高年層を、縮小する会衆の不朽の屋台骨とみなしていた」。

 同様の傾向はヨーロッパ以外でも見られる。例えば、カナダのアルバータ・リポート誌は、カナダが「制度化された信仰と崇拝の崩壊」を経験しており、「明確な教義に従うより、独自の主観的な想像上の神を好むカナダ人のほうが3倍も多い」と述べている。

 多くの人は、教会の礼拝に参列しても、霊的に豊かにされた、あるいは啓発されたとは全く感じない。カナダのマクリーンズ誌によると、ヒマラヤのアーシュラマつまりヒンズー教の遁世僧院でインタビューを受けたユダヤ教徒もカトリック教徒も、「わたしたちはもはや、気の抜けた儀式には心を動かされない。感激もしない」との意見を述べた。実際、幾年も忠実に教会に通った人たちの中にさえ、『教会で一体何を学んだのだろう。教会に通った結果、自分は神に一層近づいただろうか』と考える人がいる。著述家のグレッグ・イースターブルックが述べたように、「西洋では霊的な貧困が物質的な貧困に取って代わり、この時代に最も不足する要素となった」のも不思議ではない。

 もちろん、教会の出席者数が比較的多い国も少なくない。とはいえ、教会に通うからといって、必ずしも教会の教えに忠節に付き従っているわけではない。例えば、オーストラリアのザ・エージ紙は次のように述べている。西洋で「信仰を実践するクリスチャンの比率が急減している。アフリカ、アジア、ラテンアメリカの大半の国々には、キリスト教を隠れ蓑とし、その背後で、より風変わりな部族宗教やカルト宗教を信奉しつづけている人が大勢いる。それらの宗教は正統派のキリスト教の教えとは無関係で、たいていキリスト教と矛盾しており、公式にはずっと前に捨てられたものである」。

 老若を問わず、それほど多くの人が教会を捨てるのはなぜだろうか。幻滅を味わったことが大きな要因となっているようである。





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最終更新日  2005年04月05日 23時32分00秒
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