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2005年04月30日
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カテゴリ: 世界平和…
 世界の一致について何度も協議が行なわれてきたが、具体的な成果はほとんど上がっていない。多くの人の誠実な努力にもかかわらず、21世紀になっても世界の一致を達成できないのはなぜだろうか。

 その答えの一面を示しているのは、APEC に出席した首相が述べた、「国家の威信と呼ばれるものがある」という言葉である。確かに、人間社会には国家主義が染み込んでいる。それぞれの国家や民族は、自己決定に基づいて行動したいという願望に突き動かされている。国家主権が競争心や貪欲と結び付貴、一触即発の状態を作り出している。国家の利益と世界全体の利益が対立する場合には、たいてい国家の利益が優先される。

 聖書の詩編という書には適切にも国家主義を、「逆境を生じさせる疫病」になぞらえている。(詩編 91:3)国家主義は人類を襲う伝染病のように、計り知れない苦痛をもたらしてきた。国家主義およびその結果として生じる他の民族への憎悪は、ずっと昔から存在している。国家主義は今日でも不和の炎をあおっており、支配者たちはそれを抑えることができない。

 世界の諸問題の根底には国家主義と利己主義がある、と見ている権威者は少なくない。ウ・タント元国連事務総長はこう述べている。「われわれが今日直面する問題の非常に多くは、間違った態度に起因するもの、あるいは間違った態度を取った結果である。……そのうちの一つは、『間違っていようがいまいが、自分の国は自分の国』という偏狭な国家主義の概念である」。それでも、今日の諸国家は自国の利益追求に夢中で、自国の主権をますます強硬に主張している。優位に立っている国は、わずかな利益を失うことも望まない。例えば、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は欧州連合について次のように述べた。「相変わらず、競争意識と不信感がヨーロッパの政治の基本的な型となっている。EU加盟国の大半は、他の加盟国が影響力を増したり主導権を握ったりするのをいまだに承服できない」。





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最終更新日  2005年05月07日 01時08分22秒
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