最近読んだ本のこと。
骨、家へかえる 三角みづ紀 著
三角みづ紀(みすみみづき)さんは、詩人でもある。処女詩集で中原中也賞を受賞し、ずっと詩を書いてはる三角さんの処女小説。
言葉がきれいで、透明感があって、鋭くて、深くて、重くて、軽くて、不思議。
詩は、12歳から書き始めたそうや。
2001年二十歳のころに膠原病の全身性エリテマトーデスになって、奄美大島で療養、まだ若いのにいろんなことを経験してはるらしい。
詩の朗読やライブでヴォーカルとして自分の詩を歌うたり、映画を撮ったりもしてはる。
「骨、家へかえる」と「美代子の満開の下」の中篇2つ。
「 骨、家へかえる」の第一章に書かれている文章。
「 その時、智子は帰る家を探していた。
その時、陽平は駆け抜ける俊敏な馬を見落とした。
その時、詩子は午後四時の只中に立ち尽くした。
その時、滝也は電気椅子で死刑執行を待ち続けた。
その時、たしかに世界は灰の水曜日のまま静止していたのだ。」
トミー・トランティーノという人が、刑務所で服役中に書いた詩や、彼のドキュメンタリー映画のことが大きな役割をもって出てくる。
トミー・トランティーノ
洋平が好きやというコバルトヤドクガエル。こんなきれいなカエルがおるねんなあ。
コバルトヤドクガエル
「髪がざねりざねり」っていう表現も気に入った。
「美代子の満開の下」は、坂口安吾の「桜の森の満開の下」へのオマージュなんかなあ。これはようわからんかった。
これからも楽しみな作家さん。
三角みづ紀
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