初芝居は、新橋演舞場の壽 初春大歌舞伎。
夜間作業工程は、諸機資材搬出入有で、木金土は残土搬出も。 トレーラーによる資材搬入、仮置と先月と同じ。
建物が前回よりさらに高くなってきた。
その横の新しいビルに、立ち食いそばのチェーン店「富士そば」歌舞伎座前店ができてた。12月16日にオープンしたみたいや。
裏手で営業してる歌舞伎そばさん、大丈夫かな。
演舞場には、新春公演で大入の積樽が飾られてた。昨年と同じ大関のお酒。
ロビーには、連獅子の羽子板。
富十郎さんが亡くなりはって1年が経つんやなあ。
「五世中村富十郎 思い出の舞台」として、写真パネル展示と遺影を飾った祭壇があった。
「矢の根」は初めて観る。
三津五郎さんの五郎が、仇討ちに備えて、元旦から大きな矢じりを砥石で研ぎ始める。
口にするのは、おせち料理の言立て。
「虎と見て 石に田作り かきなます、矢立の酢牛蒡 煮こごり大根、一寸の鮒に昆布の魂、たとわば祐経せち汁の、鯨の威勢振るうとも、われ鯱鉾(しゃちほこ)の飾り海老、赤えは親父が譲りの面」
次に、七福神をこき下ろす悪態。
大黒さんは、頭巾を脱がないので無礼者だとか、恵比寿さんはいつも鯛を抱えてる脇の下が、うそぎたないとか。
大薩摩さんからお年賀に宝船の絵をもらったので、五郎が砥石を枕にその絵を敷いて寝ていると、兄の十郎が夢に出てきて工藤に捕まってるから助けてくれという。
五郎は、後見さん二人に太い仁王襷を締めなおしてもらって、十郎を助けに飛び出す。
通りかかった大根を運ぶ馬を農夫から取り上げ、大根を鞭に見立てて、花道を駆けていく。
お正月にぴったりの、元気が出る芝居やった。
「連獅子」は、富十郎さんの一周忌追善舞踊。
親獅子に吉右衛門さん、子獅子に富十郎さんの忘れ形見 鷹之資くん。
6年生の鷹之資くん、重心も低く、ていねいな踊りで、立派に勤めてはった。
観てるうちに、本当の子獅子のように思えてくる。
吉右衛門さんの親獅子も風格たっぷり。
すごく感動した。
鷹之資くんの毛振りは、とってもきれいやった。
冨十郎さん、天国で目を細めてはるやろうなあ。
錦之介さんと又五郎さんの宗論も楽しめた。
「め組の喧嘩」も初めて。
積もり積もった日ごろのうっぷんがあったんやろうけど、しょうもない理由で大喧嘩が始まる。
藤間大河くんの倅又八が、かわいかった。
菊五郎さんの鳶頭・辰五郎父さんの真似をして、威勢よく座る姿がなんともいえん。
江戸の火消と相撲取りの喧嘩は威勢がよくって、迫力がある。
でも、ちゃんと限度をわかって喧嘩してる。
鳶は鉄製の鉤のついた鳶口を持ってるけど、それで相撲取りを傷つけたりはせん。
相撲取りも、鳶を捕まえてもめちゃくちゃなことはせん。
そこへ梅玉さんの喜三郎が仲裁に駆けつけて、幕になる。
今年も、歌舞伎でいろいろ楽しませてもらえそうや。
壽 初春大歌舞伎 夜の部
一、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)
曽我五郎:三津五郎 大薩摩主膳太夫:歌六 馬士畑右衛門:秀調
曽我十郎:田之助
二、連獅子(れんじし) 五世中村富十郎一周忌追善狂言
狂言師右近 後に親獅子の精:吉右衛門 狂言師左近 後に仔獅子の精:鷹之資
僧蓮念:錦之助 僧遍念:又五郎
三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ) め組の喧嘩
品川島崎楼より 神明末社裏まで
め組辰五郎:菊五郎 お仲:時蔵 尾花屋女房おくら:芝雀
九竜山浪右衛門:又五郎 染井町藤松:菊之助 伊皿子の安三:松江
背高の竹:亀三郎 三ツ星半次:亀寿 おもちゃの文次:松也
御成門の鶴吉:吉光 山門の仙太:男寅 倅又八:藤間大河
芝浦の銀蔵:桂三 神路山花五郎:由次郎 宇田川町長次郎:権十郎
島崎楼女房おなみ:萬次郎 霜月町亀右衛門:團蔵 江戸座喜太郎:彦三郎
四ツ車大八:左團次 焚出し喜三郎:梅玉
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