星の髪飾り

星の髪飾り

2007/01/09
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 最近はこうだ。 何をしようと思ったんだっけ? より始末が悪い。

残りのハーブティーを一気に飲んだ。 そして雄二の手紙を仕舞った箱を、クローゼットの

上の棚に戻した。 

的を目指す・・・・・・目的。 こうしてクローゼットの整理整頓が忘れさられた。



 携帯電話の着信音が鳴った。

裕子はこの物体を「くちばし」と呼ぶ。

ここにも、研究、技術、生産の恩恵が存在する。 例えば電車を降りると、多くのくちばしが

一斉に耳に向かう。 そうして口から七センチ程はなれた、相手のくちばしと繋がる。

あるいは、手の中のくちばしは、遅くても数十秒で目的の扉をノックする。



「受信中」

 くちばしを開いた。

「チワーッス! 今度のバンドの曲♪、ポルノにすっから。 ヨロシク! 」

 新機種に変えたばかりに、彼等彼女等におもちゃにされて、できあがった着信音。

それでもこの頃、ワンタッチでくちばしが開くことを知ったから、耳も脳も胸の表面も

イライラしないで済む。

(ポルノって何? オバサンにはわからない。 グラフィティー? ん? ポルノ雑誌?)

「返信」

「こんばんは。 ちゃんと挨拶できないの? また、うざい!とか言うんでしょ? 

ポルノ? なんの事かわからないんだけど。 楽譜じゃないよね? 」

「受信」

「マジ?! それってヤバくない? 足腰より、頭、大丈夫? ドラムって太鼓じゃないしー」

(失礼な! )

 少し穴の空いたスリッパの先に、思わず力が入り、裕子はバランスを崩した。

そうして、くちばしをもったまま前につんのめった。

採用年齢の上限を誤魔化した後ろめたさと引きかえに、つつましやかな時給に涙を飲んだ

週4日のパート先。 レストラン「街路樹」

 大沢竜也は、そこで働くアルバイトの学生だった。


・・・・・・・・・・・・・・香乙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 世代、毎日のアップには訳がある。 けれど、穏でいってるから大丈夫。
仕事もはじまってない。 頭が回転する時はあまりないから、今はチャンス。

 昨夜、時々写真をお借りしているしっぽ2さんのページへ行った。
そして、1月8日の日記「追憶」の文字から辿って、以前訪問させてもらった方の
息子さんの文章に出会った。 
そこには、日頃私が息子に言っていた、あの言葉があった。

「あのね、もし、お母さんに何かあったら・・・・
ほら事故とか突然の病とかで意識がなくかるとかあり得るでしょ? 
年齢だけじゃないよ、ほら、○さんも、○さんも私より若かったでしょ! だからね・・
 何かあったら、ここの仲間が心配するから、その時はあなたが伝えるんだよ。 いい?
母は・・・・ました・・ってね」

 たぶん私より若いその方。 突然逝ってしまった。 前日まで日記を書いていらした。
息子さんは、会ったこともない仲間に「母がお世話になりました」と感謝の言葉を綴っていた。
しっぽ2さんは「出会いも突然・・・別れも突然おとずれる・・・」 と。 
ブログを続ける・・・・そういうこともひっくるめて、しみじみ考えさせられた。
「ご冥福をお祈り致します」 


                        撮影 SOUさん





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最終更新日  2007/01/09 06:43:38 PM コメント(11) | コメントを書く


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