星の髪飾り

星の髪飾り

2007/01/08
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 多くを語らなかった後輩の雄二。 そんな彼の手紙は凄く自然で、まるで七色の海を真ん中に

置いて、向かい合って話しているようだ。 

普通と言えば普通。 普通の基準が今ひとつだけれど、普通のわりに突然「留学」と言って

陸を蹴って、飛び立ってしまった。 

ロストゼネレーション、バブル崩壊時期に少年時代を過ごした世代だ。 

前向きな青年、平凡と普通の中にこそ潜んでいる日本の宝。


 主婦を長い間続けていると、知らない間に守りの体制になっていく。

新しいものへのアクセスに、少々臆病になる。 

体裁や人並みという言葉で、先細りのなりがちになる。 裕子はそれを好まない。 

今、時代と共にそういう思考の流れはある。 

 裕子が生まれるずっとずっと前、平均出産数五人、平均寿命四十九~五十歳だった頃、

家事にかける時間は十時間以上。 子育て終了、一息つく間もなく死を迎える時代もあった。

子供を生んで育てる為に生まれたような・・・・・・ああ、たぶんこの時代に生まれた女性は

天から「抜擢」された方だ! きっとそうだ。

 高度経済成長期、電気製品普及等で女性のライフスタイルが転期を迎え、家事労働急減。

平均出産数二人。 女性平均寿命七十五歳位。 子供の手が離れて三十五年が残される時代に。

 そして今、伸びたのは、裕子のジャージズボンのゴムだけじゃない。

平均寿命も十年延びた。

レトルト、冷凍食品のお陰で、男女平等のお陰で、フルタイムで働けない不況のお陰で、

主婦に与えられた第二次ステージの時間も・・・・・・ 

「さあ、どうぞご自由に使って下さい! 死ぬまで生きられます、存分に! 」

 健康でありさえすれば。

 政治がよどんでなければ。

 格差社会が加速しなければ。

そして今、増えるのは皮下脂肪ばかりではない。

医療、介護、年金の自己負担。 

離婚、高齢者、ニート、いじめ、虐待、自殺、アレルギー、ストレス。

減ったのは年収と社会保障。 追加して品格、威厳、誇り、対話、けじめ、ナチュラルキラー細胞。

 うろたえたって、今日も地球は回っている。

たこ焼き器の中で「ホット! ホット! 」と言いながら、コロコロと回っている。


                        撮影 しっぽ2さん






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最終更新日  2007/01/08 08:06:15 PM コメント(4) | コメントを書く


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