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2007/11/03

｢永遠に」　１６　「豚の鶏のお出迎え」

(6)

カテゴリ：カテゴリ未分類

【ねえ、お母さん。お父さんが死んだ後、真沙母は辛かったと思う・・・その後私は、お母さんが生まれ育った大谷の家で暮らす事になったの】

　山肌におりなす雪占は、自然の息吹をたっぷりと吸い込んで、柔らかく光る。
多希子を育てることになった良子は、いつも朗らかな笑顔を絶やさない働き者だった。　多希子はザルを持って畑に向かう冴の後ろをついていった。　鶏小屋の前にやってくると、モンペの紐を結びなおした冴は、よいしょ！と言って腰を屈めた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「タッコ、生みたての卵だに。ぬくといに」　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ふんとだ！ぬくとい」
　新入りに驚いた鶏は、突然コッココッコと騒ぎ出し、羽や糞が付いた棚に避難した。　　　　　　

「ああびっくり！　卵の当番になったタッコだに・・・どうぞよろしく。　明日からは驚かんでいいでね」　　　　　　　　　　　　　

　豚小屋では、三頭の豚が大きな鼻を鳴らしていた。　おまけのような尻尾をつけた子豚が、格子の隙間から鼻を出した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「く、く、臭い！タッコは卵が落ちるで、鼻をつまめん・・・」　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　photo　by しば桜さん

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最終更新日 2007/11/03　09:21:28 PM
コメント(6) | コメントを書く

■コメント

かおとさんへ

なにわっ子さん

良かった・・
心の行き場が無いのは辛すぎるから。
私の中の醜い気持ち、全部蒸発して欲しいって思うことあります。

タッコちゃんの元気、少し分けてもらおう！
(2007/11/03　08:12:52 PM)

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Re:｢永遠に」　１６　「豚の鶏のお出迎え」(11/03)

fellow さん

新しい生活が始まったんですね。
淋しいけれど、違う環境が紛らわせてくれるのかしら。
でも、身内に守られてることは幸せなことですよね。
(2007/11/04　11:38:29 AM)

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Re:かおとさんへ(11/03)

恵　香乙さん

なにわっ子さん
＞良かった・・
＞心の行き場が無いのは辛すぎるから。
＞私の中の醜い気持ち、全部蒸発して欲しいって思うことあります。
＞
＞タッコちゃんの元気、少し分けてもらおう！
-----
タッコちゃんも元気をわけてもらっていました。　
ありがとう（＾＾） (2007/11/04　07:13:02 PM)

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Re[1]:｢永遠に」　１６　「豚の鶏のお出迎え」(11/03)

恵　香乙さん

fellowさん
＞新しい生活が始まったんですね。
＞淋しいけれど、違う環境が紛らわせてくれるのかしら。
＞でも、身内に守られてることは幸せなことですよね。
-----
そうかもしれませんね。両親はいなくても身内ですからね。幸せかもしれません。 (2007/11/04　07:13:44 PM)

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Re:｢永遠に」　１６　「豚の鶏のお出迎え」(11/03)

男前のお姉さんさん

ブタもニワトリも歓迎してくれたんやわ。

身内が　いやな雑音を　拭い去ってくれるし、
温かい気持ちで接してくれるから、
小さいながらも　無邪気を通してくれる。
いいもんですね。 (2007/11/05　12:45:30 PM)

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Re[1]:｢永遠に」　１６　「豚の鶏のお出迎え」(11/03)

恵　香乙さん

男前のお姉さんさん
＞ブタもニワトリも歓迎してくれたんやわ。
＞
＞身内が　いやな雑音を　拭い去ってくれるし、
＞温かい気持ちで接してくれるから、
＞小さいながらも　無邪気を通してくれる。
＞いいもんですね。
-----
そうやね。　なるほと・・・無邪気になれるのは、そういう心根があったからだね。 (2007/11/05　06:44:02 PM)

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