星の髪飾り

星の髪飾り

2007/12/09
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「まだ出てこんね。 あっちに咲いてた山吹の花を取りにいかん? それを採ったら先に帰ろう」


 興奮して喋り出したら止まらない多希子が、ようやく静かになって洞穴から姿を見せた。
「もう、二度とおまえと遊ばんぞ!」
「私も遊んでやらん!」
 顔のあちこちに土を付けたふたりは、黒くなった膝小僧をばたばた叩いて後味の悪さを誤魔化した。
「あいつら、帰ったなあ」
 木々の隙間をぬぐった光が広隆の顔にあたり、黒光りした額から汗が流れていた。 
前髪が庇のようになった多希子は、広隆にくるりと背を向け、威勢よく歩き出した
「お、おい待てよ!」
 ところが鋭い踏み込みの後、目の前で多希子が消えた。 正確には消えたのは下半身で、おそるおそる近づいた広隆の膝の辺りに、河童に良く似た多希子のしかめっ面があった。 
「お、おい、大丈夫かあ・・・」
「何が可笑しいんな! 痛いんなタッコは!・・・骨が折れたかしれん、死ぬかしれん」                                  
 広隆は背中を向けてしゃがみ込み「おい!」と小さな声で言った。 そして気弱になった多希子を負ぶって抜群の安定感で歩き出した。
「重い?」
「オキャン!」(おっちょこちょい!)


 篤と弘子が洞穴の前に戻ってきた。 
まるで小鳥が囀るような声で、山吹の花を嬉しそうに見つめる弘子に、篤はしばし見惚れていた。

「あれ?ない! 穴が・・・壊されとるぞ!」
 篤が宝隠しの目印を必死に探した。
「ああ、記念が、記念が壊れとる。 篤君と掘った穴が・・・」
「うー、誰か落ちたな」  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かおと・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一大決心、2007年師走

 12年程避けていた検査がある。 胃、これだけはスルリ!と通り抜けてきた。

「この検査をするならオペをして胃を開いて見て貰う方がマシ! 」と思う程辛かった。

その後に起こった病(持病)で、主治医も「・・・しなさい」「した方がいいですね・・・」に。 

 今、鼻からできる胃カメラ これにトライしてみようと思う。 主治医は消化器系と心療内科の専門医。 同歳女医さん。 なが~いお付き合い。 



     12年前、慢性胃炎だった。胃下垂も。

        気になる=ストレス=胃に悪い=症状が出る=気になる


            画期的な検査法開発、ありがとう。

花粉症、、大丈夫かな。 検査不可?なんてイヤ!クシャミがでませんように(--)



      「師走は、正月より自分がいい状態にいること」

   先日言ったあれも、すっきり思い残すことなく、年を越そうと!(ここで言い聞かせるんです)

注ぐ女.jpg

            「牛乳を注ぐ女」 オランダ

 帰宅した家族の一員が、この絵ハガキを私に見せてくれました。
「ああ、牛乳を運ぶ女・・・」と言った(らしい)しょんぼり 思考記憶回線乱





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最終更新日  2007/12/09 07:59:33 PM コメント(14) | コメントを書く


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