+蒼い水溜り+

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April 12, 2005
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揺り籠


片翼をもぎ取られた哀れな小鳥
血の滴る背の痛みを押し殺して幾度なく広げた翼

宙に見えるのは闇ばかりで光など何処にもなく
小さすぎる其の身体に気付く人さえもなく
孤独に押し潰されそうな心に鍵をかけて

私はまだ生きている

世界にはもう春が走り暖かさだけが増すのに
小鳥は降り積もった雪に未だ溺れて眠る

そうなってまで何故に生きようと足掻くのか

光などなくともこの翼はまだ飛べると信じてる
それはまるで言い聞かせるように神経に木魂する
裏切りの剣に刺し抜かれた胸を抱きしめ口を付く笑み

前に見えるのは定まった果てしない路で
見える最終地点は結局死という果敢無い結末
意思や感情さえも無用と捨てられるそんな世で

私はまだ生きている

小鳥は未だ鳥籠に囚われて動けないのに
時は巡り 人は己さえ失う
生きる意味さえ薄れるこの世界で


光などなくともこの翼はまだ飛べると信じてる
全ては願望と錯覚の中で作り上げた幻想
それでも信じるしか脳のない孤独な小鳥は

生きる事しか出来ずに泣くの

目を見開けば闇ばかりのこの世界で


己の存在意義までも消え去るこの人込みで
小鳥はいつも泣いている 小さな声で

光など見えずともこの翼はまだ飛べると信じてる
その不可能さに気付ける程の精神はまだ備わらない小鳥
全て叶わぬと知ったとしたら
小鳥はもう足掻くのをやめるだろう

優しさと愛情を呼び続ける小鳥に
悪魔と死神がそっと歩み寄った

硝子の瞳を目蓋で堅く閉ざさせて
小鳥は永久の眠りに付いた

それでも小鳥は未だ夢を見続けている
光など現れない永久の闇の中で翼を広げている
いつまでも出口を待って泣き続ける
雪の降り積もった大地で凍えて朽ちた小鳥

生きるしか脳のない小鳥

どんなに死に近くなれども死ねない心



その想いはまるで私




by、睡姫+迷蝶+





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Last updated  April 12, 2005 08:41:13 PM
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