迷子の月

迷子の月

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November 11, 2005
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テーマ: ポチ日記(490)
カテゴリ: 月葵とポチ
ネットカフェに着いた私達。

ポチくん初めての場所に戸惑っているのかキョロキョロしている。

ペアで入れる所を選んだのだけど、結構広くていい感じ。

「飲み物取りに行く?」

「うん」

ドリンクコーナーへつくと、各自好きな飲み物をグラスに注ぐ。

「ポチくんの好きなソフトクリームあるよ。食べる?」

「うん。どれに入れるの?」

「これ」



「これ・・?」

「そう」

ポチくんはカップを手に取りクルクル回しながらアイスを入れる。

「ん?上手く行かない」

ポチくんは、大好きなソフトクリームを好きなだけ食べられると知って嬉しそうだ。

(* ̄∇ ̄*)エヘヘ


私はコンポタとカプチーノ。

ポチくんはソフトクリームとフルーツジュース。

何だか不思議な組み合わせだ。


ポチくんはこれからご飯を食べる事を考慮し、少なめに持って来たらしい。

部屋に戻ると、隣には男性二人がいるのか声が聞こえてくる。



「うん」

暫く悩んだ後、ハンバーグセットにしたポチくん。

やっぱりお肉好きだね。


仲良く並んでパソコンの電源を入れる。

「月葵ちゃんはネットする時って、主に何に使うの?」



ΣΣ( ̄◇ ̄;)!ハウッ!?

「調べ物とかかな~?」

「そうだね。調べ物とかお勉強とか?」

(;´▽`A``ほっ

「そうかぁ~」

まさか、ポチくんとの出逢いから今までの出来事をブログにしてるなんて口に出して言える訳がない。

言える訳ないっつーの!


ポチくんがパソコンに詳しくなくて良かった~。


***


「この四角の空白の所に、知りたい物の単語を入れて検索してみて」

「ここ?」

「そう」

「・・・・」

ポチくん考え中。

「ポチくん。なにを知りたいの?」

「え?」

(* ̄∇ ̄*)にこぉ

「・・・?」

「月葵ちゃん。書き込みっていうのは?」

「書き込み?見てみる?」

「うん」

適当に探したらグラビアアイドルのバナーがあったので、私はそれををクリックした。

「これが、この子のブログ。日記ね?」

「うん」

「で、この人が仕事の事とか、毎日あった事なんかを日記に書くのね?」

「うん」

「写真とかも入れられるの。ほら」

「あ、ほんとだ」

「行った場所の写真とか、その日食べた物とか入ってるでしょ?こういうのも、入れたかったら入れられるんだよ」

「うん」

「これを読んだ人がこのアイドルの日記に対して何か言いたい事っていうか・・まぁ何か伝えたい事があったら、ここを押して文字を入れるの。そうすると書き込まれるという訳」

`s(・'・;)エ-トォ ...

「そっかぁ。これが書き込み」

「何となく分かった?」

「うん・・」


(ーー;)


何だか目が乾く。

「ポチくん。暑くない?」

「暑い。暖房効きすぎだね」

「目が乾くなぁ~」

「うん・・」

そんな調子で適当な所を覗いていると、ハンバーグセットがやってきた。

「あ、私の名前でオーダー入ってる」

「そうなの?」

「うん。しかも・・ライス大盛なのに、何の疑いもなく私に渡したね。あの人・・」

「そうだよね~?」

注文したのは男のポチくんなのに、私の明細に入ってた。

それはいいけど、カップルで来て、一人しか食事を頼まないのに、女がライス大盛で頼んだと何の疑問ももたない店員さんが凄い。

私、大盛なんて食べないですからね~!?

ちょっと切ない・・

ご飯を食べながら少し休憩。

飲み物がなくなっていたので、ポチくんをその場に残し私が取りに行った。

「ポチくん。何がいい?」

「お茶と、アイスも良い?」

(* ̄∇ ̄*)にこ

「アイス?」

「うん♪」

「分かった。待っててね」

「ごめんね?行ってもらって」

「ううん。じゃね」

ここに来てアイスなんて食べた事なかったので、ソフトクリームをカップにグルグル巻きながら入れるのに一苦労。

止めるつもりが間違っておもいっきり出してしまい、アイスがカップに大盛になってしまった。

だけど、ポチくんにそれを渡すと嬉しそうな顔。

ほんとにアイス好きなのね~。

毎日食べたいくらい好きなんだよね。

太るよホント。

夕飯少なくしても、アイス食べてちゃ良くないよ?ポチくん。


夕飯を済ませ、再びパソコンと向き合った。

チャット部屋を覗いたり誰かのHP見たりしていたけど、あんまり積極的じゃない。

「ポチくん。何か見たいのあったらここに入れてみたら?」

「・・・・」

(* ̄∇ ̄*)にこぉ

なに?この笑顔は。

「これからここで見る事は忘れてね?ね?忘れて?」

「・・・なんで?」

( -_-)ジー・・

「え?・・」

(;´▽`A``

「分かった。好きにしていいよ。そこまで子供じゃないから」

私が言うと、手を握りごめんね~と誤った。

謝るぐらいならそんな事するなっての。

私が見てるとやりづらいだろうと思ったので、ポチくんに背を向け畳に転がりクッションを抱っこして目を閉じた。

アレルギーの所為で鼻水が出、ぐずぐずしているとポチくんが泣いているとでも勘違いしたのか

「ごめんね~」

と言いながら寄ってきた。

「なに?大丈夫だよ。アレルギーだから」

「うん・・」

安心すると、慣れない手つきで検索している。

ポチくんが見たいサイトなんて、大体検討がつく。

おおかた、『熟女』か『人妻』だろう。


ったく・・ポチくんて、なんでそんなにオバサン好きなんだろう。

憧れとか言ってたけど。

そんなにオバサンが良ければオバサンと付き合えば?

自分が年とったらオバサンより若い子が良くなるくせにね~?

私だったら若いこの方がいいけどな。

お肌もスベスベだし、ツヤツヤしてる。



今更、漫画を持ってきて読む気にもならなかったので、退屈そうにごろごろしているとポチくんが私の体をつついて、いたずらしてきた。

背中でも出ていたのか・・?

ポチくんの会社の携帯に電話がかかってきた。

「あ。先輩だ」

「ボックスはあそこだよ」

「うん」

ポチくんは部屋を出、電話をしにボックスへと急いだ。

つまんなーい。

少しして戻ってくると

「今、先輩は業者サンと飲み屋にいるんだって。もう少ししたらそこに行かなきゃならなくなっちゃった」

「どうして?」

「会社の金庫番、俺なの。だから、俺がいないと飲み屋の支払い出来ないから店を出られないんだよ」

「そうなんだ・・」

時間を見ると、ここに入ってまだ1時間半くらい。

「ごめんね?たまに早く終わったから、少しは長くいられるかと思ったのに・・」

「うん・・」

「先輩に、今実家に来てるって言って、少し時間稼ぎしちゃった。でももう少ししたら行かなきゃ・・」

「うん」

「月葵ちゃんに車で待ってて貰う訳には行かないもんなぁ~」

「妹です~なんて言い訳通じないよね?」

「え?」

無理だよね。

当たり前か。

いくら若く見えるとはいえ全く似てないし、年下で童顔のポチくんの妹には無理がある。

あ~あ、しょうがないなぁ。

済まなそうに謝りまた検索。

「月葵ちゃん。温泉調べるにはどうしたらいいのかな?」

「温泉?」

「うん。雪が降る前に行こうか。一回入ってその辺ドライブして・・」

「じゃ、ここに県名入れて検索してみて」

「うん」

入れると、地図が出てきた。

「この辺は雪、まだ大丈夫かな?」

「多分。でも、いつ行くの?」

「えっと・・早い方が良いよね。月葵ちゃん。いつなら大丈夫?」

「うーん第二だと温泉には入れないと思う」

「第1か第3かなぁ?」

「第2以外か。分かった」

「・・でも、ポチくん温泉好きじゃないのに、どうして行こうって思ったの?」

私は別に温泉が大好きな訳ではない。

その証拠に、もう何年も行ってないし、ポチくんに行きたいなんて言った事もない。

コテージとかにお泊りして、一緒に料理したいなぁとは言ったけど。

だから、なんで言い出したのかよく分からない。

だって、行ったとしても一緒に入れる訳じゃないしね。

「え?」

「(私に対する)サービス?」

「サービス?`s(・'・;)エ-トォ ...そういう訳じゃないけど・・いつも仕事終わってからせかせかしてるから、少しゆっくり出来たらいいかなって」

いい所を上手い具合に探すのは時間がかかりそうだし、本屋で探した方が早いかもしれないなぁ。

「ポチくん。ここで探すと時間かかるから、本屋さんで探したほうが良いかもしれない。宿泊ならネットで探した方が安い所あると思うけど・・」

「そうだね。本屋の方が早いね」

余計な事言っちゃったかな?


***


その後、ポチくんはまたエッチなサイトの検索を始めた。

だけど、暫くして気が済んだのか私の横にごろんとなってきた。

「どしたの?」

「うん~目が乾く・・」

寄り添い私の手をなでなでしながらポチくんは言う。

「でも・・こういうのも良いよね?」

「うん?」

「いつも暗い車の中だから、明るい所でこういう風に寝そべって手を握ってるだけでも良いよね♪」

「そうだね。温かいし」

「・・・・」

「・・・?」

ゆっくりと私を抱き寄せ、軽くキスをしてきた。

いいのか~?こんな所で・・?

(>_<)


入り口に隙間があるのでそこから見えてしまいそうだったのだけど、良い具合に隠れて見えないようになっていた。

なので、ポチくんに求められるまま静かに静かに?何度もキスしてしまった。

店員さんごめんなさい。

でも、キスしかしてないので許してね?


そんな事をしていると、先輩から催促の電話がかかってきた。

「あ、早く来いって催促だ」

そう言い、またボックスへ電話しに行くポチくん。

もうタイムリミットかぁ。

しょーがないなぁ。

あ、ポチくんが戻って来た。

「先輩、金がないから店出られないって」

「そうなんだ。じゃ行かなきゃね」

「うん・・」

優しくキスするポチくん。

「また来ようね」

「うん」

「ごめんね?バタバタしちゃって」

「ううん」


***


お会計してお店を出ると、外は大分冷えていた。

「寒いね~」

「寒いね」

「ポチくん寒くないの?」

「寒いけど、そんなにすごくっていう訳ではないかな」

「そっかぁ」

ポチくんの車に乗り込み、また温泉の話。

「年末だから、部屋は取れないよね?」

「どうかなぁ・・?」

「大広間とかで皆と一緒に休む?」

「う~ん。一回入って来るだけでもいいかなぁ?・・」

やっぱりそうなるのか。

温泉なんてどーでも良いけど、ポチくんが私を喜ばせようと考えてくれたのだから喜ばなくちゃ。

・・そういえば。

昨日のメールでは明日逢える?ってメール来てた事を思い出した。

聞いてみよう。

「ところで、明日はどうするの?今日逢ったけど」

「明日。明日は・・逢おう。逢った方が良い」

(*^-^)

何きっぱり言ってんの?ポチくんて、時々変な事言うよね~。

逢った方が良いって?

私がむくれるとでも思ったのかな?

いかんいかん。

思い込みはやめよう。


( *^)^*)チュウ

結局、ポチくんの一言で私達は次の日も逢う事になったのだった。





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Last updated  November 17, 2005 10:21:08 PM
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