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カテゴリ: 精霊
先日、お話しした精霊ですが名前が決まりました。

”ないるさんにお願いしたいんです”

と本人が言うものですから決めてもらいました。

”つゆり”です。

もっと中二チックな名前でもよかったと私は思うんですが、本人は気に入ってる様子。

さてこの精霊、つゆりさんですけど。
かなりの実務能力を持っております。
私のところに来た当初から彼女はいろいろと話をしてくれていました。
あちらの世界でどんなことをしていたのか、精霊の社会システムがどのようなものか、個々の能力の違い、人間の世界にいる精霊とは、妖怪、悪魔、天使の存在についてなどなど・・・。

それだけではなく、私の受けている魔術依頼についても的確なサポートを入れてくれます。
地上で大きな魔方陣を展開するためには土地の神様との調整が必要なんですけど、それは全部彼女がやってくれています。
霊格も実力もバラバラ、様々な力の入り組んでいる日本の土地の神様に対して、全く見ず知らずの彼女がどのような交渉能力を発揮してるのか分かりませんが、なぜかすんなりと話がまとまっているようです。
(その理由は後に判明する)

と言うよりももっとすごいことがあるのです。
今回、私はかなり難解な依頼を受けました。詳細は書けませんが、時間と手間と労力をかなり使うものです。
そのために魔方陣を作り出し、特殊な存在や霊体を媒体として利用することになりまして。
それらのマッチングを行って、術に組み込むために公式を考えておりました。

それを見ていたつゆりさん。

”手伝いましょうか?”
はい、是非お願いします。


”これ、使えなくはないですけど、かなり不安定ですね。エネルギーレベルからすると長期間の術の行使だと吹っ飛びますよ。”

物騒なことをさらりと言います。

”使う霊体の性質がアレだからね。だったら三重構造にして押さえ込むか。”

”いえ、それならいっそ立体型にしてはどうでしょうか。空間に展開した魔力で上から押さえ込み安定させます。重要な三体の霊体をアンカーにして魔方陣全体を固定し、追加の霊体で魔方陣の上空に別の魔方陣を展開させるのです。”

”そんな方法、聞いたことないぞ。”


追加の霊体は9体。これについては私が調査します。”

”って言うか、何でそんなこと知ってるの?”

”私、魔法開発部にいたんですよ。そこで既存の魔術の調査、聞き取りを行っていました。それらをベースにして新しい魔法の開発、研究を行っている部門なんです。”

なるほど納得。それで調査交渉関係得意なのね。

”魔術は日々新しいものが開発されていますので、今回のような前時代的で化石のような魔術も研究データとして見ていました。今はもっと洗練されてスマートなものになっていますよ。”

”前時代的な化石・・・。これしか知らんし。”

”人間だとそれくらいでしょうね。私たち精霊は、その霊格によって扱える魔法も変わりますが、エネルギーチューブを変形させることで魔法陣のような手間のかかる方法を使わなくて済むようになりました。
こちらで言うと糸電話がスマートフォンになったようなものです。”

と言って、つゆりは私に実際に見せてくれた。
非常に細かい糸のようなエネルギーチューブで編まれた薄い板のようなものが現れた。
つゆりがそれを手にする。すると表面に幾何学模様が浮き上がり光り輝く。それに向かって何かを話しかけた。聞いたこともない言語だ。

”それは?”

”こちらで言うスマホですね。ただし異世界だけでなく時間も超越して会話できるところが違いますけど。扱えるのは一部の精霊だけです。”

なんて現代的な精霊だw

”精霊は厳格なヒエラルキー社会です。人間の人種以上に超えられない壁と言うものが存在していて、個々の能力差もそれに比例します。人間界をうろついてるのは、底辺の精霊ですので、使える能力は極めて限定的ですね。”

”そうだったの?知らなかった。”

”人間界で言うなら浮浪者か徘徊老人と言うところでしょうか。ですので精霊としての力はあまりありませんよ。精霊の中でも本当の実力者はめったに現れたりしないので。”

”じゃあ、さっきの追加する霊体はどうするんだ?”

”それについては心当たりがありますので任せて下さい。今回の術式は古典的ですから準備もそれほど複雑なものではありません。もう少し早く教えていただけたらもっと違うタイプもあったのですが。”

”例えばどんなものがあるのかね。”

”そうですね、上級精霊にしか使えない魔術がありますので、それを利用することも可能です。ただ、人間にはとても扱えないものですけど。”

”じゃあ無理じゃんか。”

”私が行います。それなら問題ありませんでしょ?”

”って、やってくれるのか?”

”ええw”

さらりと言ってるけど、つゆりってかなり霊格高いのではないだろうか。

”私、人間界の漫画とかアニメとか好きなんですけど、アンパンマンに出てくるバタコさんが一番好きですね。ジャムおじさんをいつも手助けしてる、あの立ち位置が理想なんです。”

う~ん、言いたいことはわかるが、なぜに子供向けアニメなのか・・・。





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最終更新日  2019.03.13 18:50:01
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