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そして、睦美もドレス姿のままピアノに。そんな睦美を優しい目で見つめながら。耀司を見て睦美、笑顔で頷いて。壮一郎、「いやいやいやいや。何と。」香奈枝、「凄いのね~~。ふたりでピアノ~~。」汐梨、ニコニコと、「はははは。」晄史、「こういう事が、出来る~~。」暁美、「小白川さん。」静まり返る会場内。麹屋たち、「こりゃ、中々どうして~~。」やがて…。小白川から…。神林、「おほ、この曲。」清水、「凄い。」芙美花、「あは。」陽平、「何とも。」壮一郎、「これまた。」そして…、睦美のピアノが…。善川と生野、「チャイコフスキー、ピアノ協奏曲1番。」「しかも…、アンサンプル。」彩未と万智、両手を顔の前で、組みながら、「凄~~い。」正に、2台のピアノが奏でるチャイコフスキー、ピアノ協奏曲1番のアンサンブル。清水、「何とも。…芸術。」景織子たち、「涙、出て来た~~。」ドレス姿の睦美。そして、礼服の小白川。正にアート。生野も珠里も有紀も奈織も彩未も万智も、「素晴らしい。」「素敵~~。」望月、「完璧だわ。」孔太、「凄ぇ~~~。」聞き入る主席者たち。麹屋に酒巻、「迫力、だ~~ねぇ~~。」「あぁ。」酒巻、「それにしても、高井戸さん、凄ぇや。こんな人を。」永光、「あぁ。まさかねぇ~~。」根岸、「感動しかねぇなぁ~~。なぁ、神林~~。」その声に神林、「あぁ~~。全く。」香奈枝と諒子、「はは。涙が出て来る。香奈枝さん。」「えぇ。えぇ。ほんと。凄い。」善川、「これほどまでに出来る。さすがは眞鍋さん、はは。」生野、ニッコリと、「全くです。」入瀬景波留美。景織子の母親である。「高井戸さん、凄い方とご結婚。」森崎麻里。こちらは千愛の母親。「ほんと、素晴らしい。」酒部由紀奈。こちらは詩乃の母親。「こういう人、いらっしゃるんですね~~。」顔を傾げながら、「羨ましい~~。」そして、「芙美花ちゃん、本当に良かった~~。ねぇ~~。先生~。」その声に清水、コクリと。そして笑顔で、「えぇ~、本当です。」景織子、芙美花に、「羨ましいぞこんにゃろ~~。」千愛も、「あ~~~ん。涙、止まんな~~い。」詩乃、「うんうんうん。」耀司、演奏を聴きながらに頭の中で。「…さすがに睦美さん、凄いや。」こちらも演奏を聴きながらに、芙美花、始終笑顔で。そして、頭の中で、「…うれしい~~。うれしい~~。私のママだ~~~。」そして…。思い出す、インフルの時の事。……芙美花、「私の…。…おかあさん、じゃなくって…。ママになってくれる…???」睦美も顔が火照っている。そして、鼓動が高鳴っている。睦美、芙美花に、「ママでいいの…???」芙美花、コクリと。「うん。…ママでいい。」睦美、芙美花を見つめて、「分かった。」その声に芙美花、自然に睦美の体に。睦美、その体を受け止めて。芙美花を抱き締める。ピアノ演奏を聴きながら芙美花、小さな声で、「…ママ。」演奏終了。途端に大歓声。「イェ~~イ。」そして、拍手喝采。「凄~~い。」ピアノ演奏が終了して、睦美と小白川、握手。ニッコリと。そして、出席者たちに一礼。再びの拍手喝采。「素晴らしい。」小白川、睦美に、「圧巻だったわ。さすが睦美。」睦美も笑顔で、「ありがとうございます。先生。」会場内からは、「ブラボ~~~。」穏やかになる会場内。そして…、再びバセット、睦美に2本足でダイブ。睦美、「はははは~~。バセット~~。ありがとう~~。」耀司もバセットの頭を撫でながら、「ははは。ありがと、バセット~~。」勝臣、「大絶賛。はははは。」MCの加賀美が、「それでは、次の準備まで、しばらくの歓談を…。お楽しみ、くださいませ。」神林、「さてと。」根岸、「だ~~な。」ひとつのテーブルの男性陣が…。壮一郎、「ん~~???」陽平、「なんでしょうか…。」香奈枝も諒子も、「あの方たち。」望月も、「ちょっと、私も。」万智と彩未、「え…???…望月さん…???」清水、「何…???」景織子たち、「ねね。芙美花~~。」その声に芙美花、口を真一文字に。そして目を真ん丸に、「うん…???…へへぇ~~。」これは、立っての芙美花のお願い。なのであった。結婚式の2週間前…。芙美花、睦美に、「ねね、お願~~い。」汐梨、「うん。いいんじゃない。」耀司も、「はは。いいかも~~。」睦美、「…ですね。」で…。会場内、ステージに運ばれてきた楽器と機材。清水、「え…???」景織子たちも、「うそ。」善川、生野に、「もしかして…。」生野、ニッコリと。「…かも、知れないですね~~。望月さんもいませんから。」珠里も有紀も、「あは。」事務局員たち、「まさか…。あは。cocolkyee~~。」そして…。楽器と機材のセットが整い…。晄史も、「いいねぇ~~。」誓、ニコニコと。「うんうん。」そして、晄史に耳打ちするように、「メンバーには言ってるんだけど~~。望月さんとお義姉さんにはまだ内緒。」真梨邑が加賀美に耳打ち。そして、MCの加賀美が…。「お待たせしました。」 ママでいい…。 vol,342. 2台のピアノが奏でるチャイコフスキー、ピアノ協奏曲1番のアンサンブル。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2025.06.29
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読者の皆様へ。日々、本ブログ記事をお読み頂き誠にありがとうございます。この度、作者、病気療養につき、しばらく本ブログを休載する事となりました。次回作、『ツインズ』は、作者、病気療養後に連載開始とさせて頂きます。ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。(__)
2025.07.01
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一番はしゃいだのが、さすがに芙美花の友達の景織子たち。「す~~ご~~。」「おっきぃ~~。」「おっきくて可愛い~~。」清水、「ふふ。久し振りに見たわ~~。」ヨシカワ音楽教室の面々も。生野、「いやいや、驚いた、中型犬ですか~~。」善川、「立派だわ~~。」珠里、「何とも、風格、ありね~~。」晄史と誓もニコニコと。暁美、「ほんとに凄いのね~~。しかも、大人しい~~。」「いやいや。中々どうして~~。」麹屋。小白川とココルキーの面々は、この時点ではまだセレモニーに到着はしておらず…。そして…。やがて挙式。バージンロードを今。出席者、見た瞬間に。「…奇麗。」「…ほぉ~~。」「…はは。」「…な~~るほどね~~。」「…うんうん。眞鍋さん、父親、いないから~~。」「…納得。」「…お兄さん…???…それとも、弟さん…???」様々に、印象が…。睦美とバージンロードで手を組んで歩いたのが…。晄史。壮一郎が、「ヨッ。はははは。」香奈枝、「おとうさん、シッ。」陽平も、「はは。天晴れ。」勝臣と麻沙美、そして芙美花。そして、芙美花の隣でバセット。芙美花、「奇麗だよね~~、バセット~~。」そんな芙美花の声にバセット、「クゥ~~ン。」そして…。披露宴。出席者、総勢35名。そして…、披露宴のMCを担当するのが、この人。睦美が初めて花柳での生ピアノ演奏の時の披露宴のMCを担当したフリーアナウンサー、加賀美結子(かがみゆうこ)。「それでは、新郎新婦、入場です。」そして…、ひと際、歓声とスマホが注がれたのが…。新郎新婦への花束贈呈。麻沙美とバセット。堂々たる風格のバセット。首には花の首輪が。麻沙美、叔父に、マイクに。「おじちゃん、結婚、おめでとう~~。」耀司、麻沙美にニッコリと、「ありがとう~~。」そしてマイクがバセットに。バセット、口に銜えた花束が入ったカゴを睦美に。睦美、バセットから受け取り、「ありがとう~~。」その瞬間、バセット。「ワン。」そしてまた2本足になって睦美にダイブ。睦美、そんなバセットを受けて止めて、「バセット~~。」その瞬間、会場内、「きゃ~~~。可愛い~~。」「おぉ~~~。」拍手喝采。芙美花、思わず、ガッツポーズで、「やった~~~。」景織子たちも、「凄~~い。」壮一郎、「ははは。大したもんだ。」汐梨も、「ヨシ。オッケー。さすがパセット。」暁美、「凄いのねぇ~~。」晄史も誓も、ニコニコと、「うんうん。」「さすがだわ。」善川と生野も、「凄いのね~~。」小白川、「話には聞いてたけど、凄い。」神林、「犬がここまで…。」麹屋、「はははは。うんうん。」そして…、その後はバセット、しっかりと睦美の傍で…。芙美花がバセットに、「よろしくね。」バセット、そんな芙美花に、敬礼するかのように、「ワン。」そして…。乾杯。祝宴。とにかく、ひっきりなしに睦美とバセットが絶賛。汐梨、「はははは。うんうん、いいぞぉ~~、バセット~~。」真梨邑も、「凄いんですね~~。圧倒だわ~~。」真梨邑にドヤ顔で、「でっしょう~~。ふふ。」景織子たち、「もぅ~~、感激の結婚式~~。」清水も感激で、「こんな結婚式、初めて~~。」芙美花、「はははは。先生、最初っから、スマホ~~。」そんな芙美花に清水、「だって、こんなの凄過ぎる~~。」清水、最初っからスマホでカメラのアプリを。プロのカメラマンも、随所で、「いいねぇ~~。」同じく、ビデオ撮影も、「中々~~~。」竹澤、「これも、ヒットねぇ~~。犬と一緒~~。」汐梨、竹澤に、「でしょ~~。ふふ。」そして…。結婚式恒例の…、余興であるが…。今回の結婚式では、特に出席者たちからのカラオケなどはなく…。しかも、リクエストもない…。けれども…。小規模の…、30数名の披露宴としての会場の広さとは異なり、誰もが会場入りの時に気付いた印象。…なのだが…。それに気付いたのがヨシカワ音楽教室の出席者の面々。「もしかしたら…。」ツインのピアノと、広いステージの設え。祝宴が盛り上がる中で、MCの加賀美、「それでは、これより、みなさま、初めから、この会場に入った瞬間に、あるインパクトが…。そういうのも、実は、会場にありますツインのピアノと広いステージ。まずは…。ご紹介します。新婦の睦美さんが幼少の頃からのピアノの恩師に当たります小白川亜耶乃先生。そして、新婦ご本人とのセッションのご披露となります。」会場からは拍手喝采。「凄ぇ~~。」「凄~~い。」「それでツインのピアノ~~。」景織子たちも、「うそ~~~。」その母親たちも、「凄~~い。」珠里に有紀、「んもぅ~~。ワクワク~~。」小白川、会場内に一礼をしてピアノに…。 ママでいい…。 vol,340. 花束贈呈。麻沙美とバセットである。堂々たる風格のバセット。首には花の首輪。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2025.06.28
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加賀美、「これより、新婦の睦美さんが所属するミュージックユニット、ココルキーの皆様です。」清水、目を真ん丸に、「え…???…新婦の睦美さんが所属するミュージック…。」ステージに上がるメンバーたち。途端に会場内から、「凄ぇ~~~。」「わ~~~。」「かっこいい~~。」メンバーたち、それぞれのコスチュームで。景織子たち、芙美花に、「え…???…何々…???」麹屋たちも、「おぃおぃ。高井戸から、何も聞いてねぇぞ。」壮一郎も陽平も、「一体…。」諒子、「なんともまぁ。」香奈枝、「ふふふふ。いいねぇ~~。」勝臣、頷きながら、「はは。うん」加賀美が続ける。「元々、ココルキーは、アマチュアバンドで、そのバンドに所属していた矢島孔太さんから、ヨシカワ音楽教室の今や、新婦の高井戸睦美さんと望月優茉さんに曲を依頼した事からの発展です。」清水、芙美花に、「あ~~。うんうんうん。芙美花さんから話があった~~。」景織子たちも、「あ。なるほど~~。」芙美花、ニッコリと。「そういう事~~。」加賀美、「そして…。そんなココルキーが、とあるレコード会社の目に留まり、その音楽性と楽曲。特に、新婦の高井戸睦美さんと望月優茉さんが手掛けた楽曲が認められ、晴れて、そのレコード会社と本契約。」一瞬、会場内、騒然。加賀美、続ける。「そして…。そのレコード会社が。株式会社ダイナムズ。」清水、目を真ん丸に、「株式会社ダイナムズって、あの…???…うそでしょ。」壮一郎、「いや。まさか。」陽平も、「ダイナムズと言えば。」加賀美、「そして…。そのレコード会社ダイナムズに所属している社員こそが。新婦、睦美さんの義理の妹さんであり、弟の眞鍋誓さんと眞鍋晄史さん。」加賀美が紹介する。誓と晄史、椅子から立ち上がりお辞儀を。ココルキーのメンバーもふたりに一礼を。会場内、「へぇ~~~。」「いやいやいや。」清水、「凄~~い。」加賀美が、「そして、今回。ふたりが作曲、編曲した曲、君の街へと。披露してくださいます。」麹屋たち、「いやいやいや。あのダイナムズと契約~~。凄ぇなこりゃ。」加賀美、「それでは、お願いします。」善川、「望月さん、凄いじゃない~~奇麗~~。」生野も、「えぇ。正に。」珠里たち、「望月さん、頑張って。」ステージ上、センターの、根岸。「こんにちは。ココルキーと言うバンドです。我々、今までアマチュアバンドとして活動して参りました。ただ、何か新しいエッセンス。と、いう事で、私の隣におります、望月優茉さんと、新婦の高井戸睦美さんに曲の提供を。」優茉、チョコンとお辞儀を。そしてニッコリと。根岸、睦美に、「睦美さん、ご結婚、おめでとうございます。」耀司と睦美、バンドに向けてお辞儀を。根岸、「今や、レコード会社ダイナムズ所属となり、邁進しております。聞いてください、新曲、君の街へと。」そして…。演奏されるや否や、あちらこちらで、「素敵~~。」「いいわ~~~。」壮一郎、「へぇ~~~。たまげたなこりゃ。」陽平、「中々じゃないですか~~、高井戸さ~~ん。」その声に壮一郎、「うんうんうん。」清水、「素敵な曲~~~。」芙美花も景織子たちも、「でしょ。」善川たちも、「素敵な曲~~。」生野、「中々ですね~~。」珠里と有紀、「何、凄~~い。望月さんと。」「うん。今や高井戸睦美さんとの。」ボーカルにサックスが重なる。生野、「かかかかか。中々どうして~~。望月さん、やるねぇ~~。」清水も、「サックス、凄~~い。女性で~~。」暁美、「かかかか。やるねぇ~~。昔、シンガーだった頃を思い出すよ。」晄史、母を見て、「ははははは。うんうん。」思わず誓、「え…???…お義母さん、昔、シンガー…???」晄史に、「私、聞いてないよ~~。」晄史、「かかかかか。話してないもん。」暁美、誓に、「昔の事だよ、昔の~~。」聞き入っている出席者たち。耀司と睦美、思いを寄せるように、曲に。「いい曲だ。」「えぇ。うれしい~~。」芙美花、「はは。また、涙、出て来た。いい曲なんだ~~、この曲。」景織子たちも、「うん。ねぇ~~~。」母親たちも、「何だか、癒されますよね。」「うんうんうん。」凡そ、4分少々。演奏は終了する。途端にまた、拍手喝采。小白川、「素晴らしい~~。うんうん。納得。感動は、人のこころをも動かす。これが睦美さんの編曲。新しい人生ね。」そして、隣の暁美に。「ね、おかあさん。暁美さん。」暁美、頷きながら、「全くです。先生も、これまで、睦美の事、ありがとうございました。」小白川、「あの、引っ込み思案の睦美さんが、今、こうして…。」暁美、ニッコリと。そして、自信を持って、「えぇ。…あの子なりに。…あの子なりの。…変わりましたよ~~。いろんな人たちに、恵まれてます。ありがたい限りです。」小白川、ニッコリと。耀司、始終、睦美に優しい目で。そんな耀司に睦美も朗らかに。汐梨、「さ~~て。そろそろ、エンディングだわ~~~。オシ。」全ての人に絶賛されながらの耀司と睦美。会場内は歓喜で溢れかえる。カメラマンはシャッターを押す。そして、ビデオマンはしっかりと撮影。胴上げはされずとも全員からのハグ。睦美は笑顔満載。拍手が絶えない。そして…。最後に…。コンフェッティシャワー。睦美、女性陣からのハグ。そして…。最後に。芙美花、睦美の前に、そして睦美目掛けてのコンフェッティシャワー。睦美、笑顔満面に、「わぁ~~。」芙美花、睦美に、ニッコリと。「ママ~~。」そう言いながら睦美をハグ。そんな芙美花を睦美もハグして、「うん。ママ、ありがとうだよ。」芙美花、睦美を抱き締めながら、「ず~~っと、ママでいい~~~。はははは。」 ―――― Fin ――――ママでいい…。 vol,342. 芙美花、睦美を抱き締めながら、「ず~~っと、ママでいい~~~。はははは。」※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
2025.06.30
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