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2025.02.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
手書きハート
「…さかしたまゆさん。」

芙美花も頭の中で、
「…いとこ。」

麻友、ふたりにお辞儀を、
「こんにちは、坂下麻友と言います。麻のま、と、友達の友。坂下麻友です。」

宮前、終始ニッコリと。

耀司も何とか笑顔を。そして、女性にコクリと。
「高井戸、耀司。と。言います。ようは。」


「はい。表札、見ましたから分かります。素敵なお名前。」

芙美花も、頭をペコリと。
「こんにちは。高井戸、芙美花。と、言います。」
そして芙美花、淹れ立てのコーヒーをふたりに。

宮前、芙美花にニコニコと、そしてお辞儀をして、
「ありがとう。」

麻友もお辞儀をして、
「ありがとうございます。」

芙美花、微笑みながらも、
「いえ。あ、はい。どうぞ。」

宮前、耀司に、そして芙美花に、


耀司、その声に、
「あ、いえ。あ、はい。…って、いや。」
右手を振って、
「とんでもない。」

宮前、


芙美花、
「えっ…???…杉並…???…おかあさんが前に。」

宮前、にっこりと。
「うん。そっ。元々、前の病院で看護師やってたんだけど~~。そこ、辞めて~~。ウチ。杉並に来た。で、今、私の下で働いてる~~。」

芙美花、口をひょっとこのようにして。

「…でぇ~~。いっその事だから~~。祐里ちゃんみたいに~~。ウチでも、育ってくれたら~~って、思って。…で、祐里ちゃんに、ご挨拶、がてら~~。ここに連れて来たって訳。」

耀司、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で。
「あ。はぁ。」

宮前、麻友に、
「前にも話したけど~~。こちら。耀司。前のウチの看護主任だった高井戸祐里子の旦那さん。…でぇ~~。娘の芙美花さん。」

芙美花、女性に、ペコリと頭を下げて、
「ど、どうも。」

麻友、そんな芙美花にニッコリと。

宮前、続ける。
「でぇ~~。耀司はWebデザイナーの会社の今、役員みたいな役職。」
耀司を見て、
「だよね、耀司~~。」

耀司、
「あ、はい。は、はははは。」
いきなり耀司、
「あ。」
上体を前に、左手を前に、
「ちょ、ちょっと、待ってください。」
いそいそと。そして自室に。そして机の引き出しから名刺入れを取り出し、
「ご、ごめんなさいね。」
名刺を取り出しながら、
「私の名刺です。どうぞ。」

麻友、
「すみません。あ、でも、私、名刺持って。」

耀司、右手をヒラヒラと。
「いえいえ。」

麻友、名刺を見て、
「株式会社ウェルストン。Webデザイナー・ディレクター。」
そして目の前の男性を見て、
「凄いんですね。Webデザイナーのディレクター。」

耀司、恐縮しまくって、
「いえいえ。そんな…。」

宮前、芙美花を見て、
「でぇ~~。こっちの芙美花。只今高校2年生。春になれば3年。」
そして芙美花を見て、
「芙美花、今年からは、もぅ、受験生だよね。大学受験。」

芙美花も恐縮して、
「は、はぁ~~。」

「凄いのよ、この芙美花。家事全般熟す高校2年生~~。まっ。高井戸家の今を見れば分かるけど。おかあさんの祐里子がいなくとも、ほら、この通り。奇麗さっぱり。整ってます。」

麻友も、申し訳なさそうにリビングの中を見回し、数回頷いて。

宮前、僅かに顔を傾げて。
「…と、言うか~~。…残念ながら、おとうさんのこの耀司がぁ~~。」

瞬間、耀司、思わず下唇をビロン。右目を僅かに歪ませて。

宮前、にっこりと。
「家事、一切、ダメ人間。」

耀司、
「…って。」

芙美花、思わず、
「ぷっ。」

麻友、途端に目をパチクリと。
「え…???…家事、一切ダメって。じゃ~~。」

宮前、自信を持って、
「はい。高井戸家が、こんな風に全て整えられているのは、芙美花のお蔭。高校2年でよ~~。…って言うか、実は、芙美花、幼い頃から家事、やってたの~~。おかあさんの祐里子の元で~~。物心付いた頃からもぅ~~。おかあさんの祐里子の傍で家事をね~~。」

芙美花、またまた恐縮しまくって、
「は、はぁ…。」

「でも、芙美花も、好きだったもんね~~。家事~~。」

その声に芙美花照れるように。そして顔を僅かに傾げて、
「ま、まぁ…。…て。うん。ま。…確かに。」

「だから、祐里ちゃんも~~。安心して病院でも、夜勤~~。」
そして宮前。
「…でも、例のコロナ。」

麻友、
「あ、あ~~~。で、乳癌。」

耀司、すぐさま、
「え…???」

宮前、耀司に右手をチョコンと。
「何、言ってる~~。病院内、知らない人、いる訳ないでしょ。それに、新しい看護師だって、すぐに耳に。それに。何より対策。」

耀司、
「あ、あ、あ~~。…確かに。」

「それより。」
宮前。耀司に、
「あんた。これからどうすんの。芙美花の大学受験。まさか…。受験勉強しながら芙美花、家事全般やる。なんて事。」

いきなり芙美花、
「あ~~~~。それは。」

宮前、いきなり芙美花を見て目を丸く、
「うん…???」

芙美花、再び、口から出た言葉を、飲み込むように、
「そ、それは~~。」
体を縮こまらせながら…。








ママでいい…。   vol,209.   「まさか…。受験勉強しながら芙美花、家事全般やる。なんて事。」

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最終更新日  2025.02.17 06:00:00 コメントを書く


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