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2025.06.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
手書きハート

医師の矢吹壮一(やぶきそういち)、
「祐里ちゃんの、旦那さんか~~。確か、Webデザイナー。…で…???…あのお嬢さんが、芙美花さん。」

看護師の九季紘奈(くきひろな)、ニッコリと。
「えぇ。はい。」

矢吹、
「思い出すね~~。祐里ちゃんの看護師姿。かかかかか。」




会計を済ませて、病院のエントランスで。

耀司、


芙美花も、
「うんうんうん。」

「師長だよね~~。」
「うん。宮さんだよね~~。」



薬局で薬も受け取って、耀司、
「師長、出るかな~~。」
スマホの画面でタップ。
「二晩連続での夜勤って言ってたから。おっと出た。もしもし。耀司です。師長…???」

スマホから宮前の声。
「あん、耀司~~。芙美花の具合。」

すぐさま耀司、


「あ~~、そう~~。じゃ、芙美花、受診出来たのね~~。」

耀司、隣で歩くニット帽子にダウンジャケット、しっかりとマスクをしての芙美花を見ながら、
「えぇ。お蔭様で。」
そして、
「いやいや、何々、受付したら10分もしないで診察。診察室に入ったと思ったら、先生と看護師さんか立ってお辞儀までされてびっくりしました。高井戸君の旦那様。そしてお嬢さんって。」


宮前の声。
「帰る時に受付に、高井戸祐里子の旦那と娘が来るからお願い。娘がインフルで。昨日から熱が出て学校休んで、今日あたり受診に来ると思うからって。それでだね~~。多分、先生は矢吹先生だと思うから~~。」

耀司、スマホに、
「俺と、そんなに変わらない年齢…???」
「バカね~~。50代の先生よ~~。」

「うそ。俺より年上…???…そんな風には。」
「ははは。まぁねぇ~~。…でも、安心した。芙美花、受診出来て~~。…でも、まだ熱は…。」

「あ、はい。」
ふたり、車のドアを。
「まだ、熱は37度。」

「あ、そぅ~~。とにかく、帰ったら温かくして、休むのよ~~。」

耀司、助手席の芙美花にスマホを。

芙美花、
「もしもし、宮さん。」

その声に宮前、
「あん。しっかりと風邪声ねぇ~~~。もぅ~~。大丈夫なの~~???」

そんな宮前の声に芙美花、上体を屈めるように、
「意識はあるけど、まだだるい。」

「当然よ~~。インフルエンザ。…それに、芙美花、あなた、生まれてこの方、病気のひとつもしてないから~~。病気に体が慣れてないもの~~。」

芙美花、
「うん。…だから、悔しい。」

その、「だから、悔しい。」の声に宮前、
「うんうん。だよね~~。おかあさんも、病気で勤務、休んだ事、なかったから~~。」

芙美花、コクリと、
「うん。」
そして芙美花、
「あのね、宮さん。」

その声に宮前、
「うん…???」

既に車は走っている。

「夢で、おかあさん、何度も見た。」

宮前の声、
「うん。そっか。」

「高校受験合格した時の事。そして、入学式の事。」
「うんうん。」

「いっぱい、おかあさん、出て来た。」
「うんうん。」

「そしたらね。」
芙美花、そこから声が、枯れた声でも、涙声に。

すぐさま耀司、芙美花を見て、
「うん…???」

芙美花、鼻水を啜る音。
「夢の中でね。おかあさんが、いなくなって…。そしたら…、今度はピアノの音がして…。…そしたら、睦美さんがピアノ、弾いてて。グス。私が、クラリネット、吹いてて。」

宮前、
「……。」

運転しながら耀司、
「芙美花…。」

また、鼻水を啜る音。芙美花の頬が僅かに光る。

涙声で話す芙美花。
「演奏して、終わったら、みんなが拍手してくれて。」

宮前、
「うんうん。」

「みんなが拍手してくれて、バセットが、その中から私に抱き着いて来て。」

宮前、また、
「うんうん。」

芙美花、涙声のままで、掠れながら、
「宮さん。…おかあさん、欲しい。…欲しいよ~~。」
上体を屈ませるように芙美花。
「おかあさん。おかあさん。欲しい。…睦美さんと、一緒にいたい。…睦美さん。ママでいいから、欲しいよ~~。」

宮前、いつの間にか目尻から零れる涙。
「うんうん。うんうん。…そうだね~~。」

芙美花、シートベルトを絞めながらも上体は前屈みに。
そして、手袋をしてスマホを持ちながら、マスクの下で、
「う~~~~。」

耀司、芙美花の手からスマホを。

そして、スピーカーにしてフォルダーに。
「師長。」

スマホから、
「うん…???…耀司。」

その声に耀司、
「はい。」

「あなた。」

運転しながら耀司、
「はい。分かってます。昨日も睦美さん、眞鍋さん。」

「うん。」
「夕食作ってくれて。今日も、レッスン終わったら、ウチに。」

また宮前、
「うん。」

「俺。」
耀司。
「睦美さんに。…これからもよろしくお願いしますって。」

「うん。」
「睦美さんも、これからもよろしくお願いしますって。」

宮前、
「……。」

耀司、
「俺。睦美さんと、結婚します。」

芙美花、父を見て。

宮前の声が、
「そう。…うん。分かった。」

芙美花、
「おとうさん。」

耀司、芙美花に、
「おとうさん、再婚するわ。」








ママでいい…。   vol,315.  芙美花。「おかあさん。おかあさん。欲しい。…睦美さんと、一緒にいたい。」

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最終更新日  2025.06.03 17:44:21 コメントを書く


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