March 9, 2006
XML
カテゴリ: 香港的生活
それは一月のことでした。


彼女達は土曜の朝に日本へ帰り、私はその日約束があったので、家で出かける準備をしていたのですが、どうにもこうにもお腹の調子が今一つ。多少無理したら出かけられなくもないかなぁ~なんて感じだったのですが、病気になっても食欲の落ちない私が食欲ゼロという異常事態?!だったので、大事をとってドタキャンさせてもらう事にしました(その節はすみませんでした、関係各位殿)。

昼になり夜になり全く何もしていない+ほとんど何も食べてないのに、私のお腹の中身はどんどん水状化+発熱+筋肉痛。こんなに狭い家なのに、トイレへ行くのすら困難+間に合わない(!)という緊急事態へ。寝れば治るかなぁ~なんて気楽に考えていたのですが、夜中も深く眠れず何回も起き、翌朝には寒気と体力欠乏も加わり、もぉ動けない動けない。私のお腹は全く治まる気配はなくただ唸るばかり...突如大昔貰った下痢止めのサンプル(後に消費期限切れなのが判明...笑)があった事を思い出して、慌てて飲んでみました。そうしたら、何とか止まった(出し切った?)んです、そして急いで、近所の私立の(一応)総合病院へ駆け込みました。

その病院は香港島にもあって、そちらは日本語通訳サービスなんかもあるのですが、こちらはそういう素敵なサービスなどないので、広東語か英語。でも私はどちらも不自由なので、中国語で症状をメモって持って行きました。
中華系っぽい顔立ちの先生にそのメモを見せると、なんと!漢字を使わない国の人なようでメモはそのまま看護婦さんへ。看護婦さんが内容を先生に広東語(!)で言ってくれて、診察開始となりました。

「入院して点滴をしましょう」

まさか入院になるとは思ってなかったので、家の鍵は開けたまま出てきてしまったし、財布と携帯だけしか持ってません。とりあえずKに電話して報告し、ガタガタと震えながらもしっかり入院手続きをして、4階の病室へ。
入院したのは7人部屋だったのですが、一人一人のスペースが広めで、室内にシャワー一つ+トイレ二つがあって、日本の病院と比べると断然こっちに軍配が...。パジャマは病院のものを着用、ベットは電動でベットの頭を起こせるタイプで、横に置いてある物入れの上にはお湯と湯冷ましのポットと紙コップ2個と結構至れり尽くせり。ベットの足元の オーバーヘッドテーブル

しばらくすると、1リットル入りのドデカイ袋入りな点滴登場。ここから退院する火曜日の朝まで、ずっと点滴につながれっ放しでした。そのデカ袋がカラになりそうになる度に、これで退院かも?なんて思うのですが、しっかりと次の袋が用意されてて、全部で3,4パック位だったかなぁ。御飯は翌日朝まで絶食 → 昼に重湯一杯 → 夜にお粥一杯と、まるでムスメの離乳食かのように進化していき、火曜日の朝は普通の中華な朝御飯となりました。ちなみに、その朝御飯の内容は雪菜水餃麺と叉焼飽と豆乳でした...これって、本当に栄養士が管理している朝御飯なのかしらん?!

本当はおとなしくベットでゴロンとしてさえいればイイわけなのですが、一応ここ香港では外国人である私に入院生活というのはちょいとハードルが高かった...。看護婦さんは結構な頻度で巡回しています。やれ「お腹は痛くないか?」やれ「熱を測るよ」やれ「重湯は一碗にする、二碗にする?」...広東語のおぼつかない私に容赦ない広東語のシャワーが降りそそぎ、もれなく広東語学習合宿の場と化してました。そして、広東語の「お腹痛い?」が北京語の「頭痛い?」に勝手に脳内変換されて聞こえていたり、看護婦さんによって広東語オンリー、北京語広東語のちゃんぽん、オール英語だったりと様々なので、思考能力ナシだった私の頭はもぉ大混乱...。 【レコード・EP盤】(中古) 沢田研二/勝手にしやがれ ♪寝たふりしてる間に~出て行ってくれぇ~あぁ~とジュリーの華麗な歌声が、頭の中でぐるぐる駆け回ってました。

実は、ムスメと私が夜一緒にいないのはムスメ誕生後、初めてのことでした。K一人でどうなることか~と大きく心配しましたが、すでにおっぱいは卒業済、夜は哺乳瓶で麦茶を啜りながら眠りにつくパターンが多いので、キッチリ遊んで疲れさえすれば大丈夫っぽい?! 実際多少のグズリはあったものの、何事もなく何とかなりました。

とばっちりを多大に受けたのは、Kの方です。月曜日は急遽会社を休み、火曜日も私の退院と入れ替りにすっ飛んで会社に向かいました。Kとしても、丸2日何から何までムスメの世話をするのは初めての事で、大いに大変だったようです。育児ノイローゼな人の気持ちがほんの少しだけ分かったような気がすると、ポソッと言っていました...(笑)。

私はというと、入院二日目の午後辺りから寒気も止まりほぼ復活?!なんて感じだったので、Kに持ってきてもらった文庫本計4冊をしっかり読みきり、寝たいだけ寝まくり、大いにリフレッシュさせてもらいました。エステとかマッサージとか美容院とかリフレッシュ系の自分が行きたいところへ、一人ですっ飛んで行ってドキマギしながら慌てて帰ってくるよりも、もっともっと濃いぃリフレッシュタイムでした(苦笑)。

ちなみに、病室内は所々で当たり前の事かのように携帯の呼び出し音が鳴りまくり、毎日シャワーを浴びてる人なんかもいて、日本での入院生活よりも自由で快適そう。これはイイかも~なんて不謹慎にも思ったりなんかしたのですが...この素敵な入院生活兼広東語合宿2泊3日のお値段は、しめて四千数百香港ドル也~

Tsuen灣港安醫院 Tsuen Wan Adventist Hospital





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 9, 2006 05:52:37 PM
コメント(3) | コメントを書く
[香港的生活] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

サビィ

サビィ

Comments

yoshikohongkong @ Re:裏山の出来事(11/28) 前に子供達を下で遊ばせていた時に、黒い…
ARAMI @ Re:裏山の出来事(11/28) 山火事かア~、懐かしいなあ。秋の風物詩…
サビィ @ Re[1]:Rちゃん捕獲大作戦?!(11/26) yoshikohongkongさん: 変わりないですね…
ARAMI @ Re:Rちゃん捕獲大作戦?!(11/26) こっ、このリボンは・・・二人のお嬢さま…
yoshikohongkong @ Re:Rちゃん捕獲大作戦?!(11/26) こないだ御本人が張り切って、ロールリボ…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: