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表ブログ こちらの記事 に画像掲載してますので、お手数ですがそちらをどうぞご覧下さい。
大阪のど真ん中にある超ローカル線として知られる汐見橋線。
始発の汐見橋駅は、よりによって阪神なんば線桜川駅と隣り合っている。
なんなんですか、この激しすぎるギャップ。
テツでなくとも興奮すること間違いなし。
駅舎の中に入ると、昔の栄華を髣髴とさせるような佇まい。
壁にはずいぶんと色褪せた地図。
ご丁寧に「この案内図は昭和30年代のものです」との説明書きが添付されている。
貴志川線どころか阪堺線も南海だった時代。当然ホークスといえば南海だった。
他にも封鎖された切符売り場や売店跡など、栄枯盛衰を地で行くような痕跡を残しているのですが、そんな駅でもPiTaPa対応の自動改札機があるから凄い。
人気のないホーム。
ベンチに描かれた広告は「パチンコクイン 紳士の憩い場・・・」。
大阪の市内局番が2桁だった時代っていつの話よ?
ここにいると時代感覚がわからなくなりそうだ。
しかしながら、なにわ筋線建設構想が一歩前進したそうで。
となると現在の姿もいつまで保てるのやら。
時代に取り残された路線とはいえ、いちおう南海高野線の一部なわけで。
2両編成だけど、車両は現代の南海カラー。
朝の通勤時間帯のためか、利用者は思ったよりも多かった。
阪神なんば線に乗り換えたりするんだろうか?
都心とは思えない30分毎ダイヤが哀愁を誘う。
工場や住宅が交じり合う光景を、電車は黙々と進んでいく。
どの駅のホームもくたびれた味わい。
無駄に広い(かつて重要な貨物兼用駅だったから)木津川駅の看板は、錆びきって判読不可能。
徐々に乗客も減少し、車内はほぼ貸切状態となった。
ところで西天下茶屋駅の脇にご当地銀座がありますよ。
願わくば途中下車して探索してみたいが、コドモが納得せん。
終点の岸里玉出から、阪堺線天神ノ森まで徒歩移動。少し迷った。
鮮やかなツートンカラーの電車に乗って、路面電車の旅のはじまり。
この車両、ちょっと寄り目でおちゃめだわ。
堺市で打ち出しているLRT構想によると、阪堺線との相互乗り入れを計画しているという。
阪堺線堺市内区間は公設民営化するとのことだが、果たしてどうなるのやら?
併用・専用それぞれの軌道が交互に繰り返され、飛び込んでくる景色もさまざまだ。
途中いろいろな車両の電車とすれ違い、そのたびにわくわくする。
阪堺線の車両=派手というイメージ持ってたけど、意外とそうでもないね。レトロやし。
車庫の横や神社の前を通ったり、川を渡ったりと、変化に富んだ車窓。
特に堺のあたりは古い建物が残され、街のシンボルであるソテツ並木とともに開放的で歴史を感じる街並みが続く。
併用軌道区間では、両脇の車線も道幅があり広々としている。
そして軌道の両側を彩るのはチューリップなどの春の花。
いい季節だなあ。
予定より少し遅れて、終点の浜寺駅前に到着した。
目の前には南北1km以上に広がる浜寺公園。
園内に入り、早速遊具と戯れる息子。
花見客のレジャーシートが敷き詰められているものの、松林の間から見える桜の開花状況はいまいち。
今年は記録的な早さと言われていたはずなのに。
これだけ広いと、重たい荷物を持って歩くのが大変になる。
そこで頼りになるのが子供汽車の浪花号。
少々運賃はお高いが、約1km先の交通遊園まで連れて行ってくれる。
クラシカルな展望デッキもついていい感じ。
係員のおじさんが、昔の浜寺公園周辺は高級住宅街だったことを教えてくれた。
南海ホークスの選手たちが住んでいたんですって。
言われてみると、付近には今でも古い邸宅が残っているね。
浜寺公園の落ち着いた環境によく似合ってる。
交通遊園には2台の車両が保存されている。
D51と阪堺線モ121形130号。
阪堺線のほうは車内に入れ、休憩したり運転席に座ったりできる。
そういえば、さっき南海の浜寺公園駅へ寄るのを忘れてた。
交通公園からだと羽衣駅のほうが近いのだが、どうしても浜寺公園駅舎の写真を撮りたいという。
慌ててダイヤを調べ、一駅折り返して向かうことにした。
浜寺公園駅は100年前に建てられた私鉄最古の駅舎。
重厚な洋館であるこの駅舎、国の登録有形文化財にもなっている。
公園と向かい合うように建つ姿は堂々としているが、間近で見るとさらにその威厳が伝わってくる。
今では各駅しか停まらないが、立派な木の改札口跡から昔の繁栄が想像できる。
ところで線路の反対側の改札は普通。だけど駅名のフォントがカッコいいのさ。
このあとは和歌山に向かいます。
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