続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2009年06月15日
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カテゴリ: 出張裏話表話


かつてシルクの繊細なイーネオヤで有名だった山間部の村へ行った。

この地区では、養蚕が行われ、20年ほど前までは蚕の繭からシルクをひき、自分たちで染色をした糸で、嫁入りのためにイーネオヤを編んでいたという。
その頃に作られたイーネオヤのスカーフはほとんど使われることもなく、保管され、大部分は近年、放出され売られてしまっているが、今でも一部、手元に残されているものもある。


ファットマおばさんは1941年生まれの69歳。
15歳で嫁ぎ、16歳で母親になった、この村出身の女性である。

嫁入りのさいは、この地区の伝統に則って、イーネオヤスカーフ100枚を嫁入りの品として持参したという。
その100枚のイーネオヤは、婚礼の前後に壁に貼られ、親戚、ご近所さんにお披露目されたそうだ。
今から54年前の話である。


012.JPG





溜息、吐息。


ファットマおばさんに当時の話や、イーネオヤ1点1点のモデルの名称を教えてもらいながら、気がつくと1日が終わっていた。





これだけのイーネオヤを作ったこの地区でも、伝統である「嫁入り時に100枚のシルクのイーネオヤスカーフ持参」・・・・も、今では昔話・・・・・・・・。















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最終更新日  2009年06月16日 08時09分16秒 コメントを書く
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