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2011年04月30日
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カテゴリ: トルコの手工芸


ミュザイデとはトルコ語でオークションのことである。

アンタルヤのミュザイデはあまり凄いものはないのであるが、通常の骨董商間の取引価格を考えると。とにかく安いので、結構人が集まる。

今回もとくにこれっって思えるものはなかったのであるが、ひとつだけ目をつけたものがあった。

ワン地方の女性用の金属ベルトである。
19世紀後半のもので、真鍮の土台に、彫りのあるシルバーのプレートがつけられている。
裏にはオスマン文字で「ワン」の刻印。
金具の部分も細い細工できれいである。


実は私はこれと同じものを2本持っていた。



ミュザイデでは、値段がつりあがっていくものには入札しない主義であるが、結果、最後は2人で競って値段が上がっていったが、なんとか手に入れることができた。


mihri001 (3) [640x480].JPG


ふうっ~。


他に陶器の取っ手。
これは私がコレクションしているもののひとつであるが、古い箪笥などの引き出しや扉の取っ手である。最近、模倣品やイラン製の新しいものが出回っているが、それらは問題外。


mihri003 [640x480].JPG



他にもいくつかすごく安かったので入手したものがあるが、お見せするようなものではないので省略する。





次はイスタンブルの某団体で開催される大きなミュザイデで、入手したもの。


私は個人的には趣味ではないのだけど、モノとしては素晴らしいので目をつけていた。
手織りのコットン布の上に、シルク糸に金糸を巻きつけて、手で刺繍しているもので、全面刺繍の上、トゥーラとオスマン文字が入っていて、イスラム文化、美術に興味がある人にとっては宝ものだと思う。
しかも状態が最高によい。
金属部分で酸化している箇所がほとんどない。
破損箇所はゼロと言ってもよい。


mihri002 [640x480].JPG




以前、これと同様のパラケセを持っていたが、こちらの方がずっと大きく、刺繍テクニックは上である。
少なくとも19世紀後半のもの。
バルケシールで出るタイプで、バルケシールにはバルカンからの移民が多い。
テクニック的にはその影響を受けているものだと思う。







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最終更新日  2011年05月01日 04時01分53秒 コメント(2) | コメントを書く
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