続々・絨毯屋へようこそ　トルコの絨毯屋のお仕事記

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日本人が狙われる！？　スマホ劇場型詐欺 　→　 ★

この後、もし対処していなかったらどうなったかという話について説明したいと思います。

先に結論を言ってしまうと、フィッシング詐欺＆simスワップ詐欺だと考えています。

ちょっと落ち着いたところで家族で話をしていて、夫から今回のその後の展開について説明がありました。
私も自分でわからないなりに色々想像していたのですが、こういうことのようです。

犯人はフィッシングにより銀行口座のIDとパスワードを手に入れましたが、他のパソコン、スマホから入った場合は二段階認証となり、口座のお金を動かすことができません。
そこで必要なのが本人の電話番号、つまりsimです。

既に写真のみを入れ替えた偽装IDカードは製作されていましたので（偽警官から犯人が持っていたものだと送られてきた画像にありました）、それを使い、携帯電話会社に行き、携帯をなくしたので新しいsimを作って欲しいと言い、手に入れます。

すでに銀行のIDとパスワード、携帯のsimを手に入れる手段を持っている犯人ですが、すぐにフィッシングをしなかった理由は、こちらに他の銀行に本人名義の口座を作らせるためです。それまでは連絡手段を確保しておかなければならないからです。

ではなぜ他の銀行に口座を作らせる必要があるかと言うと、銀行から送金できる金額には限度額があります。1つの銀行から送金するには何日もかかるため、銀行の数を増やすことで口座を作らせた後は分散されたお金を一気に引き出そうという魂胆です。(たぶん)
だからVakif銀行に口座を作らせた後はさらに他の銀行にも口座を作らせたかもしれません。

その後は海外のネットバンクなどに送られてしまえば、事実上こちらからは追跡することができなくなります。

そう思えば犯人が他銀に口座を作らせる時間を与えてくれたのと、偶然にもそのタイミングで本人に電話をした親戚が事情を知って私たちに連絡をくれたおかげで、夫の判断で即座に銀行に連絡して口座をブロックしてもらったり、携帯電話を解約したりすることができましたが、もし警察署にダイレクトに駆け込んで事情徴収などに時間を取られていたら、おそらくその間に銀行口座からお金が消えていたと思います。

夫からは今回の罰として映画「ザ・ビーキーパー」を強制的に観せられました。
ここに描かれている組織的な詐欺グループは決して大げさではなく、youtubeなどで見られるハッカーによる逆ハッキングで撮影された詐欺組織の内部の様子などからもわかるように、個人で行っているような小さな詐欺ではありません。
こんなのに狙われたら普通の人はひとたまりもないです。

【事件の続編】フィッシング＆simスワップ詐欺
本当に言えるのは繰返しになりますが、油断しないこと気をつけることだけですね。

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