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『だまされたトッケビ』韓国の昔話 世界傑作童話シリーズ神谷丹路/編・訳 チョン スンガク/絵(福音館書店)1999年 06月小学校中級から世界中の国々には、必ずと言っていいほど昔から言い伝えられた「ふしぎな生き物」がいて、人間の精神生活にかかわってきました。それはおはなしの世界にたびたび登場します。西欧の「こびと」、北欧の「トロル」、日本では「鬼」「河童」「天狗」などなど・・・韓国にも「トッケビ」という生き物がいて、トッケビが出てくると不思議な事が起こります。この本に出てくるトッケビは、あまりこわいイメージはなくて、ちょっと間抜けで気まぐれないたずら者という感じです。人間の家にやってきては、いかにもトッケビの仕業とわかる何かをしていきます。収録された15話のおはなしはどれも、そんな人間とトッケビのやりとりを面白おかしく、しかもわかりやすい日本語でまとめられています。訳者の神谷丹路(かみや にじ)さんは『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』はじめ、韓国の歴史や文化を多く紹介しています。各ページは、文章が上部3分の2、下部3分の1は挿し絵というレイアウトで、韓国の生活小物が、全ページに描かれています。------------------------------「キムチ」浅漬けですが、がまんできずに味見してしまいました。今回はなかなかうまくできました!
2004.12.21
『ソリちゃんのチュソク』イ・オクベ/絵と文 みせ けい/訳(セーラー出版)2000年 12月「チュソク」(秋夕)は旧暦の8月15日、だいたい9月中旬の収穫の始まる時期にあり、正月と並ぶ韓国の大きな行事で、3日間休みとなります。(・・・推薦の言葉より・・・)現代の韓国の生活をえがいています。ソリちゃんの家族はハルモニ(おばあさん)の住むいなかを離れ、町で家族4人の生活を送っているようです。故郷で親戚が集まって「チュソク」(お盆とお月見を一緒にしたような行事)を迎えるために、帰省します。お土産を持ち、早朝に長距離バスに乗る長蛇の列に並び、大渋滞に巻き込まれ、日が沈む頃やっとハルモニの家に着きました。翌日お墓参りや、村のお祭り(盆踊り?)を楽しんだ後、3日目には帰途につきます。帰省ラッシュのあわただしさは、日本と全く変わりないのですが、一つ一つ細かく描かれた韓国の生活様式。日本と似ているところもあれば、違うところもあり、すみからすみまでじっくりと楽しめる絵本です。------------------------------先週は忙しかった・・・時間がなくて2時間の仮眠、なんて日も。やっと今週から年末のそうじやその他の家事を始めます。年賀状もまだこれから。。。今日は12/8(水)「はなまるマーケット」水野真紀さんの1DAYレッスン、白菜も安くなってきたし、*手作りキムチ*を作ってみました。前に「冬ソニスト」の友達がキムチの作り方を教えてくれて、材料も全部そろっていたので、今回はテレビの作り方でやってみました。お正月までもつかな・・・おいしかったら、もたないかも?白菜を塩漬けして、塩抜きしてからつけるのですが、私が作るといつもしょっぱくなります。今回はかなり抜いたつもりなのですが、うまくいくでしょうか。
2004.12.20
『金剛山(クムカンサン)のトラたいじ』世界むかし話10■朝鮮・台湾・モンゴル鳥越やす子・佐藤ふみえ/訳呉 炳学(オー ピョンハク)・二本柳泉・橋本哲/絵1979年10月(ほるぷ出版)1週間で終わりにする予定だったけど、あるある・・・おもしろいものがまだまだたくさん!私が知っているだけでも、こんなにたくさんあるのですから、検索でもかければもっと出て来るかもしれないですね。ただ、この本は楽天その他で探しましたがユーズドしかなかったので、絶版になっているのかもしれませんが、とてもいい本です。先日紹介した『ネギをうえた人』と重複した内容もありますが、日本語訳が大変こなれていて、ストーリーテリングのテキストとしても使われます。『ネギをうえた人』が新書版で手にとりやすく現在も手に入るのに対し、こちらはハードカバーの世界むかし話全集の一部となっていて、図書館でも児童書総論の棚にあったので、ちょっと忘れられそうなのですが、読んで聞かせるとすれば私はこちらをお薦めします。ぶたぶたちゃんは、短い話が多い『ネギをうえた人』の方が簡単に読めていい、と言っていますが・・・
2004.12.10
おどりトラ韓国・朝鮮の昔話こどものとも世界昔ばなしの旅金森襄作/再話 チョン・スクヒャン/画(福音館書店)1997年 11月 読んであげるなら:4才~ 自分で読むなら:小学校初級むき神の使者か?と思うような白いトラが主人公なのですが・・・じつはこのトラ、おどりが大好きな「おどりトラ」でした。人里に下りていって踊りの腕をみがけば、それなりに人々からは崇拝されるようにもなりましたが、なんだかひょうきん。あるとき、トラの仲間達と大好物の人間を見つけ、みんなで「トラ梯子」を作って木のてっぺんまでおいつめたときのこと。追い詰められた木こりは、かみ殺される前にもう一度だけと、大好きな笛を吹き始めました。思わず誰もが笑い出してしまう結末。韓国・朝鮮には底抜けに楽しいお話が多いですね。『おどりトラ』の番外編のようなもので、たまたまうちの子が幼稚園のときの配本にこんなのがありました。(図書館にあるかな~?)『あそびトラ』こどものとも年少版1998年10月号(通巻259号)金森襄作/文 チョン・スクヒャン/画(福音館書店)―韓国・朝鮮の伝承遊び―という副題がついています。もちろん!あの『おどりトラ』のトラたちがこの本の中でも、やんちゃな子ども達のように所狭しと跳ね回っています。
2004.12.09
『山になった巨人―白頭山ものがたり―』世界傑作絵本シリーズ―韓国の絵本柳在守(リュウ チェスウ)/作・絵 李相琴(イ サンクム)、松居直/共訳(福音館書店)1990年1月朝鮮版、天地創造のものがたりです。昔、朝鮮の大地ができた頃、太陽と月は二つずつあり、暑すぎ寒すぎて人々を苦しめていました。そこで地の王に仕える白頭巨人は、朝鮮の人々のために太陽と月をひとつずつ射落とし、住みよい国を作りました。戦争を治めたり、その後は山となり、干ばつから人々を救い、いまも朝鮮の地を見守り続けています。作者が韓国の方なので、安易に「韓国特集」という言葉を使っていましたが、広い意味で「朝鮮」とした方がよいようです。白頭山(中国名で長白山)は中国と北朝鮮の国境地帯にある、標高約2750mの活火山です。頂上には絵本の最終ページにある「天池」と呼ばれるカルデラ湖をいだき、朝鮮民族にとって聖地といわれています。さて絵本にもどると、作者は韓国の若手イラストレーターということですが、日本で出版されている絵本はこの一冊の他に見当たりません。(ご存知の方はおしらせください!)力強いタッチの絵で、(私達は使ったことはありませんが)教室での読み聞かせにも十分に耐える迫力です。
2004.12.08
『ネギをうえた人』朝鮮民話選 岩波少年文庫 金素雲(キム ソ ウン)/編(岩波書店)2001年8月新版発行小学4・5年以上昨日に引き続き、韓国のおはなしです。表題の「ネギをうえた人」を含む33の朝鮮の昔話(民話)短編集です。編者は韓国の釜山に生まれ、日本にも滞在する中、日本の子供向けにこの本を書いています。訳者を介さず、著者自身が日本語で書いています。少年文庫で第1刷が発行されたのが1953年とありますから、ずいぶん昔のことですね。しかし、いっこうに古ぼけた感じがしないのはやはり昔話の持つ骨太さのためなのでしょう。身近な動物が出てきたり、フッと笑える短い話ばかりなのですが、日本の昔話とはやはり一味ちがっていて、楽しめます。「・・・それらを通して、きっとみなさんにも、韓国に生まれた人たちの、古いこころのすがたが、身近な親しい思いで、共感されることでしょう。」(編者あとがき)金義煥(キム ウイ ファン)の挿し絵も、独特の雰囲気が伝わりおもしろいです。編者の金素雲は残念ながら、1981年に亡くなっています。
2004.12.07
『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』イ ヨンギョン/文・絵 かみや にじ/訳(福音館書店)1999年11月あたまに「赤てぬぐい」をかぶった、お針仕事がとても上手な奥さんがいました。ある日、奥さんがうたたねをしたすきに、傍のお針箱から7人の小さな女の人──「ものさし夫人」「はさみお嬢さん」「針娘」「糸姉さん」「指ぬきばあちゃん」「のしごて乙女」「ひのし姉や」が出てきて、奥さんがお針上手なのは自分の働きがいいからだ!と言い争いが始まります。七つ道具のキャラクターがそれぞれよく表現されていて、またリズムに乗り歌うようなことばは、韓国語でも聞いてみたいと思います。・・・エヘラ チョッタ オルシグナ チョアラ・・・ ・・・7にんのなかまがそろったよ・・・見開きいっぱいに描かれた奥さんの寝姿、鮮やかな色遣い、明るくさっぱりとしたストーリー展開が、なかなか気に入っています。実はちまたの「韓流ブーム」なるものが全く理解できないモコ*モコなのです。・・・ていうか、ヨン様(?)CMに出すぎで、逆に何のCMかわからない・・・もともと日本は、私が知っているだけでも神功皇后伝説に始まり、豊臣秀吉、そして第二次大戦と、朝鮮半島を何度も攻撃しています。今でこそそれを英雄化する人はいないけど、韓国の人たちは、日本の「韓流ブーム」どう感じているのでしょう???そのわりに、韓国のことを理解していない私達。絵本や民話の中に『ブーム』でなく本当の韓国を理解するきっかけがかくされているかもしれませんね。
2004.12.06
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