三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

2009.05.27
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カテゴリ: 女子大生って…
大学生の頃。

友達と一緒に茶道を習っていた私。
年に何回か、お茶会がありました。

せっかくだからということで、初夏の朝茶会に着物を着ていくことにした私達。

私は美容室で着付けを。
友達は着付けのできる友人に着せてもらう…ということで。

当日。

滞りなくお茶会が終わって。
おば様方、私達の着物や帯をしげしげとご覧になる。



友達の帯を見ていたおば様がおっしゃいました。

「あら…。」
「えっ。」

「この帯、もしかしたら…。」

そう言っておば様、おもむろに彼女の帯を解き始め。

「ああ。やっぱり。」
「えっ。何、何…何ですか。」

「これ、お太鼓の部分が逆だわ。」

よくよくお話を聞いたらば。

彼女の帯は新品で。
どうも彼女の友人が、胴に巻く部分とお太鼓として表に出す部分を間違えたらしい。



「この線、取れるかしらね。」

おば様、更に不安になるような事をおっしゃる。

「ええーっ、どうしよう。母親に叱られる。」

彼女は真っ青になってしまい。

それもそのはず。


かわいそうに。

半分泣きながら家に帰った彼女。
慰めようのない私。

新品の帯を下ろす時は、どうぞご用心を。





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Last updated  2009.05.27 16:43:34
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